アジアンパラダイス

今回このドラマに出演する経緯はオーディションでしたが、作品ごとに製作サイドが指名してペアを組んで演技をしたそうです。
何人も相手を変えて、その都度ペアを組んだ二人で話し合い、オーディションに臨んだということでした。
これはかなりたいへんな事だったのでは？と思いきや、製作サイドの配慮でオーディション会場の雰囲気はとてもリラックスしていて、余計な緊張をすることなく、とても楽しかったとホアン・リーフォンが語っていました。

いまBLドラマが大ブームですが、台湾には昔から「同志電影」とカテゴライズされた名作がたくさんあるので、主な作品リストを見てもらい、見たことのある作品の感想や印象、参考にしたことがあるか聞いてみました。
皆さん好きな作品や印象深い作品名をあげてくれましたが、参考にしたのはそれぞれ今回の役に近いキャラクターが登場する作品でした。

この時感じたのは、"明らかに時代が変わっている"ということでした。
かつて「同志電影」に出演した俳優たちにインタビューした時は、監督から勧められたことを含め香港映画『ブエノスアイレス（原題：春光乍洩）』や『さらばわが愛 覇王別姫（原題：覇王別姫）』、『ブローク・バック・マウンテン』などを見て同性間の恋愛について参考にしたという俳優が多かったのですが、今回は違いました。
作品としての素晴らしさは語ったものの、同性愛について参考にするという捉え方ではないのです。

その理由として考えられるのは、以下の点ではないかと思います。
同性婚が法制化された台湾では、同性愛は特別なことではないという感覚がかなり浸透していること。
BLドラマは「同志電影」の延長戦上にあるものではなく、全く別の新しいジャンルとして成立していること。

ちなみに、インタビュー音声では中国語タイトルのままですので、4人にお見せした「同志電影」の主な作品リストと、それぞれの回答を記載します。

◆台湾の「同志電影」
『ニエズ（原題：孽子）』※ドラマ
『青春神話（原題：青少年哪吒）』
『美麗少年』
『夜に逃れて（原題：夜奔）』
『藍色夏恋（原題：藍色大門）』
『僕の恋、彼の秘密（原題：十七才的天空）』
『花蓮の夏（原題：盛夏光年）』
『Tattoo -刺青（原題：刺青）』
『渺渺』
『キャンディレイン（原題：花吃了那女孩）』
『GF*BF（原題：女朋友。男朋友）』
『ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー（原題：明天記得愛上我）』
『先に愛した人（原題：誰先愛上他的）』
『君の心に刻んだ名前（原題：刻在你心底的名字）』
『親愛なる君へ（原題：親愛的房客）』

◆好きな作品
ウー・ピンチェン　『藍色夏恋（原題：藍色大門）』『GF*BF（原題：女朋友。男朋友）』※桂綸鎂（グイ・ルンメイ）好き
ホアン・リーフォン『青春神話（原題：青少年哪吒）』『愛情萬歳』（リスト外）※蔡明亮（ツァイ・ミンリャン）監督好き
ホアン・チョンバン『親愛なる君へ（原題：親愛的房客）』
チェン・シュエンユー『僕の恋、彼の秘密（原題：十七才的天空）』

◆参考にした作品
ウー・ピンチェン『her/世界でひとつの彼女』（アメリカ）※AIの関係を参考
ホアン・リーフォン『我的智能情人』（韓国／日本未公開）※AIのキャラクターを参考
ホアン・チョンバン『親愛なる君へ（原題：親愛的房客）』※親子の関係を参考

そして、ホアン・チョンバンがシェフ役について研究したと言っていたので、そっくりだと言われている楊祐寧（ヤン・ヨウニン）の『祝宴！（原題：シェフ総舗師）』は参考にしたのか聞いてみたのですが、「見たけどあれは全然違うから」と笑われました。

その他、相手役の演技で凄いな、と思ったところ、今回の作品を通して得たものについてお話ししてもらいました。
ぜひお聞き下さい。
通訳はサミュエル周さん。

インタビュー音声ははこちら。
http://asianparadise.sblo.jp/article/190908828.html

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日テレプラスにて2024年6月19日（水）より放送！

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