2022大阪アジアン映画祭 台湾ドラマ『縁起良き時(原題:良辰吉時)』黃熙(ホアン・シー)監督インタビュー
2022大阪アジアン映画祭で上映された台湾ドラマ『縁起良き時』の黃熙(ホアン・シー)監督に、オンラインインタビューしました。
最近各国の映画祭で定番になったドラマの上映ですが、本映画祭でもHBO制作によるブラックファンタジードラマ『縁起良き時』の第一話が見られた事は、本当にうれしい出来事でした。
このドラマは、前作『台北暮色(原題:強尼•凱克)』に続き侯孝賢(ホウ・シャオシェン)がプロデュースした、黃熙(ホアン・シー)監督作品。
台湾では3月27日に配信が始まったばかりの本作は、撮影は姚宏易(ヤオ・ホンイー)、編集が廖慶松(リャオ・チンソン)、音楽を林強(リン・チャン)という侯孝賢チームの大御所が担当している贅沢さ。
キャストも、張艾嘉(シルヴィア・チャン)、李康生(リー・カンシェン)、謝欣穎(シエ・シンイン)、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)、姚以緹(ヤオ・イーティ)、林哲熹(リン・ジャーシー)はじめベテランから若手まで錚々たる顔ぶれです。
第一話は李康生(リー・カンシェン)を中心に、遺体が消えてしまった葬儀場で、それぞれ思惑のある家族の人間模様が展開されます。
海千山千の登場人物が巻き起こす不思議な物語は、ユーモアたっぷり。各話異なるストーリーで、全体が繋がるという構成なので、早く続きが見たい!とってもおもしろい作品です。
タイトルシーンに猿の操り人形が出てきますが、これは絶対に重要な意味を含んでいるにちがいないと監督に聞いてみると、「そうです、この猿が生きていた7日間に色々な奇妙な事が起こるという人間ドラマです。張艾嘉演じる女性ががペットとして飼っていた猿を使うというアイデアが最初にありましたが、本物の猿を使うことはできないので、影絵とか色々考えた結果、操り人形にしたら不思議な生命力を持ち、さらに人間を生き生きとと描けるようになりました」ということです。
舞台となるのは太平という架空の街ですが、実際には基隆でロケしたそうです。
そして、監督は「張艾嘉と仕事ができてとても光栄でした。脚本の段階から感想やアドバイスをもらい、大先輩で素晴らしいクリエイターですから、無意識のうちでも大きな影響を受けたと思います」と語っていました。
全話見られずにインタビューするのは深いお話しを聞くことができないのでつらいのですが、製作の経緯やキャスティングほか、監督がとても楽しそうにお話ししてくれました。
このインタビューは、後日Podcast配信します。
そして、早く日本でも配信されることを薛に祈ります!
『縁起良き時(原題:良辰吉時)』
監督:黃熙(ホアン・シー)
出演:李康生(リー・カンシェン)、黃仲崑(マイケル・ホアン)、吳大維(デヴィット・ウー)、張艾嘉(シルヴィア・チャン)
大阪アジアン映画祭の紹介ページ
https://www.oaff.jp/2022/ja/program/t07.html
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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