2023金馬奨レッドカーペット
11月25日に台北の国父記念館で行われた金馬奨授賞式、60回という節目だけに国内外からのゲストも多く、レッドカーペットはとても華やかでした。
これまではレッドカーペットの突き当たりがカメラマンスタンドだったのですが、今年は終点と平行する位置になり、作品チームごとの大勢口の並びがなく、全てソロショット撮影となったのが大きな変更点です。
それにより撮影時間が短縮され、以前は最後のウォーキング者を撮り終わってダッシュでプレスセンターに移動しても授賞式の開始に間に合わなかったのが、この改善により余裕ができました。
(写真は、レッドカーペットを歩く今年の審査委員長李安(リー・アン)監督です)
※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します
レッドカーペットの司会者はここ数年、楊千霈(ヤン・チエンペイ)+旬の若手俳優というコンビですが、今年は若手俳優枠から曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)が選ばれました。
スタンバイしているカメラマンスタンドの前に最初に現れるのが、この司会者。
ワインレッドのジャケットで近付いてくる曹佑寧の頭を見てビックリ。
なんと超短髪、『KANO』のAKIRAのような坊主頭!
おそらく新しい作品の為なのでしょうが、10年経っても坊主頭が似合う曹佑寧でした。
ここで、取材形態について少しお伝えします。
金馬奨の取材には事前に申請をして、審査を通ったメディアのみが参加できます。
そして、レッドカーペットもプレスセンターも、カメラマン席は事前に抽選で決定。
さらに、多くの映画祭と同様に黒の正装というドレスコードがあります。
とはいえ色々ゆるいところの多い台湾ですから、ぱっと見で黒ければ大丈夫なので、私は動きやすさを重視して柔らか素材の黒ジャケットのインナーは黒のTシャツ、靴は黒のスニーカー。
ちなみに、ドレスコードが制定される前は、皆さん普通に色とりどりのTシャツとデニムでした。
(写真は、スタンバイ中のカメラマンスタンド)
カメラマン達には、主催者から予めウォーキング順のランダウンが配布されます。
今回私のとなりがファッション系のメディアでしたが、カメラマン席には立ち入れない記者がカメラマンの横に座りました。
もちろん決められた席順で余裕はありませんから、むりやり割り込んでいる状態。まぁ、それほど撮影に支障をきたすような状態ではないので特に通報しませんでしたが、これがおもしろい経験をくれたのです。
(写真は、ウォーキング開始直前のレッドカーペット終点)
ランダウンはあくまでも予定であり、実際には登場順が変わることが当然という感じなので、事務局のスタッフが「次は◯◯(作品名)の◯◯(俳優・監督名)」とアナウンスしてくれます。
すると、となりに割り込んだ記者が、ランダウンと首っ引きで「撮って」とか「要らない」とカメラマンに指示。
私はシャッターを押す回数は違えども、一応全員を撮影します。フィルムの時代じゃないのだから、取捨選択はデータを整理するときにすれば良いのだし。
しかし、そのメディアの選択が興味深く、"ほぉ、この人はいらないのか"、"へぇ、ここに力を入れるのか"、"いや、この人は撮っておいた方が良いでしょ"と、心の中で突っ込んだりしてました。
で、今回ここで掲載するアジアンパラダイスのセレクトは、俳優のノミネート者とプレゼンターから絞りました。
どうぞご覧下さい。
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
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