香港映画『白日青春ー生きてこそー』劉國瑞(ラウ・コッルイ)監督インタビュー
まず、劉國瑞監督についてご紹介します。
マレーシア生まれの福建系華人。2008年に香港に留学して経営学を学び、その後香港に移住。
2019年に台湾の金馬影展(映画祭)が主催するワークショップ金馬電影學院に参加。
短編『九號公路』、『末路窮途』が海外の映画祭で上映されています。
本作は初の長編映画になりますが、香港国際電影節(映画祭)で実施されている投資会で脚本賞を獲得。香港電影金像奨でも4部門にノミネートされ、最優秀新人俳優賞を受賞しました。
マレーシア出身の監督というと、まず浮かぶのはヤスミン・アハマド監督ですが、台湾の監督と思われがちな蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)も、マレーシアの方です。
日本語が堪能でクリエイターとしてだけでなく、プロデューサーとして様々な活動をしているリム・カーワイ監督もマレーシア出身。
そして最近では、2023年のカンヌ国際映画祭で『タイガー・ストライプス』が批評家週間グランプリを受賞したアマンダ・ネル・ユー、2023年の金馬奨で吳慷仁(ウー・カンレン)が主演男優賞を受賞し、台湾で大ヒット中の『富都青年』の王禮霖(ジン・オング)や、同じく金馬奨で9部門ノミネートされた『五月雪』の張吉安(チャン・ジーアン)など、気鋭の監督を輩出しています。
こういった状況の中で、劉國瑞監督がなぜ留学先に香港を選び、その香港で映画を撮ることになったのか、とても興味がありました。
話題性の高い黃秋生(アンソニー・ウォン)の起用理由は、ほかのメディアでたくさん記事が出ていると思いますので、アジアンパラダイスではマレーシアの方にとって香港はどういう土地なのか、そこで映画を撮ることにした経緯などをお聞きしました。
監督の目に映った現状からの創作意欲について「香港で移民を希望する外国籍の人々の不安定な状況に於いて、子ども達やおとなに、家庭環境にどういう影響を与えることになっているのかを探求してみたかった」と、語ってくれました。
さらにそこからマレーシア華人としてのアイデンティティと映画製作について伺いたかったのですが、タイムアウトとなり、残念。
このインタビューは1月22日(月)からPodcastで配信予定です。
映画を見る前に聞くか、見てから聞くか…どうぞお楽しみに。
『白日青春ー生きてこそー』
監督:劉國瑞(ラウ・コッルイ)
出演:黃秋生(アンソニー・ウォン)、サハル・ザマン、周國賢(エンディ・チョウ)、インダージート・シン キランジート・ギル
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
公式サイト:hs-ikite-movie.musashino-k.jp
公式Twitter:@hs_ikite_movie
PETRA Films Pte Ltd © 2022
1月26日(金)よりシネマカリテ他全国順次公開。
※これまでの『白日青春』に関する記事
2023/11/07
香港映画『白日青春ー生きてこそー』1月に日本公開決定!
http://www.asianparadise.net/2023/11/post-e7c2ce.html
2022/11/20
第五十九回金馬獎作品賞は台湾の『一家子兒咕咕叫』、主演男女優賞は香港の黃秋生(アンソニー・ウォン)と張艾嘉(シルヴィア・チャン)!
http://www.asianparadise.net/2022/11/post-6569b4.html
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コメント
still human同様、最後は何とも言えない。
あちらは女性の未来
こちらは少年の未来
投稿: しんや | 2024/01/19 22:24