2023東京国際映画祭 香港映画『年少日記』卓亦謙(ニック・チェク)監督・盧鎮業(ロー・ジャンイップ)Q&A
監督は2009年に友人の自死に直面し、たいへんな衝撃を受け、これをデビュー作の映画で描こうと思ったと言っていました。
「もう一度逢って抱きしめたい」とご友人を偲ぶ思いを吐露されて、胸が締めつけられました。
映画は、一人の教師が自殺をほのめかす生徒のメモを見つけたことから、自身の少年時代の記憶が甦る物語。
監督の脚本は観客を上手にミスリードし、後半は驚く展開となっている構成の巧みさに思わずうなってしまいます。
主役の教師を演じた盧鎮業は、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映された『叔·叔』、2021年に日本でも公開された『花椒の味(原題:花椒之味)』ほか俳優として活躍していますが、実は監督としてもたくさんの映画を作っています。
今回の役作りについて「自らも傷を負って自信を持てず人も愛せない、アイデンティティを失っている教師が、未来へ向けて一歩踏み出すところに焦点を当てて演じた」と語っていました。
『年少日記』
監督:卓亦謙(ニック・チェク)
出演:盧鎮業(ロー・ジャンイップ)鄭中基(ロナルド・チェン)黃梓樂(ショーン・ウォン)
◎東京国際映画祭の作品紹介ページ
https://2023.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3604WFC23
Q&Aは東京国際映画祭の公式YouTubeでどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=p7osvdqQF3o
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