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2024/04/22

台湾文化センター台湾映画上映会2024 5月から開催!

0422tw 2016年から台湾文化センターで開催されている台湾映画上映会が、本年度よりリニューアルして5月〜10月までの7回、開催されることになりました。
金馬奨や海外映画祭を席捲した話題作から、人気スターが出演するエンタメ作品、骨太なドキュメンタリー映画のほかに、、旧作のデジタルリマスター版も加えた幅広いラインナップです。
今年度よりより、キュレーターに映画監督のリム・カーワイ(林家威)、台湾文化センター、Cinema Drifters、大福が主催となります。

5月15日(水)慶應義塾大学では『金魚の記憶』チェン・ホンイー監督と小川紗良さん(文筆家・映像作家・俳優)のトークイベントが、7月21日(日)東京外国語大学では『少年と少女』シュウ・リーダ監督と三澤真美恵先生(台湾映画史研究)のトークイベントを開催。
台湾文化センターでは、監督のオンライントークや、多彩なゲストを招いてのトークイベントを予定。(台湾文化センターのトークイベント詳細については、後日HPにて発表)

※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

≪上映会概要≫
名称:台湾文化センター 台湾映画上映会2024
期間:2024年5月~10月(全7回)
会場:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/慶應義塾大学/東京外国語大学
主催:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター/Cinema Drifters/大福
共催:慶應義塾大学日吉電影節/東京外国語大学TUFS Cinema
協力:大阪アジアン映画祭
宣伝デザイン:100KG
台湾文化センター公式サイト:https://jp.taiwan.culture.tw

≪参加無料、事前申し込み制≫
各回の申し込みは、Peatix にて先着順にて受付。
≪Peatix≫ https://taiwanculture.peatix.com/
『少年と少女』のお申込みについては、東京外国語大学TUFS Cinema のHPを参照。
≪東京外国語大学TUFS Cinema≫ https://www.tufs.ac.jp/tufscinema/
※ゲスト・イベント内容は予告なく変更となる場合があります。ご了承ください。
※各回の申し込み開始日等については、文化センターHP にてお知らせします。
※東京外国語大学での開催の回については、東京外国語大学TUFS Cinema のHPを参照。

≪上映会スケジュール≫

0422schedule


≪上映作品概要・7作品≫
『金魚の記憶』
0422kingyo 2023 年/117 分/台湾 原題:(真)新的一天/英題:Fish Memories
監督:チェン・ホンイー(陳宏一)/『台北セブンラブ(原題:相愛的七種設計)』等
出演:リー・ミンジョン(李銘忠)、ハンク・ワン(王碩瀚)、ホン・チアン(虹茜)、チウ・ズーユー(邱志宇)
◆2023 台湾金馬奨 最優秀撮影賞受賞
『台北セブンラブ』のチェン・ホンイー監督の最新作。2024 年3 月に台湾で劇場公開され、早くも映画評論家や映画ファンたちの間で「チェン監督の最高傑作」と話題になっている。長年、チェン監督とタッグを組み、中華圏の商業映画でも活躍しているカメラマンのユー・ジンピン(余靜萍)は、本作で女性では初の金馬奨最優秀撮影賞を受賞した。
水槽の中で揺らめく金魚。若いカップルと中年の男。パラレルワールドの中で、彼らの人生が交差し絡み合っていく。しかし不条理で放蕩な日々は、一瞬の出来事により一変する。人生の不条理と都会の虚無をスタイリッシュな映像美とサスペンスフルな語りで描いた話題作!

『春行』
0422spring 2023 年/93 分/台湾 原題:春行/英題:A JOURNEY IN SPRING
監督:ポン・ツーホイ(彭紫恵)、ワン・ピンウェン(王品文)
出演: ジェイソン・キング(喜翔)、ヤン・グイメイ(楊貴媚)
◆2023 サン・セバスティアン国際映画祭 最優秀監督賞受賞
◆大阪アジアン映画祭2024
◆2024 香港国際映画祭 批評家連盟賞、最優秀男優賞受賞
台湾の郊外に暮らす熟年夫婦。妻の突然の死を受け入れられない夫は、遺体を冷凍庫で保存しようとする。その家族の姿を16 ㎜フィルムの美しい映像で綴った本作は、ポン・ツーホイとワン・ピンウェンによる共同監督作品。
本作は新人監督による低予算のインディペンデント映画だが、世界4 大映画祭のひとつ、サン・セバスティアン国際映画祭2023にて最優秀監督賞を受賞し、近年盛り上がりをみせる“台湾映画の力”を世界的な映画祭において改めて証明した。日本では、2024 年3 月に大阪アジアン映画祭にてプレミア上映され、大きな注目を集めた。『台湾映画上映会2024』にて東京初上映となる。

『逃亡者狂騒曲 デジタルリマスター版』
0422toubou 1997 年/83 分/台湾 原題:給逃亡者的恰恰/英題:A Cha-Cha for the Fugitive
監督:ワン・チャイシアン (王財祥)
出演:チェン・ホンレン(陳訇任)、ルー・シンユー(鹿心雨)、チェン・ジェイー(陳介一)、ホー・ジョンシア
ン(何宗憲)
◆1997 ベルリン国際映画祭フォーラム部門
◆1997 アジア太平洋映画祭 最優秀撮影賞、編集賞、音響効果賞
台北に住む若いダンサーは、ニューヨークでダンサーになることを夢見ている。ある日、猟奇殺人を目撃してしまったことで、彼は犯人から追われる立場になってしまう。
烏龍茶の広告でも有名なワン・チャイシアン監督。実験的なスタイル、大胆で分裂的な映像言語を用いて、90 年代の「台湾ニューシネマ」とまったく違うアプローチで台湾社会と若い世代を捉え、1997 年に時代を先取りした映画『逃亡者狂騒曲』を完成させた。ベルリン国際映画祭に出品されたにも関わらず、台湾では公開されてすぐに打ち切られてしまい、ごく限られた人しか観ることはなかった。2023 年、“伝説の映画”として再公開され、映画ファンに大きな衝撃を与えた。26 年の時を経て、時代が『逃亡者狂騒曲』に追いついたのだ。

『少年と少女』
0422boygirl 2023 年/140 分/台湾 原題:少男少女/英題:A BOY AND A GIRL
監督:シュウ・リーダ(許立達)
出演:トラヴィス・フー(胡語恆)、イン・チエンレイ(尹茜蕾)、クアン・チン(管罄)、リー・ミンジョン(李銘忠)
◆2023 台湾金馬奨 新人俳優賞、音響効果賞
◆2023 釜山国際映画祭
寂れた海辺の小さな町で、無気力な14 歳の少年は傷心の少女と出会う。少女とフットボールのコーチとの秘密の関係を知り、この町から出たくてたまらなかった少年は、少女にコーチから金をせしめる計画を持ちかける。だがこの素朴な計画は失敗した。しかしすべてから逃げ出すために、ふたりはある方法で金を稼ぐことを思いつき、大人たちの醜い世界に踏み込んでいく…。
青少年の教育や家庭の再構築などの問題に焦点を当ててきた、シュウ・リーダ監督の初長篇作品。主演のふたりは演技未経験であったが、トラヴィス・フーは金馬奨新人俳優賞にノミネートされた。

『ミルクティーを待ちながら』
0422milktea 2021 年/114 分/台湾 原題:一杯熱奶茶的等待/英題:Waiting For My Cup of Tea
監督:ジャン・フーホア(詹馥華)
出演:サイモン・リアン(連晨翔)、エレン・ウー(吳子霏)、アレックス チョウ(周予天)、ジェイク・スー(徐鈞浩)
◆アジアン・ポップアップ・シネマ映画祭
◆Asian Cinerama by Asian Film Awards
バレンタインデーの寒い夜、見知らぬ2 人が熱いミルクティーを飲みながら出会い、思いがけないラブストーリーが展開する。
原作は累計100 万部を突破し、2 年連続でベストセラーランキング第一位となった大人気インターネット小説。原作者でもあるジャン・フーホア監督によって映画化された本作は、台湾新世代アイドルのサイモン・リアン、エレン・ウー、アレックス チョウ等の共演で話題になった。ジャン監督は映画化にあたり、ロマンチックな恋愛と青春だけではなく、家族と友情、喪失と別れを真摯に描き、深い感動を呼んだ。

『ニューヨーク協奏曲』
0422newyork 2023 年/120 分/台湾 原題:我的天堂城市/英題:My Heavenly City
監督:ユー・シェンイー(俞聖儀)
出演:ビビアン・ソン(宋芸樺)、ギョン・トウ(姜濤)、ジャック・ヤオ(姚淳耀)、マンディ・ウェイ(魏蔓)
Agency.Taipei Film Commission.
◆2023 ハワイ国際映画祭
◆2023 NETPAC
ニューヨークに暮らす3組の台湾人たちを描いた、オムニバス映画。最初の物語は、ニューヨークに残るか、故郷に帰るかを悩む、通訳の女性の物語。2 つ目の物語は、夢と現実の狭間で悩む2 人の若いヒップホップダンサーの物語。3 つ目の物語は、ニューヨークに移住し、心を病んだ息子との生活に苦悩する中年夫婦の物語。
監督のユー・シェンイーは、ニューヨーク在住の台湾人で、本作が長編デビュー作となる。『赤い糸 輪廻のひみつ』のビビアン・ソンや、香港の人気グループMIRROR のギョン・トウが出演した話題作で、2023 年に香港で公開されるとロングランとなり、興行的にも大成功をおさめた話題作。

『9発の銃弾』
0422judan 2022 年/90 分/台湾 原題:九槍/英題:And Miles to Go Before I Sleep
監督:ツァイ・チョンロン(蔡崇隆)
◆2023 台湾金馬奨 最優秀ドキュメンタリー賞受賞
◆2023 台北フィルムフェスティバル 最優秀ドキュメンタリー賞、最優秀監督賞
◆2023 マカオ国際ドキュメンタリー映画祭
出稼ぎ労働者のベトナム人青年が、警官が撃った9 発の銃弾により死亡した。彼を殺したのは9 発の銃弾だけなのか。実際の事件映像やインタビューを交え、真実に迫っていく。
ツァイ・チョンロン監督は、台湾の出稼ぎ労働者の現状と台湾社会の歪みを如実に伝えた本作で、2022 年金馬奨で最優秀ドキュメンタリー映画を受賞した。
台湾社会の現実とともに、移民問題、社会の構造により起こる犯罪など、現代社会における普遍的なテーマを浮かび上がらせ、日本にとっても他人事ではない社会問題を考えることができる。しかし本作は、そうした社会問題を問いかけるだけではなく、善良な心を持つ人間になるにはどうすべきなのかを観客に力強く訴えている。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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