台湾映画『兜兜風』、主役は62才で金馬奨新人賞ノミネート!
本作が初の長編になる詹凱迪(ジャン・カイディ)監督は、林鉅に主役をオファーしたところ即座に断られましたが、何度も諦めずにトライしたそうです。
林鉅は「私は良い俳優になれると思わない。長編デビューになる監督の映画を台無しにしたらどうすればいい?」ということでしたが、4回目に承諾したそうです。
「監督がとても誠実で、私自身もクリエイターですから、良い作品をつくりたいと思う気持ちは解ります。絵を描くのと同じようにこれもひとつの挑戦だと思い、同意しました」と、語っていました。
この物語は監督の実体験が元になっていますが、父親役のキャスティングにはとても慎重だったそうです。一年以上探し続け、思い当たったのが林鉅。この人しかいない、と確信たと言っています。
監督はプレミアに父を招待して、映画館に来るのは40年ぶりだという父に感想を聞くと「お前はこの仕事を続けていくのか?」と聞かれたそうです。
監督は「この映画を作ることが家族の和解に繋がるかどうかはわからないけれど、お互いに理解しようということはできる」と語っていました。
◆ストーリー
デパートの警備員阿瑞(アルイ)はギャンブルに溺れ、映画館でバイトをする息子は外国人と熱愛中の同僚に片想いをしている。
父と子は互いに依存して出口の見えない日々を送っているが、稼ぐことで突破口を見つけたいともがくのだか…。
『兜兜風』
監督:詹凱迪(ジャン・カイディ)
出演:林鉅(リン・ジュー)、黃劭揚(ホアン・シャオヤン)、黃柔閩(ホアン・ルオミン)、陳加恩(チェン・ジアオン)
第58回金馬奨で、新人賞と国際評論家賞(アウト・オブ・コンペ)にノミネート
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