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2024/06/28

Podcast 台湾ドキュメンタリー映画『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』蕭菊貞(シャオ・ジュイジェン)監督インタビュー

0628xiao 7月5日(金)から新宿武蔵野館で公開される台湾のドキュメンタリー映画、『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』の菊貞(シャオ・ジュイジェン)監督のインタビューをPodcast配信しました。
本作は、公開に先がけて5月24日~6月6日に新宿武蔵野館、シネマカリテで開催された「新宿東口映画祭2024」で上映され、その折りに来日した監督にお話しを伺いました。

※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

0522train2 台湾南部の鉄道路線「南廻線」。パイナップル畑や線路の近くまで迫る海など大自然の中をSLやディーゼル列車
がのんびりと走り抜ける旅情豊かな路線でしたが、2020年に全線で電化され、その模様は変化を遂げました。
監督は4年の歳月をかけ、失われていく沿線の原風景と鉄路をカメラにおさめ、鉄道員やその家族、「南廻線」を愛する人々の想いを記録として残したのが『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』です。

0522train4 取材に向けて事前リサーチをしているときに、この映画は台湾の交通部(日本の運輸省にあたる)からのオファーだという報道があったので、取材当日監督に聞いてみたのですが、まったくの誤報だったことがわかりました。
監督曰く、交通部は安全に運行するということがメインで、鉄道や列車を文化として考えることはないそうです。
運転席に入っての撮影や、工事中のところの撮影を許可してもらうといった協力はしてくれましたが、あくまでも監督ご自身の企画、自己資金でこの映画を製作したということです。

この映画を見て特徴的だと思ったのは、鉄道の職員や沿線の住民のほかに、写真を撮り続ける鉄道マニアなども出てくるところです。
監督は最初から鉄道マニアたちを入れようと思ったわけではなかったそうですが、彼らの行動や情熱には多いに感じるところがあったようです。
終始にこやかな菊貞監督、もっともっとお聞きしたいことはあったのですが、タイムアウト。
短いながらも監督の思いが溢れたインタビューですので、ぜひお聞き下さい。

通訳は樋口裕子さん

インタビュー音声はこちら。
http://asianparadise.sblo.jp/article/190957272.html

菊貞(シャオ・ジュイジェン)監督プロフィル
台湾のドキュメンタリー映画監督。1994年国立清華大学経済学部を卒業し、ジャーナリストとして活躍する。
大学在学中からドキュメンタリー映画製作を始め、デビュー作である『博盛、這孩子』(原題/日本未公開)が、台湾若手映画人の登竜門と知られる金穂奨(Golden Harvest Awards)で優等録影帯を受賞し注目を浴びる。
その後も1年に1本のペースで作品を製作し、1999年に製作した『紅葉野球チーム』は金馬奨最優秀ドキュメンタリー作品賞を受賞するなど高評価を受け、山形国際ドキュメンタリー映画祭やアムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭、釜山国際映画祭などでも上映された。
その後も台湾を舞台にしたドキュメンタリー映画を世に送り出し、数多くの賞を受賞する。現在は母校である国立清華大学の副教授も務めている。

【代表作品】
1994年 『博盛、這孩子』(原題)
1996年 『陽光愛情』(原題)
1997年 『火鶴』(原題)
1998年 『血染的青春』(原題)
1999年 『紅葉野球チーム』 (原題『紅葉伝記』)
2000年 『銀簪子』(原題)
2002年 『白鴿計画―台湾新電影20年』(原題)、『渡一證厳法師的慈悲喜捨』(原題)
2016年 『Face Taiwan―我們這様拍電影』(原題)
2022年 『稲浪上的夢想家』(原題)
2023年 『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』(原題『南方、寂寞鐵道』)

※本作に関するこれまでの記事

2024/05/22
台湾ドキュメンタリー映画『郷愁鉄路~台湾、こころの旅~』新宿東口映画祭2024で上映後7月5日公開!
http://www.asianparadise.net/2024/05/post-9e44d4.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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