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2023/09/10

台湾映画『愛是一把槍』ベネチア国際映画祭でルイジ・デ・ラウレンティス賞(新人監督賞)!

0910love1 第80回ベネチア国際映画祭の受賞結果が発表され、濱口竜介監督の『悪は存在しない』が銀獅子賞(審査員大賞)を受賞、2021年にベルリンとカンヌで賞を獲得して日本の監督では黒澤明監督以来、2人目の“グランドスラム”を成し遂げたという吉報が届きました。
そのベネチア国際映画祭でルイジ・デ・ラウレンティス賞(新人監督賞)を受賞したのが、台湾映画『愛是一把槍』の李鴻其(リー・ホンチー)。
台湾映画では、蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督の『ピクニック(原題:郊遊)』が2013年に銀獅子賞(審査員大賞)受賞以来の快挙です。

※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

授賞式で壇上に上がった李鴻其は興奮を隠せず、謝意に続き「これまでに多くの中華圏の巨匠や先輩たちがこの舞台に立ち、私の映画の世界観に深い影響を与えてくれました。スタッフのみんな、彼らがいなかったら、この映画を作ることはできなかったでしょう。これからも努力を続け映画を作ります」とスピーチしました。

李鴻其は映画界デビューは俳優でしたが、本来はは監督を目指していたので、俳優経験から創造力を蓄えてきてきました。
今、彼は監督になるという夢を実現しただけでなく、今回の受賞によりその驚くべき創造的エネルギーを示しました。
本作に関わった台湾の音響監督の杜篤之(ドゥー・ドーチ)、編集の秦亞楠(チン・ヤーナン)など、チームの皆が李鴻其の常識を打ち破る映像のクオリティに深く魅了されたといいます。

0910love2 『愛是一把槍』はコロナ禍の後の慌ただしい社会を舞台に、社会からはじき出され刑務所に収監された青年が、親戚や友人によって何度も過去の渦に引き戻されもう一度やり直そうとする物語。
台湾では12月に公開予定となっています。

『愛是一把槍』
監督・脚本:李鴻其(リー・ホンチー)
出演:李鴻其(リー・ホンチー)、林映唯(パトリシア・リン)、宋柏緯(ツォン・ボーウェイ)

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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