2023台北取材Day1〜吳慷仁(ウー・カンレン)はジェントルマン
金馬奨レポートでお伝えしたように、4年ぶりに現地取材に行ってきました。
一週間という私にしては短い滞在だったので、無駄のないようにスケジュールをカッチリ組んで動きました。
先日Cinem@rtで金馬奨の取材こぼれ話を掲載していただきましたが、その他の取材と金馬影展(映画祭)で見た作品の感想などを、こちらでお伝えしたいと思います。
まずは、今回主演男優賞に輝いた吳慷仁(ウー・カンレン)の話題から。
Cinem@rtの記事はこちら。
https://www.cinemart.co.jp/article/news/20231207008282.html
※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します
金馬影展と金馬奨を取材するには事前の申請が必要で、審査に通れば取材パスを出してもらえます。
取材には何をさておき、このパスがなければ動けませんので、到着早々まずはこまパスを受け取りに行きました。
以前は西門町の映画館で行われていた金馬影展、ここ数年会場が台湾最大のシネコン信義威秀に変わっています。
ご存知の方も多いと思いますが、台北101のすぐそばにある信義威秀の中庭に、チケットセンターやステージ、取材ブースなどが設置されました。
チケットセンターの中にあるプレス受付でパスを受け取り、外のベンチで早速翌日のプレス上映を予約。
金馬影展では各国の国際映画祭と同じく、毎日観客向けの色々なイベントや、メディア向けに作品ごとの会見や囲み取材などもたくさん設定されています。
この日は香港映画『但願人長久(離れていても)』の「媒体茶敘」、日本語にすると「茶話会」という感じでしょうか、会見よりもラフな取材があったので、これに参加しました。
映画は東京国際映画祭で見ていましたが、吳慷仁(ウー・カンレン)登壇の日のチケットが取れなかったので、彼の話を聞きたいと思ったからです。
取材は、先ほどご紹介した信義威秀の中庭にある「VIP Lounge」で行われます。
ドアを開けて入るやいなや、すでに来ていた吳慷仁が私を見つけて「わぁ、お久しぶり!」と迎えてくれました。
デビュー間もない頃から何度もインタビューしており、3年ごとにインタビューしてきたのですが、コロナ禍ですっかりご無沙汰。
再会の喜びなどを語り合い、間もなく始まる取材のため席に着きます。
(写真は、VIP Loungeの入り口)
「茶話会」だけにどこかの家のリビングのような設えで、ゲスト用のソファ、我々メディアはスツールという本当にラフな空間。
祝紫嫣(サーシャ・チョク)監督、吳慷仁、新人賞を受賞した謝咏欣(ツェ・ウィンヤン)が揃い、取材が始まりましたが、司会もいなくて自然の流れの中、とてもリラックスした質疑応答です。
冗談や笑いが絶えず、こういうスタイルの取材は日本ではありえないでしょう。
作品については東京国際映画祭でのQ&Aとほぼ同じ内容なので割愛しますが、ここで初めて知ったことは、謝咏欣が初めて来た台湾で、授賞式で許光漢(グレッグ・ハン)に会えるのを楽しみにしていること。記者達が吳慷仁に「紹介してあげなくちゃ」と言うと、「もちろん、任せて」と答えていました。
(写真は、映画祭オフィシャルの撮影の横で)
取材が終わって、なんとなく監督ひとりの質疑が始まっていましたが、すでに役目を終えた吳慷仁とまた近況報告などの話ができたのも、彼の人柄とフレンドリーな台湾ならではです。
気になっていたので「今でも自分でマネジメントしてるの?」と聞くと、「うん、全然大丈夫」とのこと。
ここにはカメラマンはいなくて記者のみで、写真を撮るタイミングがなかったためカメラを出すのもはばかれたので、スマホで写真を撮らせてもらいました。
そして、私がVIP Loungeを出る時もドアを開けてくれて、「足下に気をつけて」と仮設のための段差への気遣いをしてくれた吳慷仁、本当にジェントルマンでした。
(写真は、監督ひとりの質疑の様子)
※『離れていても(原題:但願人長久)』 の関連記事
2023東京国際映画祭香港映画『離れていても』祝紫嫣(サーシャ・ジョク)監督と謝咏欣(ヨーヨー・ツェ)Q&A
http://www.asianparadise.net/2023/11/post-654eba.html
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