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2023/08/26

『ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット(原題:哈勇家/GAGA)』素人俳優たちの見事な演技に驚愕、そして普遍的な家族愛に心を揺さぶられる!

0804gagaposter 2016年から始まりました台湾文化センターとアジアンパラダイス共催の台湾映画上映イベント「台湾映画のいま」、今年は会場+オンラインのハイブリッド形式で開催しており、第5回は三世代のタイヤル族の家族を描いたヒューマンドラマ『ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット(原題:哈勇家/GAGA)』を上映しました。
この映画は、2022年の金馬奨で6部門ノミネートされ、監督賞を受賞。今年の台北電影奨で長編劇映画賞、編集賞、新人賞を獲得しました。

今回は、なかなか知る機会の少ない台湾原住民の文化や生活を描いた作品であること、普遍的な家族愛を描いた内容に、心を揺さぶられた方が多かったようです。
(以下、アンケート回答からの抜粋)
「とてもいい映画!派手な映画ではないけれど、家族のささやかなやりとりに、何度も温かな気持ちが胸にこみあげてきた。また、タイヤル族の人々の暮らしや文化も興味深く、観ていてとても楽しかった」「タイヤル族の文化や伝統が代々受け継がれて行く様を見て、今の日本の暮らしに忘れ去られてしまったものを見るよう」「家族の思い遣り、過剰な干渉、意地の張り合い、甘え合い、失敗とかを細やかに描かれ、しみじみ良い作品だ」「家族の絆にどんどん引き込まれた」「原住民の家族ならではのテーマのようでいて、どこの家族にも通じるところもあり、とても興味深く見た」「美しい自然の風景や人々のリアルな光景に思わず見入ってしまった。選挙と娘の妊娠は大きな出来事だが、全体的に淡々としたタッチで描かれているのがとても良かった」

0826event また、アフタートークでの本編解説では演技経験のない出演者がほとんどだったことについての驚きをはじめ、映画を深く理解する助けとなり、活躍する原住民の俳優(歌手兼業も含め)の紹介もたいへん好評でした。
(以下、アンケート回答からの抜粋)
「俳優さんの出自を聞いて驚いた。皆さん、存在感ありすぎ!」「演技経験が無い人達と思えない。指導も素晴らしいが持って生まれた素質が凄い」「俳優がほぼ素人であることに衝撃を受けた。特に祖母役はベテラン俳優だと思っていたので」「製作の背景や監督、原住民の方々について詳しく聞け、映画の理解が深まった」「台湾(原住民)文化や俳優の方々の背景を知ることで、より深く理解ができた」「作品をより知る形の補足情報がうれしく、最新情報も役に立つ」「キリスト教の行事が映画に登場して不思議に感じていたが、トークのお陰で疑問が解消された」「安定のわかりやすい解説により、映画の中で疑問に感じた部分も合点がいってスッキリした」

※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

08261 この上映&トークでは、日本では一般公開されることが少ない原住民映画を毎年ラインナップに入れてご紹介してきました。
今年はタイヤル族の陳潔瑤(ラハ・メボウ)監督による『ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット』をご覧いただきました。
タイヤル族は血縁重視で、どんなことがあっても崩れない関係性が築かれています。
この映画でも、一家が事件に遭遇して衝突したり解り合えないことがあっても、最終的には「家」の結束力を壊しません。これが"GAGA"と呼ばれるタイヤル族の家庭の精神的基盤なのですね。

08262 まず、陳潔瑤(ラハ・メボウ)監督についてご紹介します。
宜蘭縣出身のタイヤル族で、台中で育ち、台北の世新大學で映画を学びました。
張作驥(チャン・ツォーチ)、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)の会社で助監督、企画、宣伝を務め、原住民専門チャンネル「大愛テレビ」でプロデューサー、演出、脚本を担当、多くの番組を製作しました。
そして、2016年に「原住民電視台」設立に関わっています。

08263 2010年に、1938年の日本統治下の台湾で実際に起きた、タイヤル族の少女サヨンの遭難事故の話を元にした『不一樣的月光』という作品で優秀脚本賞(優良劇本獎)を受賞。
2016年の監督デビュー作『只要我長大』は、両親が都会へ出稼ぎに行っているタイヤル族の少年たちの目線で、かれらの生活や将来への思いを綴った作品で、台北電影獎で100万元大賞、長編劇映画賞、監督賞、観客賞を受賞しました。

08264 また、2017年には二人の台湾の原住民音楽アーティスト、アミ族の舒米恩(スミン)とパイワン族の保卜(バオブー)が南太平洋のフランス領のニューカレドニアへ行き、現地の原住民の音楽アーティストと音楽の交流をした記録のドキュメンタリー『漂流遇見你』を作っています。
このように、陳潔瑤監督は、ブレることなく一貫して原住民を描き、発信し続けています。

08265 陳潔瑤監督はタイヤル族の集落ではなく都市で育ったので、映画を通して更にタイヤル族をの文化を自分で理解しようと『ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット』を作ったそうです。
そして、他の部族をテーマにしようかとも考えたのそうですが、タイヤル族の先輩からまだ核心である「GAGA」について語っていないではないかと指摘され、言葉にするのは難しいけれど、三代の家族を通してタイヤル族の精神的基盤となっている「GAGA」を描こうとしたということです。

08266 この映画の中で大きな出来事として、村長選挙が描かれます。
監督がこの脚本を書いている2018年に、ちょうど村長選挙があり、「GAGA」を壊すものが何かを考えていたときに、まさに選挙がそうではないかと思ったそうです。
選挙というのは新しく入って来た制度で、それまで集落全体が一つの家族のようだったのが、選挙により競争が生まれ、民族の協調を壊し「GAGA」の精神に違反することになります。

08267 また、未婚者の妊娠も「GAGA」の精神に違反するのですが、現在では珍しくないことです。従って豚を殺すという儀式は"悪いものを払う"という意味もあることから、劇中で婚約セレモニーにおいてそのシーンを入れたということです。
そして監督は、この映画の中で「GAGA」が何か、ということではなく、時代の流れと共にゆっくりとなくなっているのではないか、どうやって新しい「GAGA」を創り上げるかを描きたかったと言っていました。

08268 原住民をテーマにした映画において、演技経験のない人が出演者となることが多くあります。
今回も、タイヤル族の俳優が少ないうえ、役に合った俳優を探すのが難しいことから、広く台湾全土に分布するタイヤル族を対象にオーディションを行って決定しました。
素人を起用するメリットは、真っ新な白い紙のようでこれから色々なものを吸収していけるということ。演技経験はなくても、潜在的な才能があるということ。
監督は、キャスティングにあたり役に合うかどうか、才能があるかどうかをポイントにしたそうです。

08269 唯一のプロの俳優黃瀞怡(ホアン・ジンイー)は、小薰(シャオシャン)と呼ばれ、2005年にテレビのオーディション番組でデビューし、番組発のアイドルグループ黑Girlの一員として活躍していました。
2007年にドラマ『18禁不禁』で初主演、『トキメキ 玉子チャーハン(原題:翻滾吧!蛋炒飯)』(2008)など数々のアイドルドラマに出演し、2016年に陳潔瑤監督の映画『只要我長大』で台北電影奨の新人賞を受賞しました。
そして、2018年の映画『寒單』、2022年のドラマ『台北女子図鑑』(原題:台北女子圖鑑)』など俳優としての活動を続けています。

082610 この映画でハヨン一家の次男の妻を演じて、台北電影奨の助演女優賞にノミネートされましたが、監督は、当初黃瀞怡を使う考えはなかったそうです。
というのも、この役はふくよかな体型なのでイメージが違ったから。
でも、なかなか役に合う人が見つからず、最終的に黃瀞怡にお願いしたところ、なんと体重を10キロ増やしてこの役に挑んでくれたそうです。

082611 さらに、他の出演者が素人のため、今回は台本を渡さずに撮影前の三ヶ月間、みんなで話し合いをして、全て監督が口頭でストーリーやセリフを伝えるという方法をとったそうですが、黃瀞怡は自分もそれで良いと言ってくれたそうです。
そうして彼女はプロの俳優らしく、見事に周りとのバランスにも配慮して演じたということでした。
そのおかげで、他の出演者から生活体験や様々なリアリティ溢れる動作も加わり、監督の演出の助けとなったようです。

082612 一家の長亡き後、村長選に出馬する長兄パサンを演じた洪金輝(ホン・ジンフイ)は、今回が初めての演技経験です。
オーディションの時にひときわ異彩を放っていて、退役軍人というバックグラウンドが役と似ている。そして軍隊でよく歌を歌っていたことから、パフォーマンス能力があると思った、そしてタイヤル語が上手であるのが起用のポイントだ監督が言っていました。
そして、台北電影奨で47才にして新人賞を受賞。史上最高齢の新人です。

082613 ハヨンの妻役の林詹珍妹(カーガウ・ビリン)は74才で映画初出演、初めての演技ながら昨年の金馬奨で助演女優賞を獲得しました。
この方は監督の前作『只要我長大』に主演した子役の実のお婆さんです。この子がSNSに揚げた写真を見た監督は、そのたたずまいや白髪の容貌が映画の場面写真のようだと思い、その子を通してオファーしたということでした。
歌や踊りのスキルも高く、撮影中もカメラを恐れることなくとても自然に演じてくれたそうです。

082614 映画の中で、ハヨンの葬儀がキリスト教で行われます。
17世紀の初め頃から台湾におけるキリスト教の布教活動がおこなわれていましたが、日本統治時代には禁じられていました。しかし、タイヤル族の村落で医療奉仕を行った井上伊之助はタイヤル族の宗教観をよく理解し、キリスト教伝道の可能性について先見的な見方を得ていたと、天理大学の論文に書いてあります。
第二次世界大戦後は原住民社会でのキリスト教伝道が解禁され、あらゆる教派・会派が積極的な伝道を展開し、多くの信者が生まれました。
監督も、キリスト教は「GAGA」に通じるものがあるので、入信する人が多いのだろうと言っています。

082615 また、映画の中で何度か登場する豚を殺してその肉を分けるシーン。
結婚や収穫などの喜びの時に豚の肉を分け合う、逆に悪いことがあった時は豚の血でそれを祓い、もめ事があった時には豚の肉を分け合うことで解決に向かうという習慣だそうです。
最後の方でようやく少年が豚を刺す役回りを許されますが、それは成長の認定であり、年齢ではなくおとな達の判断によって精神的に成長したと認められた時だそうです。
なお、撮影の時には何頭か実際に豚を殺したのですが、その肉はキャストやスタッフではなく、全て集落の皆さんに分けたということでした。

082616 陳潔瑤監督は、今後もタイヤル族をはじめ原住民をテーマにした映画を撮る予定で、いま2つ企画があるそうです。
ひとつは、ニュージーランドのマオリ族の物語。
もうひとつはご自身のお婆さんの物語だそうです。
監督の第一作『不一樣的月光』で描いた、日本統治時代に起きたタイヤル族の少女の遭難事故に、実は監督のお婆さんが関わっていたということです。
日本でも『サヨンの鐘』という映画になりましたが、このサヨンと親しかったお婆さんと、違う時代のタイヤル族の女性を描きたいと言っていました。

082617 陳潔瑤監督からのメッセージ
「こんにちは。
この映画の監督陳潔瑤(ラハ・メボウ)です。
今日この映画を見ていただき、とてもうれしく思います。
台湾のひとつの集落の家庭を通して、家族や友人が持っている共通の情感を感じていただきたいです。
そして、皆さんとは違うタイヤル族の文化を知ってもらえれば、と思います」

082618 ここからは、現在活躍中の原住民俳優をご紹介していきます。
原住民を描いた映画は、先ほどお話したように演技経験のない原住民をキャスティングすることがほとんどです。
そこから俳優活動を続けプロとなった人も多いのですが、もうひとつ、歌手からスタートした、もしくは音楽と演技の両方で活動している人が圧倒的なのです。
ご覧いただいた『ハヨン一家〜タイヤル族のスピリット』で唯一のプロ俳優、黃瀞怡(ホアン・ジンイー)は、すでにご紹介したように歌手から俳優への転身組。

082619 歌手経験がなく、最初からプロの俳優として活動している代表格は、セデック族の馬志翔(マー・ジーシアン)です。
200年に俳優デビューし、『セデック・バレ(原題:賽德克、巴萊』や昨年この上映&トークで上映した『僕たちの歌をもう一度(原題:聽見歌 再唱)』ほか数々の映画やドラマに出演。
2007年からテレビドラマ6作の監督・脚本を手掛け、金鐘獎の脚本賞と監督賞を受賞しました。
2014年の『KANO 海の向こうの甲子園(原題:KANO)』は劇場用映画の初監督作品で、その年の台北電影賞で新人監督賞を受賞しています。
新作は、12月に台湾で公開される魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の『BIG - 讓孩子拯救世界!』で医師を演じています。

082620 『セデック・バレ』で花岡一郎を演じた徐詣帆(シュー・イーファン)は、タロコ族で音楽劇の舞台俳優でした。
2007年にデビュー、『セデック・バレ』では金馬奨で助演男優賞を獲得し、以降は映画やドラマで活躍しています。
2018年の『HighFlash 引火点(原題:引爆點)』で事件のキーとなる漁民の役や、昨年『僕たちの歌をもう一度(原題:聽見歌 再唱)』のビンチを救う頼もしい役が印象的です。
歌手としても多くのCDを出し、2013年の金馬奨では歌のパフォーマーとして素敵な歌声を聞かせてくれました。

082621 『セデック・バレ』で花岡二郎を演じた蘇達(スー・ダー)はツォウ族で、監督、脚本家、俳優として舞台、映画、ドラマで活躍しています。
俳優、脚本家としては受賞も多く、ドラマや映画で演技指導をしたり、小学校から大学まで数々の講演を行うというマルチな才能を発揮しています。
さらにフルマラソンの選手として国内外の大会に出場しているのは、驚きです。

082622 『セデック・バレ』で素人からプロの俳優になったのは、主役のモナ・ルダオの壮年時代を演じた林慶台(リン・チンタイ)。タイヤル族の牧師さんです。
『セデック・バレ』や『天空からの招待状(原題:看見台灣)』、『52 Hzのラヴソング(原題:52 Hz I Love You)』で素晴らしい歌声も披露していましたが、牧師の仕事を大事にするため現在は俳優活動には積極的ではありません。
『52 Hzのラヴソング』では何度もオファーを断り、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の強いオファーに根負けして出演しました。

082623 同じく『セデック・バレ』で主役のモナ・ルダオの青年時代を演じた大慶(ダーチン)は、タイヤル族のトラックドライバーでした。
精悍なビジュアルで人気を博し、フォトエッセイも出版しました。
その後も映画『君のためのタイムリープ(原題:帶我去月球)』や『悲しみよりもっと悲しい物語(原題:比悲傷更悲傷的故事)』などに出演しましたが、最近は目立った活動はしていないようです。

082624 歌手で俳優としても活躍する方達をご紹介します。
一番有名なのは、徐若瑄(ビビアン・スー)でしょうか。母方がタイヤル族です。
ご存知のように歌手、アイドルとして日本での活躍時期も長く、最近では日本でも公開された『人面魚 THE DEVIL FISH(原題:人面魚:紅衣小女孩外傳)』、Netflixで配信中の『強くて弱い女たち(原題:孤味)』、今年7月に公開された『ママーボーイ(原題:初戀慢半拍)』など大活躍。
最近は、プロデューサーとして台湾映画界を支える一人です。

082625 2002年にSweetyというアイドルユニットでデビューした曾之喬(ジョアンヌ・ツァン)は、タイヤル族です。
アイドルドラマ全盛時代の一角を担い、日本では公開されていないのですが映画も主演作は3本。
2020年にもと飛倫海(フェイルンハイ)の辰亦儒(ケルビン)と結婚して話題になりましたね。
最近では日本でも配信&ソフトリリースされた原住民アミ族の神話をベースにした『最後の雨が降るとき』(原題『無神之地不下雨)』に主演しています。
また、インフルエンサーとしての活動では2度の受賞歴があります。

082626 日本でもヒットした映画『紅い服の少女 真実(原題:紅衣小女孩)』や『家へ帰ろう〜国会大脱出=ゾンビプレジデント(原題:逃出立法院)』、『アメリカンガール(原題:美國女孩)』などの高慧君(フランチェスカ・ガオ)が、ツォウ族です。
歌手としてデビューし、香港の歌神張學友(ジヤッキー・チュン)とのデュエット曲もあります。
一方でドラマや映画に数多く出演し、ドラマアワード金鐘獎では主演女優賞と助演女優賞の受賞歴があります。

082627 そして、アミ族の范逸臣(ファン・イーチェン)は、ラブソングの王子として歌手デビューし、自分の思う方向性の違いから低迷していた時、2008年に魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の『海角七号 君想う、国境の南(原題:海角七号)』の主役で再ブレイクしました。
それから映画と音楽活動を続け、最新映画は12月に台湾で公開になる魏徳聖監督の『BIG - 讓孩子拯救世界!』で、ガンの子供の父親役を演じます。

082628 その他、歌手がメインですが映画やドラマで印象深い演技を見せた人もいます。
アミ族の舒米恩(スミン)は、2008年の短編『跳格子』で金馬奨の新人賞を受賞し、長編やドキュメンタリー、ドラマにも出演しています。
数々のアイドルドラマに主演した人気スターの羅志祥(ショウ・ルオ)は、母方がアミ族。
映画は中国作品が多いですね。
そして、台湾音楽シーンの重鎮でプユマ族の胡徳夫(フー・ダーフー)は、台灣原住民運動活動家です。
2017年の『アリフ・ザ・プリン(セ)ス(原題:阿莉芙ALIFU, THE PRINCE/SS )』で、主人公の父親で頭目という役を、味わい深く演じました。

082629 最新情報をお伝えします。
台湾では人気アーチスト盧廣仲(クラウド・ルー)主演の映画『他馬克老闆(Kiss My Ass Boss)』が、9月28日から台湾で公開されます。
社畜として過酷な日々を過ごすサラリーマンの青年が、ある日死神に連れ去られそうになるが、任務を失敗した死神の混乱から会社は倒産の危機に追い込まれる、というファンタジーコメディです。
監督は名監督の瞿友寧(チュー・ヨウニン)。盧廣仲とは『2003年ぼくの旅(原題:花甲大人轉男孩)以来のタッグとなり、期待値の高い作品です。

082630 これから秋の映画祭の情報が次々出てくるでしょうが、名古屋で開催される「あいち国際女性映画祭」のご紹介です。
9月15日(金)~18日(月・祝)まで、ウィルあいちとミッドランドスクエア シネマで行われ、今日ご覧いただいた『ハヨン一家 〜 タイヤル族のスピリット』と大阪アジアン映画祭で上映された『本日公休』がラインナップされています。
この映画祭は男女共同参画意識の普及を図るため、世界で活躍する女性映画監督等を招き、女性の生き方や社会参加、女性と男性の相互理解などをテーマとした映画の上映やゲストトークなどを行う映画祭。
国内外の招待作品、特別企画、そしてコンペティションも行われます。
公式サイトをご確認の上、ぜひお近くの方はご覧になってください。
https://www.aiwff.com/2023/

このアフタートーク映像を公開しました。
https://v.classtream.jp/tw-movie/#/player?akey=f561030086754401197534265bb61718

0930shortfilm さて、次回は9月30日(土)、会場とオンラインで短編スペシャルとして『ドラゴンの反乱(原題:龔囝)』、『父の映画館(原題:父親的電影院)』、『Good Day(原題:詠晴)』の3作を上映します。
なかなか日本では見られない優れた短編映画を、ぜひこの機会にご覧下さい。
詳しくは来週台湾文化センターとアジアンパラダイスで発表しますので、チェックして下さい。
皆さまのご参加をお待ちしています。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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