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2024/02/10

王兵(ワン・ビン)監督のドキュメンタリー映画『青春』4月20日公開!

0210youth1 『鉄西区』『三姉妹 雲南の子』『死霊魂』などで知られる中国出身の世界的ドキュメンタリー監督王兵(ワン・ビン)の最新作が『青春』の邦題で4月20日㈯よりシアター・イメージフォーラムを皮切りに全国順次公開が決定しました。
本作は、カンヌ映画祭、⾦⾺奨、ロサンジェルス批評家協会が絶賛、中国の巨⼤経済地域の⼩さな⾐料品⼯場で働く名もなき若者たちを⾒つめた真⾻頂のドキュメンタリーです。
アクション映画で、恋愛映画で、経済の映画で、そして何より⻘春映画。

※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

0210youth3 『青春』の舞台は長江デルタ地域。上海を中心に、大河・長江の下流一帯に広がり、中国の高度経済成長を支えた地域で、経済規模はここだけで日本のGDPをはるかに上回るというから、恐ろしい。
しかし、映画が描くのは、⻑江デルタの大企業でも大工場でもない。織⾥という町の⼩さな⾐料品⼯場で働く10代後半から20代の若い世代の労働と⽇常です。
世界は注⽬しませんが、彼らのような若者も実は⻑江デルタの経済を⽀えているのです。
⾃分がやるべき仕事は「世界から⾒えない⼈たちの⽣を記録すること」と語る王兵監督の真⾻頂のドキュメンタリー。

0210youth2 ポスタービジュアルに使われたアメリカの映画誌フィルムメイカー・マガジンの「被写体の存在を惜しみなく肯定する行為として、彼らの経験を記録するワン・ビンの仕事は気高い」という言葉が、王兵監督の仕事がなぜ凄いのかを語っています。
同時に、王兵監督のドキュメンタリーで特筆される「映画としての興奮」にもまた圧倒させられます。
本作の場合には、そのシークエンスごとに、アクション映画であり、恋愛映画であり、経済の映画であり、全体としては、この上なくみずみずしい青春映画であることが興味深いのです。

なお、東京のシアター・イメージフォーラムでは、同時期に王兵監督の過去のドキュメンタリーの傑作〜『鉄西区』(1999-2003)、『鳳鳴--中国の記憶』(2007)、『収容病棟』(2013)、『苦い銭』(2016)、『死霊魂』(2018)の上映も予定されています。

『青春』
監督:王兵(ワン・ビン)
原題:青春 春 |英語題:YOUTH(SPRING)|2023年|フランス=ルクセンブルク=オランダ|215分|
字幕:磯尚太郎|
配給:ムヴィオラ 
公式HP https://moviola.jp/seishun/ 
公式X @ seishun_wangbing.jp  
4月20日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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