2022大阪アジアン映画祭 香港・マレーシア映画『野蛮人入侵(原題:野蠻人入侵)』胡明進(ウー・ミンジン)プロデューサーインタビュー
2022大阪アジアン映画祭で上映された香港・マレーシア映画『野蛮人入侵(原題:野蠻人入侵)』の胡明進(ウー・ミンジン)プロデューサーに、オンラインインタビューしました。
本作は、ヤスミン・アハマド監督と並んでマレーシア映画にニューウェーブを起こした伝説の女性監督 陳翠梅(タン・チュイムイ)監督10年ぶりの復帰作です。
自ら主演もつとめ、予測不可能な展開のアクション映画でもあります。
まずは製作の経緯をお聞きすると、2019年に上海映画祭で発表された「B2B+X青年導演我要影計画」という、中国の天画画天影業(ヘブンピクチャーズ)によるプロジェクトへの参加を呼びかけられたことだそうです。
このプロジェクトは、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)、張律(チャン・リュル )、翁子光(フィリップ・ユン)、陳翠梅、石井裕也、楊瑾(ヤン・ジン)の6人のアジアの俊英が参加し、それぞれ100万人民元で映画を自由に作るというもの。
ちなみに、石井裕也監督の『生きちゃった』は、2020年に日本で公開済みです。
10年ぶりの監督復帰作に何故この題材を選んだのかは、「監督の人生の旅路が反映されているからでしょう。監督は出産を経験し、数年前からムエタイなど武術を学んでいます。そして、自分は何者か、というアイデンティティの問いが前面に押し出されています」
ということでした。
胡明進プロデューサーは、監督から脚本で苦心していると声をかけられてエグゼクティブ・プロデューサーを引き受け、監督をサポートしたそうです。
この映画では、出産と離婚を経て、引退したかつての名女優が東南アジア版『ボーン・アイデンティティー』への主演をオファーされ復帰するというストーリー。
確かに監督の実体験が色濃く出ていますね。
そして、展開のマジックにすっかり騙され、新鮮な映画体験ができました。
胡明進には、先述の質問のほかに劇中劇との境界線について、プロデューサーとして特に気遣ったところ、各国とのコラボによる映画製作事情など色々伺いました。
後日Podcast配信しますので、どうぞお楽しみに!
『野蛮人入侵(原題:野蠻人入侵)』
監督: 陳翠梅(タン・チュイムイ)
出演: 陳翠梅(タン・チュイムイ)、張子夫(ピート・テオ)、柏榮・裴拉勒(ブロント・パララエ)、李添興(ジェームス・リー)、黃之豫(ジニー・ウーイ)
大阪アジアン映画祭の紹介ページ
https://www.oaff.jp/2022/ja/program/c05.html
※胡明進の漢字の発音はフー・ミンジンですが、英語表記はWoo Ming Jinなので、カナ表記は大阪アジアン映画祭と同様にウー・ミンジンとしています。
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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