2023金馬影展オープニングは『五月雪』と『車頂上的玄天上帝』、クロージングが『愛情城事』!
『五月雪』はマレーシアで起きた暴動「513事件」を背景に、神話、信仰を歴史寓話・予言として組み合わせ、二世代にわたる女性たちの半世紀近くにわたる物語を描き、マレーシア、台湾、シンガポールから集まったチームで製作。
マレーシア出身の張吉安監督は、2020年に金馬奨で最優秀新人監督賞を受賞したデビュー作『南巫』に続く二作目の『五月雪』でマレーシアの女優蔡寶珠(ツァイ・バオチュウ)と、歌手で女優の萬芳(ワン・ファン)を主役にし、台湾から鄭人碩(チェン・レンシュオ)が参加していています。
張吉安監督は「60階を迎える金馬影展のオープニングフイルムに選ばれてとても光栄で、感激しています」と喜びを語りました。
もう一本の『車頂上的玄天上帝』は、金馬奨で『フラワーズ・オブ・シャンハイ(原題:海上花)』が美術デザイン賞、『黒衣の刺客(原題:刺客 聶隱娘)』でメイク&コスチュームデザイン奨を受賞している黃文英が初めてメガホンをとった作品で、侯孝賢(ホウ・シャオシェン)がエグゼクティブ・プロデューサー。
恋愛、仕事、家族の問題を抱えた女性が、重病の父親を看病するために故郷に戻り、幼い頃を思い出し人生を見つめ直す物語で、このヒロインを林依晨(アリエル・リン)が演じ、周渝民(ヴィック・チョウ)、阮經天(イーサン・ルアン)、張孝全(チャン・シャオチュアン)という3大スターを相手に火花を散らします。
クロージングの『愛情城事』は、張吉安(チャン・ジーアン)、許承傑(シュー・チェンジエ)、殷振豪(イン・チェンハオ)、黃綺琳(ホアン・チーリン)はじめ台湾、香港、マレーシア、ブータン、フランスなどの監督がそれぞれの視点で台北を舞台にしたラブストーリー。
鄭秀文(サミー・チェン)、劉冠廷(リウ・グァンティン)、李心潔(リー・シンジエ)、郭書瑤(グォ・シューヤオ)、鄧麗欣(ステフィー・タン)、蔡振南(ツァイ・シンナン)、阮經天(イーサン・ルアン)、林嘉欣(カリーナ・ラム)、張榕容(チャン・ロンロン)ほか豪華すぎるキャストです。
この大プロジェクトのエグゼクティブ・プロデューサーは、曾志偉(エリック・ツァン)を父に持ち、司会者や女優、歌手として台湾で活躍する曾寶儀(ツァン・ボウイー)。
「この作品を完成させるのは簡単なことではありません。クランク・インとクランク・アップが10回ありました。関わったすべての仲間は、この土地と映画に対して比類のない情熱を持っています。 金馬奨60のような記念すべき年にクロージング作品に選ばれたことはチーム全員にとってたいへん光栄なことです。皆さんに気に入ってもらえればうれしいです」と語りました。
2023金馬影展は11月9日から26日まで、台北で開催されます。
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