2022大阪アジアン映画祭 香港映画『アニタ』梁樂民(リョン・ロクマン)監督インタビュー
2022大阪アジアン映画祭で上映され、スペシャルメンションと観客賞を受賞した香港映画『アニタ』の梁樂民(リョン・ロクマン)監督に、オンラインインタビューしました。
本作は、1980年から香港の音楽、映画シーンで活躍したビッグスター梅艶芳(アニタ・ムイ)の生涯を描き、今年香港で公開され大ヒットを放った映画です。
エンタメだけでなく、ファッションリーダーとしても香港カルチャーを牽引したアニタは2003年に亡くなりましたが、その40年の人生は波乱に満ちたものでした。
香港の名プロデューサー江志強(ビル・コン)が監督に指名したのは、陸劍青(サニー・ルク)と共同監督で『コールド・ウォー(原題:寒戰)』シリーズを大ヒットに導いた梁樂民。
本作が初の単独監督作品になります。
監督は、この映画のオファーを受け、9ヶ月ほどかけてアニタと交流のあった多くの人々に取材し、「愛」「家族」「仕事」「友情」の4つの柱で構成したそうです。
劇中でアニタの衣裳を手がけた古天樂(ルイス・クー)演じるエディ・ラウ、林家棟(ラム・ガートン)扮するキャピタルレコードの社長は、アニタにとってそれぞれタイプの違う父親の役割を果たしていたということで、この二人がとても印象的だったのは、そういうことだったのか…と納得。
このほか数多いアニタのエピソードの取捨選択、アニタ役の新人王丹妮(ルイーズ・ウォン)の起用の理由、この映画を撮って監督の心にあらためて大きく残ったものなど色々お聞きしたインタビューは、後日Podcast配信します。
大阪アジアン映画公式サイトのインタビューとあわせてお聞き下さい。
なお、本作はディレクターズカット版として5話のミニ・ドラマシリーズが香港、台灣、シンガポール、マレーシアでDisney+により配信されています。
日本での配信、そして映画版の配給も決まっていないので、今回大阪アジアン映画祭で見られたことは、本当に貴重な機会になるかも知れません。
『アニタ(原題:梅艷芳)』
監督:梁樂民(リョン・ロクマン)
出演:王丹妮(ルイーズ・ウォン)、劉俊謙(テランス・ラウ)、廖子妤(フィッシュ・リウ)、古天樂(ルイス・クー)、中島歩
大阪アジアン映画祭の紹介ページ
http://www.oaff.jp/2022/ja/program/c03.html
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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