香港映画『白日青春ー生きてこそー』黄秋生(アンソニー・ウォン)インタビュー!
まずは、脚本を読んでどんな印象を受けたのかからお聞きすると、なんと、ロジックの矛盾を指摘して直すように言ったのだそうです。
いきなりダメ出し!
さすが名優。
でも、オファーを受けるからこその意見であり、読んでダメだと思った脚本なら意見は言わずにはっきり断るとおっしゃっていました。
この映画では香港におけるアジア諸国の難民をめぐる出来事が描かれ、その中で黄秋生が演じるタクシー運転手バクヤッは、善と悪の両面を持ったキャラクターです。この役作りについては、お任せではなく、劉國瑞(ラウ・コッルイ)監督と話し合いのキャッチボールの上で進めていったそうです。
そして、この映画にはプロの俳優ではない出演者も多く、子役のサハル・ザマンもその一人なので、ベテランのサポートがあったのかと思いきや「演技の指導は監督の仕事。私はただ彼と遊んでいただけ」というお答えでした。
若くて経験の浅い監督とは言え、きちんと尊重するのは、名優ならでは。
そして、2022年の金馬奨で主演男優賞を受賞した時、名前を呼ばれるとサハル・ザマンくんを伴って登壇し、トロフィーを持たせていたのが印象的だったので、この時の事も聞いてみました。
「あの時は彼も新人賞にノミネートされていたけど受賞できなくて、泣いていたのです。だから一緒に連れて上がりました。でも、その後金像奨で新人賞を受賞できたのでね」と、言っていました。
最近の香港映画は若い人だけでなく、本作の劉國瑞監督のような外国の方が、様々な問題をテーマにしてこれまでとは違う香港映画が作られています。この現状について、どのように感じられているのか、これが最後の質問です。その答えは、意外なものでした。
実は香港映画の未来についてどう考えているか、4年前にも聞いているのですが、その時は全く違いました。
これは、黄秋生自身の環境と心境の変化だと思いますが、1月29日に今回のインタビューのPodcast配信を開始しますので、興味のある方は2020年のインタビューと聞き比べてみて下さい。
『白日青春ー生きてこそー』
シネマカリテほか全国順次公開
監督:劉國瑞(ラウ・コッルイ)
出演:黃秋生(アンソニー・ウォン)、サハル・ザマン、周國賢(エンディ・チョウ)、インダージート・シン キランジート・ギル
配給:武蔵野エンタテインメント株式会社
公式サイト:hs-ikite-movie.musashino-k.jp
公式Twitter:@hs_ikite_movie
PETRA Films Pte Ltd © 2022
※『白日青春ー生きてこそー』に関する記事
2024/01/22
Podcast 香港映画『白日青春ー生きてこそー』劉國瑞(ラウ・コッルイ)監督インタビュー
http://asianparadise.sblo.jp/article/190746066.html
2024/01/19
香港映画『白日青春ー生きてこそー』劉國瑞(ラウ・コッルイ)監督インタビュー
http://www.asianparadise.net/2024/01/post-9ca2d9.html
2023/11/07
香港映画『白日青春ー生きてこそー』1月に日本公開決定!
http://www.asianparadise.net/2023/11/post-e7c2ce.html
★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。
| 固定リンク
コメント