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2022/11/22

香港映画『少年たちの時代革命』『理大囲城』12月に公開決定!

1122syonenridai 2019年6月からはじまった香港民主化デモは、香港国家安全維持法施行により封じ込められてしまいました。
映画への検閲、規制も厳しくなり、香港の言論と表現の自由が一段と狭まってきましたが、香港で上映禁止となった作品は、皮肉にも海外映画祭で上映され、大きな話題となっています。
その世界を魅了する、新時代の旗手たちによる“香港映画”2作品が、12月連続公開されることになりました。
『少年たちの時代革命』12月10日(土)より、『理大囲城』が12月17日(土)より、ポレポレ東中野にて2作連続公開です。

1122shounen 2019年の香港の民主化デモでは、若者による抗議の自殺が相次ぎ、自殺志願者を救うために民間捜索隊が結成されました。
自殺しようとする少女を救うため、民間捜索隊を結成して香港の街を駆け巡る若者たちの姿を描いた『少年たちの時代革命(原題:少年)』。極秘裏に制作された本作は、台湾アカデミー賞の最優秀新人監督部門、最優秀編集部門にノミネートされ、金馬国際映画祭アジア最優秀映画賞を受賞し、香港映画界に彗星のごとく現れ、大きな衝撃を与えました。
デビュー作で世界に注目される監督となったのは、レックス・レン監督とラム・サム監督。デモ現場でのゲリラ撮影など、ドキュメンタリータッチな疾走感は、レックス監督が師事したフルーツ・チャン監督の『メイド・イン・ホンコン』を彷彿とさせます。友情、恋愛、仲間割れ、出会い、家族…。岐路に立たされた2019年の香港で、若者たちは何を見つけ出すのか─。

1122insidetheredbrick アジア屈指の名門校・香港理工大学が警察に封鎖され、要塞と化した緊迫の13日間。至近距離のカメラが捉えた、衝撃の籠城戦の記録『理大囲城(原題:理大圍城)

』。
2019年の香港民主化デモの中でもスキャンダラスな事件と言われる、香港理工大学包囲事件。圧倒的な武力を持つ警察により包囲された構内には、デモ参加者と学生が取り残され、逃亡犯条例改正反対デモで最多となる、1377名の逮捕者を出しました。
武器を持ち戦い続けるか、命がけで脱出するか…。戦場と化した大学構内で、デモ隊は究極の選択を迫られていく。四面楚歌のキャンパスの中の人間模様は、まさに社会の縮図。圧倒的な武力で封じ込めようとする警察を前に、なすすべもないデモ隊の姿は、まるで香港が置かれている状況に重なっていく…。
香港映画の歴史に名を刻む、ドキュメンタリー映画です。

≪ポレポレ東中野 初日舞台挨拶スケジュール決定!≫
『少年たちの時代革命』12月10日(土)任侠(レックス・レン)監督&孫君陶(スン・クワントー/ナム役)来日決定!舞台挨拶あり
『理大囲城』12月17日(土)香港ドキュメンタリー映画工作者(監督)オンライン舞台挨拶あり

≪映画『少年たちの時代革命』コメント≫
■行定勲/映画監督
この映画は、抵抗と戦いの果てに在る、わずかな希望を見出している。
雨傘をさした若者たちの慟哭が、香港映画の復活の原動力となるに違いない。

■岩井圭也(作家/「水よ踊れ」著者)
勇敢に立ち向かい、絶叫することだけが革命ではない。
たった一人の命を救うために奔走することもまた、時代を変える革命だ。

■石坂健治/東京国際映画祭シニア・プログラマー/日本映画大学教授
少年少女たちの疾走と絶望と連帯。街頭闘争のドキュメントの生々しさ。この映画を撮らなくては、この映像を残さなくては、という真剣な息づかいが聞こえる。この切迫感にはどこかで出会った。返還の年に公開されたフルーツ・チャンの『メイド・イン・ホンコン』。香港の未来を担うはずの若者が返還を前に次々と命を落としていった、あの反骨の予言的なフィルムから四半世紀。本作の製作陣にはフルーツの薫陶を受けた者もいるという。さもありなん。魂はしっかりと継承されている。ここに安易な希望の描写はないが、かわりに連帯の予兆がある。勇気あるスタッフ・キャストの安全を祈らずにはいられない。

≪映画『理大囲城』コメント≫
■安彦良和/漫画家
世界最大、最強の権力と対峙する若者達。彼等は非力で、まとまりがなく、弱気だ。
しかし絆を求め、会話し合い、常に呼びかける。だから感動する。共感を覚える。

■四方田犬彦/比較文学者・映画史家
かつて大島渚は、敗者は映像を持っていないと言った。
第二次世界大戦、68年の学生運動も内側から撮った映像はない。
『理大囲城』は香港において内側から映像を記録した。
これは偉大なことであり、敗者ではないということを示している。

■柳下毅一郎/映画評論家
限りなき自由都市香港のイメージは香港映画とHKpopの記憶と切り離せない。だから香港歌謡が武器として使われてしまう場面に涙し、香港アクションをも彷彿とさせるアクロバティックな脱出劇に興奮する。このドキュメンタリーがどうしようもなく香港映画であることに、驚き感動するのである。

■大島新/ドキュメンタリー監督
なぜこんなにも悲痛なドキュメンタリーが作られなければならないのか。
「死は覚悟したが人知れず死ぬのは嫌だ」
そう言いながら抵抗を続けた若者がいたことを、記録として残すためだ。
だから目を背けるわけにはいかない。
そして記憶しなければならない。あの若者たちのことを。

■伊藤俊也/映画監督
中国政府の圧政に鎮静化させられた香港の現状を思う時、『理大囲城』ほど痛切に胸を打つ作品はないだろう。
ここには民主化運動の挫折の予兆が実に生々しく露わにされているのだ。

『少年たちの時代革命(原題:少年)』
2022年12月10日(土)よりポレポレ東中野他、全国ロードショー
監督:任侠(レックス・レン)林森(ラム・サム)
出演:余子穎(ユー・ジーウィン)李珮怡(レイ・プイイー)孫君陶(スン・クワントー)曾睿彤(マヤ・ツァン)
唐嘉輝(トン・カーファイ)彭珮嵐(アイビー・パン)何煒華(ホー・ワイワー)孫澄(スン・ツェン)麥穎森(マック・ウィンサム)
配給:Cinema Drifters・大福 宣伝:大福
(C)Animal Farm Production

≪STORY≫
2019年、香港の街はデモに参加する若者があふれていた。
少女YYは、親友のジーユーとゲームセンターで遊び、時にデモに参加する普通の17歳だ。ある日、ふたりはデモに参加して逮捕される。「香港は変わらない」と、ジーユーは香港を去ることを決める。孤独と絶望を抱えたYYは、18歳の誕生日にSNSにメッセージを残し、ひとり香港の街に消える─。
少年ナムは、SNSでYYのメッセージを見つけ、恋人のベル、デモ仲間のルイスたちと捜索隊が結成し、YYを探し出そうとする。時にぶつかり合いながら、香港の街を駆け巡る捜索隊たち。
「香港も、YYも救えない─」
それぞれの思いを胸に、YYを探し出そうとするが、時間だけが過ぎてゆく。
夜が深まり、屋上からひとり香港の街を見下ろしているYYの姿があった─。

『理大囲城(原題:理大圍城)』
2022年12月17日(土)よりポレポレ東中野他、全国ロードショー
監督:香港ドキュメンタリー映画工作者
配給:Cinema Drifters・大福 宣伝:大福
(C)Hong Kong Documentary Filmmakers

『少年たちの時代革命(原題:少年)』『理大囲城(原題:理大圍城)』 公式サイト:https://www.ridai-shonen.com

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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