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2023/10/18

香港映画『香港の流れ者たち(原題:濁水漂流)』12月東京、1月大阪はじめ全国順次公開!

1018drifting1 日本で全国5都市にて開催された「香港映画祭2022」で動員数No.1となった注目作香港映画『香港の流れ者たち(原題:濁水漂流)』が、2023年12月16日(土)よりユーロスペース、2024年1月6日(土)大阪シネ・ヌーヴォほか全国順次公開されます。
本作は実際の事件をもとに、再開発のかげで追いやられるホームレスの排除問題を軸に、移民問題、そして薬物に蝕まれる貧困層など様々な社会問題を浮き彫りにした作品。
監督は、“新世代の香港映画”の俊英で、デビュー作『トレイシー』(2018)が、東京国際映画祭で上映された注目の李駿碩(ジュン・リー)です。

1018drifting4 李駿碩は長編2作目となる本作で、過酷な状況の中にも人間の「尊厳」、お互いを思いやる「心」を見出し、社会派ドラマという枠を超え、ヒューマンドラマとして深い余韻を引き出しました。
新進気鋭監督の元に集まったのは、香港の新旧世代を代表するスターキャストたち。
80年代から香港映画界で活躍し、『エグザイル/絆』(2006/ジョニー・トー監督)等で知られる香港のベテラン俳優 吳鎮宇(フランシス・ン)が、ヤク中のホームレスの人生の悲哀を表現し新境地を切り拓きました。
また、最近はイケオジ俳優としても名高い謝君豪(ツェー・クワンホウ)、90年代を代表する李麗珍(ロレッタ・リー)、『風の輝く朝に』(1982/レオン・ポーチ監督)で知られる葉童(セシリア・イップ)の特別出演も話題となりました。
そして若手キャストは、『燈火は消えず』(2022/アナスタシア・ツァン監督)『返校 言葉が消えた日』(2019/ジョン・スー監督)等の話題作への出演が続く蔡思韵(セシリア・チョイ)、『別叫我“賭神”』でチョウ・ユンファの息子役に抜擢された注目俳優 柯煒林(ウィル・オー)、『私のプリンス・エドワード』や『星くずの片隅で』で注目される朱栢康(チュー・パクホン)等、注目俳優が集結しています。

1018driftingjun 李駿碩(ジュン・リー)監督コメント
「深水埗(シャムスイポー)のホームレスを初めて取材したのは、まだ大学生頃だった。当時、彼らは翡翠市場の前で野宿していた。彼らと同じテーブルに座り語り合い、彼らが今まで癒されたことのない心の傷、忘れられない痛みを抱えていることを知った。
その後、僕は一時香港を離れていたが、再び彼の元を訪ね時、木造の家はさらに密集して、囲いはどんどん高くなり、様々な人々が行き来していた。部外者の僕にとって、彼らとの接触はますます難しくなってしまっていた。僕は外部の要因によって激変したその地域の変化を、あらゆる善意と敵意も含めて書き留めることにした。
多くの人は僕がこの映画を撮ることを知って、聞いてくる。彼らがなぜ路上で生活することになったか?ホームレスたちにはどんな過去があったか?と。
この映画について、僕はそうした質問に答える必要がないと思う。なぜなら僕は彼らを非難したり、同情したりするつもりはないからだ。僕が関心を持っているのは、彼らの「現在」の生活と状態だ。彼らがどこの出身であれ、過去に何をしてきたかには関係なく、自分の尊厳のために戦う権利があり、人間として扱われ、尊重されるべきだと信じている」

≪STORY≫ 
1018drifting2 濁流に身を任せて生きる“流れ者(ホームレス)”たちが欲しいのは、和解金か?謝罪/尊厳か─!?
刑務所を出たファイは雑多で陰鬱な街・深水埗(シャムスイポー)へ戻り、ラムじいが出所祝いくれたクスリをさっそくキメる。ホームレス仲間の皿洗いのチャン、ヤク中のダイセン、車椅子のランたちと再会し、ファイはまた高架下で暮らしはじめる。ある晩、事前通告なしにやってきた食物環境衛生署によって、ファイたちは家も身分証明書も何もかも失ってしまう。
新人ソーシャルワーカーのホーは彼らのために裁判を起こし、政府に賠償と謝罪を求める。ホーはベトナム難民であるラムじいの家族探しを手伝い、ファイの健康を心配し通院を勧め、彼らをできる限りサポートしていく。
ファイはハーモニカを吹く失語症の青年に出会い、「モク」という名前を与える。ファイはモクと新しい小屋を建て、心を通わせていく。建設中のマンションに忍び込み見下ろした夜の深水埗の街には、人々の生活の息吹が感じられるまばゆい光の海が広がっていた。ファイはモクに静かに語りかける。
「深水埗は貧乏人が住む町だ。高級マンションを建てて、貧乏人はどこへ行く? 」
政府から賠償金として2000香港ドルずつ受け取れることになり、よろこぶダイセンたち。ただファイだけが謝罪なしの賠償金は受け入れないと拒絶し、彼らは散り散りになってしまう。ひとり高架下に残ったファイ。賠償も謝罪もないまま、彼らは冬を越せるのだろうか…。

『香港の流れ者たち(原題:濁水漂流)』
1018drifting3 2023年12月16日(土)よりユーロスペースほか全国ロードショー
監督:李駿碩(ジュン・リー)
出演:吳鎮宇(フランシス・ン)、謝君豪(ツェー・クワンホウ)、李麗珍(ロレッタ・リー)、蔡思韵(セシリア・チョイ)、柯煒林(ウィル・オー)、朱栢康(チュー・パクホン)
2021|香港|カラー|DCP|5.1ch|112分 (C)mm2 Studios Hong Kong
公式HP:https://hknagaremono.wixsite.com/official
【配給】Cinema Drifters/担当:リム・カーワイ
【配給・宣伝】大福

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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コメント

いいとこの坊ちゃんが自分探しで、ホームレスをサポートする学生と仲良くなる映画でしたね。
昨年の四十四やクリーニングの映画は見てませんが、気づくとStill Humanから香港映画は変わってきてますね。

投稿: しんや | 2023/10/20 20:24

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