2022台北電影節クロージング作品『童話‧世界』ワールドプレミア!
本作は唐福睿監督のデビュー作になりますが、、台湾では数少ない法律劇で、台北電影獎に作品賞はじめ6部門ノミネートされています。
「監督は最強である必要はなく、最も勇敢であることが必要だと思います。厳粛なストーリーですが、皆さんが見終わって登場人物と同じような感覚で受け止めてもらえればうれしいです」、麻生汶プロデューサーは「優秀なプロの俳優たちの演技を信頼していました。感謝します」と語りました。
台北電影獎では『GF*BF(原題:女朋友。男朋友」)で主演男優賞を獲得している張孝全、今回は弁護士役で法への情熱のあまり自分自身を見失い、そして自身の正義を取り戻すプロセスまでを演じています。
「法律の世界とは遠い自分ですが、監督がご自身の経験を盛り込んだ作品なので演技指導もしてもらいました。言葉の使い方を正確にしなければならないので、これも大きな挑戦でした。そして、この映画には人間、欲望、権力など多面的な要素で構成されているので、皆さんに気に入ってもらえれば嬉しいです」と語りました。
江宜蓉は、予備校の講師と恋に落ちる高校生役で主演女優賞にノミネートされています。
「初めて映画でヒロインをさせていただき、光栄すぎて緊張しています。今日初めて完成した作品を見るので、未知の世界へ足を踏み入れる感じです」
憧れの張孝全との共演ですが自分の気持ちを抑え、現場でもあまり話すことはなかったようですが、そばにいるだけで安心感があったそうです。
台北電影獎でも主演女優賞の受賞経験がある尹馨は、今回本作で助演女優賞にノミネートされています。
性暴力事件の被告を弁護するという役で、「脚本が素晴らしく、台詞のひと言ひと言が天からの言葉だと思えました。この台詞を咀嚼するために、弁護士の友人と話し合いました」と語っています。
張孝全の妻役の夏于喬は、「まず思ったのは、"国民的夫"の妻を演じられるなんて素敵!でも実はこの夫婦はとても愛が薄いのです。(笑い)この映画が今夜上映されることに感謝します。私たちがおとぎ話を信じて傷つかない世界に暮らせることを祈っています」と言っていました。
張孝全は女優さんたちにも人気なのですね。
台北電影奨では果たしてトロフィーをいくつ獲得できるのか、楽しみです。
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