2023東京国際映画祭 香港映画『白日の下』の余香凝(ジェニファー・ユー)が素晴らしい!
本作の主役である余香凝は、虐待が疑われる施設に潜入して取材する記者の役で、正義は人を救うのと同時に人を傷つけ生活を奪うという不条理を体感する難しい演技を見事にこなしています。
余香凝を初めて知ったのは2017年の大阪アジアン映画祭。
徐欣羨(トレイシー・チョイ)監督の『姉妹関係(原題:骨妹)』の上映に伴い、Q&A参加の為来日しました。
香港のモデル出身でテレビドラマには出演していましたが、映画は本作が初めて、今年の第三十六屆香港電影金像獎て゜新人賞を受賞。
『僻地へと向かう』のタイトルで大阪アジアン映画祭で上映され、今年一般公開になった『縁路はるばる(原題:緣路山旮旯)』などキャリアを重ね、新世代俳優として活躍しています。
今回はミニスカートで美脚を見せてくれている余香凝、なんと夏にママになったばかりだそうです。
苦境に立たされ、それでも香港映画のアイデンティティを守るべく奮闘を続ける香港映画界で、これまでにないタイプの新世代俳優たちの台頭はとても頼もしく、余香凝の存在もとても貴重なものになっていると思います。
11月に行われる台湾の金馬奨で主演女優賞にノミネートされているので、結果がとても楽しみです。
この日のQ&Aは東京国際映画祭の公式サイトに掲載されているので、ぜひご覧になって下さい。
https://2023.tiff-jp.net/news/ja/?p=62822
※明日10月31日のチケットは少し残っているようです。
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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