台湾映画『愛是一把槍』ベネチア国際映画祭でワールドプレミア!
本作は現代の若者が直面するジレンマを描き、祖母、母、姉という3人の女性に育てられた李鴻其自身の人生経験も反映されています。
李鴻其は高校時代から映画が大好きで、仕事として映画に関わることになった時、最初は助監督からスタートしたかったそうですが、監督から俳優の方が向いていると言われ、『酔生夢死』に主演することになりました。
そしてコロナ禍で俳優の仕事が中断されて時間ができたので、監督として製作を始めたそうです。
撮影監督を兼任した監督二作目もすでに撮影が終わり、最後の仕上げ段階。
ベネチアでのプレミア公開後は、厳しい海外の映画批評家からも高い評価が寄せられ、権威あるメディアでも「シンプルで力強い、素晴らしい初長編映画」と絶賛されました。
映画評論家のエリック・ラヴァレは、監督は「この映画には、イ・チャンドン監督の『バーニング』や賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の映画に似たキャラクターが登場し、現状から逃れられない溺れていく感覚を深く捉えている」と語りました。
ほかにも「これは小規模でよくできた台湾映画だ。犯罪の世界から逃げたいと願う小さな町の少年の物語には独特のスタイルがある。素晴らしいデビュー作だ」と評したメディアもあります。
「数え切れないほど出席したプレミアの中で、これが一番緊張します!」と語る李鴻其、12月に台湾で公開されるときの反応も楽しみでしょう。
『愛是一把槍』
監督・脚本:李鴻其(リー・ホンチー)
出演:李鴻其(リー・ホンチー)、林映唯(パトリシア・リン)、宋柏緯(ツォン・ボーウェイ)
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