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2022/04/04

2022大阪アジアン映画祭 中国映画『宇宙探索編集部(原題:宇宙探索編輯部)』孔大山(コン・ダーシャン)監督インタビュー

0404oaffkong2022大阪アジアン映画祭で上映された中国映画『宇宙探索編集部(原題:宇宙探索編輯部)』の孔大山(コン・ダーシャン)監督に、オンラインインタビューしました。
本作は、廃刊寸前の科学雑誌「宇宙探索」を細々と続けている地球外生命体の謎を追い続けている編集者の調査の旅を描いたロードムービーです。
これが長編デビュー作となる孔大山(コン・ダーシャン)監督の北京電影学院の卒業制作で、2021年の平遥映画祭の最優秀作品賞、審査員栄誉賞、映画ファン栄誉賞を受賞しました。

ストーリーはテレビのニュースからヒントを得たそうですが、もともと宇宙に興味を持っていたわけではなく、「結果として、宇宙とか人類を囲む環境とかそういったものを探求するのに、この映画を撮って良かった」という飄々としたお答えが、新種のクリエイターという感じを受けました。
出だしの強力なツカミがとてもおもしろく、このままコメディとして笑わせてくれるのか、と思いきや、後半はかなり哲学的になっていく不思議な映画です。

登場人物も多く、ロケがたくさんあって卒業制作にしては規模がけっこう大きいこの作品、エグゼクティブプロデューサーが大ヒット映画『流転の地球』の郭帆(グォ・ファン)監督というのも驚きです。
いえ、そうだからこそこれだけの作品ができた、と言うことでしょう。
郭帆監督には脚本の段階から意見や提案、アドバイスをもらい、ポスプロまでずうっとサポートしてくれたと言っていました。

その一つの例として、こんなエピソードを話してくれました。
「主人公一行が調査で訪ねたシリコンの人形がある農家は、お寺みたいな門があって書や絵が掛かっている。私は普通の民家の門構えにしようと思ったが、郭帆監督がこのままの方が観客が不思議に思い好奇心がわくだろう。怪しいけど入ってみたいという気になるからそのままの方が良い」と言われたそうです。

そして、ユニークな登場人物は他の映画やドラマからヒントを得たものもあり、取材やリサーチをしている時に出会った人を参考にしたものもあるということ。
中でも不思議な隕石ハンターは本物だそうです。その人の驚きのプロフィルや言動ほか、この映画をご覧になった方はぜひ後日配信するPodcastをお聞き下さい。

0404oaffjourney 『宇宙探索編集部(原題:宇宙探索編輯部)』
監督:孔大山(コン・ダーシャン)
出演:楊皓宇(ヤン・ハオユー)、艾莉婭(アイリヤ)、王一通(ロイ・ワン)、蒋奇明(チミー・ジャン)、盛晨晨(シェン・チェンチェン)

大阪アジアン映画祭の紹介ページ
https://www.oaff.jp/2022/ja/program/c10.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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