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2021/11/07

第22回東京フィルメックス『見上げた空に何が見える?』『時の解剖学』が最優秀作品賞!

1013filmex1 11月7日に閉幕した第22回東京フィルメックスの受賞結果が発表され、『見上げた空に何が見える?』と『時の解剖学』が最優秀作品賞、観客賞は濱口竜介監督『偶然と想像』に決定しました。

9日間に渡って開催された「第22回東京フィルメックス」。今年は、神谷直希が新たにプログラム・ディレクターに就任、<継承と継続>を掲げこれまで以上に独自性を有した刺激的な作品がラインナップ。
連日、新たな映画との出会いに会場は盛り上がりを見せ神谷プログラム・ディレクターが冒頭に「この9日間、この映画祭色々な人の力によって成り立っていることを実感した。この場で全ての人に感謝を述べたい。」と挨拶し、今年の開催を振り返り、改めて感謝を述べました。

受賞一覧と授賞理由

■最優秀作品賞 『見上げた空に何が見える?』What Do We See When We Look at theSky?
監督:アレクサンドレ・コべリゼ(Alexandre KOBERIDZE)
ドイツ、ジョージア / 2021 / 150 分
1107filmex2 授賞理由:
この、クタイシという街についての美しいポートレイトにおいて、カメラは人々や動物たち、木々や雨どいなど存在するすべてのものに平等な視線を注ぐ。一方的な暴力装置にもなりうる映画=カメラを使いながら、本作品では被写体とフェアな関係を結ぶことに成功し、イメージは映画と世界との対話へと開かれてゆく。
魔術のように突拍子もないフィクションは単に嘘の世界を信じさせるためにではなく、現代において断ち切られた世界への信頼を再び回復させるために機能するだろう。『見上げた空に何が見える?』と問うこのユニークな挑戦は、映画の未来に一筋の光を見せてくれる。

■最優秀作品賞『時の解剖学』Anatomy of Time
監督:ジャッカワーン・ニンタムロン(Jakrawal NILTHAMRONG)
タイ、フランス、オランダ、シンガポール / 2021 / 118 分
1107filmex3 授賞理由:
『時の解剖学』は、登場人物の過去と現在、さまざまな時間の層が、魅力的に挑戦的な方法で絡み合わされ、時が止まったかのようなシークエンスに突然残酷で暴力的な歴史の要素が織り合わされ、流麗な映画空間を創り出し、それが現在と過去の境界線をこえる。
老人の肉体のイメージと歴史によって刻まれた痕跡を通して、私たちは具体的なたしかな手触りで時間を体験し、その精神性も感じとる。登場人物たちの動機や背景は必ずしも十分に説明されず謎のまま残される。ときには不思議な印象を与え、観客に自由に解釈する余地をあたえてくれる。
わたしたちは現実と非現実が共存するところにいざなわれ、物語のかけらをつなぎ合わせてそれぞれの観点から捉え直すよううながされる。アンビバレントな要素、自然、登場人物たちや状況もまたこの映画の魅力である。

■観客賞
1107filmex4 『偶然と想像』Wheel of Fortune and Fantasy
監督:濱口竜介(HAMAGUCHI Ryusuke)
日本 / 2021 / 121 分

■学生審査員賞『見上げた空に何が見える?』What Do We See When We Look at theSky?
監督:アレクサンドレ・コべリゼ(Alexandre KOBERIDZE)

授賞理由:
カメラに映るすべてのものが、私たちに何かを語りかけてくるように感じ、圧倒されました。足元だけで映される男女の出会いや、サッカーに夢中なクタイシの人々、街で生きている犬たちなどが、愛に溢れた視点で描かれ、とても美しく感じました。私たちが何気なく生活している日常の愛おしさに気付かされました。描かれていることも、描き方も、本当にとても素敵でした。

■タレンツ・トーキョー・アワード 2021
~副賞として主催者より、賞金 30 万円が受賞者に授与されます。
「Your Hair is Come From Blue-green Fruits」(木村あさぎ(KIMURA Asagi)/日本)
授賞理由:
消えゆく方言と文化へ光を差す、ユニークな制作プロセスで詩的なヴィジョン溢れる、非常にパーソナルな作品へタレンツ・トーキョー・アワードを贈ります。木村あさぎ監督による「あなたの髪は青緑の実から」。

■スペシャル・メンション
「A Useful Ghost」(ラッチャプーン・ブンブンチャチョーク(Ratchapoom Boonbunchachoke)/タイ)
授賞理由:
何世紀にも渡る政治的・社会的問題と世界の環境問題をジャンル映画で捉え、それらをユーモアや滑稽さを使い、何よりも大切な観客、「彼の故郷の人々」へ伝えようとする勇気ある監督を讃えます。スペシャル・メンションを、ラッチャプーン・ブンブンチャチョーク監督の「A Useful Ghost」へ贈ります。

「Ria」(アルヴィン・ベラルミノ(Arvin BELARMINO)/フィリピン)
授賞理由:
関係者が同じビートにいる時、映画制作は一番ノリにノッています。私たちは、既に確立した世界観を持ち、こ れから「とある文化」に密着した制作を行う映画監督を讃えます。スペシャル・メンションを、アルヴィン・ベラ ルミノ監督のフィリピン・パンク作品「Ria」に贈ります。

映画祭タイトル:「第22回東京フィルメックス」
会期: 11月7日(日)で終了。終了後〜11/23(火・祝)まで、一部の作品をオンライン配信
公式HP https://filmex.jp/

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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