Podcast 大阪アジアン映画祭 香港映画『作詞家志望』の黃綺琳(ノリス・ウォン)監督、キャストの潘宗孝(アーネスト・プン)、プロデューサーの黃鐦(ウォン・ホイ)アフタートーク
3月6日に大阪アジアン映画祭で上映された香港映画『作詞家志望』の黃綺琳(ノリス・ウォン)監督、キャストの潘宗孝(アーネスト・プン)、プロデューサーの黃鐦(ウォン・ホイ)アフタートークをPodcast配信しました。
本作は、作詞の才能があると信じた女子高生が、その後10年間、あらゆる手を使って作詞家になろうと奮闘する姿を描いたもので、作詞家になりたかった黃綺琳監督自身の青春時代をもとにした自伝的映画です。
監督は2020年に大阪アジアン映画祭で上映されたデビュー作『私のプリンスエドワード』で香港電影評論學會大獎の脚本賞や香港電影金像獎の新人監督賞を受賞し、注目を集めました。
そしてこの2作目は、10年前に書いた自伝的小説をもとに製作を決意。
しかし資金集めはかなり厳しく、製作途中で何度も止めてはプロデューサーと二人で別の仕事をしてお金を貯めるということを繰り返していたそうです。
ご自身の作詞家としての経歴は2009年から始まるので、かなり長い間頑張ってこられたのですが、この映画はその夢との決別という意味もあるのだとおっしゃっていたのが印象的です。
従って劇中に出てくるエピソードも実際に監督が経験したことが多く、それを若手作詞家として売れっ子の鍾雪瑩(ジョン・シュッイン)を主役にして描いているのが興味深いです。
しかも、鍾雪瑩は俳優として活躍している事にも驚きます。
夢への決別だからでしょうか、本作で使われている楽曲は、すべて監督が作詞。
そして、友情出演として歌手の鄧麗欣(ステフィー・タン)、陳柏宇(ジェイソン・チャン)、同じ監督で作詞もする陳心遙(サビル・チェン)、鄭敏(チェン・マン)はじめ多くの作詞家が本人役で花を添えています。
また、日本でもNetflixで配信中の台湾のドラマでパンデミック中に繰り広げられる10のラブストーリーを描くアンソロジーシリーズ『此の時、この瞬間に(原題:此時此刻)』で2編監督を担当しています。
キャストも豪華なので、興味のある方はぜひご覧になってください。
『作詞家志望(原題:填詞L)』
監督:黃綺琳(ノリス・ウォン)
出演:鍾雪瑩(ジョン・シュッイン)、葛民輝(エリック・コット)、陳毅燊(アンソン・チャン)、吳冰(サブリナ・ン)、鄧麗英(タン・ライイン)、潘宗孝(アーネスト・プン)
アフタートークでは、製作のきっかけ、苦労したこと、当時の香港と台湾の音楽界事情などについて語っています。
会場ノイズやカメラのシャッター音でお聞きづらいところがありますことと、最後の通訳さんの部分が雑音で聞き取りづらいため吹き替えました。ご了承下さい。
通訳はソフィ上川さん、司会は鈴木慎吾さん。
アフタートークはこちら。
http://asianparadise.sblo.jp/article/190827470.html
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