大ヒット公開中の日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』の台湾プロデューサー黃江豐(ロジャー・ホアン)インタビュー!
いま大ヒット公開中の日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』の台湾プロデューサー黃江豐(ロジャー・ホアン)さんのインタビューを、Podcast配信しました。
このインタビューは、もともとご縁があり、一度お話しを聞いてみたいと思っていた黃江豐プロデューサーに、オンラインで取材しました。
黃江豐プロデューサーは、2004年に台湾でヒットした『僕の恋、彼の秘密(原題:十七歲的天空)』や2006年の『六號出口』、2011年『翻滾吧!阿信』、2013年『祝宴!シェフ(原題:總舖師)』、2014年『コードネームは孫中山(原題:行動代號:孫中山)』、2019年『返校 言葉が消えた日(原題:返校)』他、皆さんよくご存知の数々の名作・ヒット作を手がけています。
そんな凄腕のプロデューサーがどうやってこの仕事をスタートし、台湾映画史の中でめざましい活躍をしてきたのか、そして台湾映画の未来をどのように考えているのか、色々聞いてみたいと思っていました。
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まず、黃江豐さんは映画界を志していたわけではなく、知り合いの手伝いからこの世界に入ったというのに驚きました。
しかも、それが三池崇史監督が『極道黒社会 RAINY DOG』を台湾で撮ることになった時の運転手から、というのです。この時28才。
運転やその他色々な雑務をこなしていくうちに、次から次へと手伝いの声がかかり、プロデューサーという仕事に繋がっていったそうです。
黃江豐さんは「大学で映画を学んだわけではないので心苦しいが…」とおっしゃいますが、縁は予想外のところで結ばれ、思わぬ展開で才能が開花する・・・これもまた必然であったのでしょう。
プロデューサーが作品を手がけるとき、監督が企画を持ち込んだり優良劇本などコンペで良い脚本を見つけるなど色々なケースがありますが、黃江豐さんにとって製作決定のポイントは「自分の心が動かされるかどうか」だとか。
そして、これまでは監督が企画を持ち込んで相談され、プロデュースをすることがほとんどだったそうです。
最初に手がけた『僕の恋、彼の秘密』も、ふたりのプロデューサーが製作を熱望していて、手伝って欲しいと乞われ、無償で引き受けたということでした。
この映画は、新人の陳映蓉(DJチェン)監督、新人の楊祐寧(ヤン・ヨウニン)、Duncan主演で、ゲイムービーには珍しい明るく可愛い作品です。当初わずか4館で公開された低予算映画は台湾で公開と同時に若者たちの心をとらえ、公開劇場も増えて異例の超ロングランとなり、社会現象になるほどの近年まれに見る大ヒットとなりました。
さらに、楊祐寧はこの年の金馬奨で新人賞を受賞しています。
そして、日本では東京国際映画祭で公開された後、一般公開されました。
その後も冒頭でご紹介したような名作を数々手がけたきた黃江豐さんですが、唯一、ご自身で原作を見つけて版権を買い映画化したいと思ったのが、『青春18×2 君へと続く道』。
海外との合作は調整事が多く、プロデューサーの手腕が大きく影響します。
今回は、藤井道人監督との出会いが全てのキーとなったようでした。
同じ情熱とベクトルを持つふたりだからこそ、このプロジェクトは成功へと結びついたということです。
このほか、『青春18×2 君へと続く道』についての具体的な話や台湾映画の未来と課題についてなど、たっぷりお聞きしています。
日本の映画業界の皆さまにも興味ある内容だと思いますので、ぜひお聞き下さい。
通訳は西本有里さん。
インタビュー音声はこちら。
http://asianparadise.sblo.jp/article/190945116.html
※これまでの『青春18×2 君へと続く道』に関する記事
2024/04/26
日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』台湾発リリースその3〜記者会見とプレミア
http://www.asianparadise.net/2024/04/post-578923.html
2024/04/13
日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』台湾発リリースその2〜試写会イベント
http://www.asianparadise.net/2024/04/post-96ea12.html
2024/04/05
日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』台湾発リリースその1
http://www.asianparadise.net/2024/04/post-03f957.html
2024/03/31
日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』序章〜台湾でヒット中!日本は5月3日公開
http://www.asianparadise.net/2024/03/post-473f38.html
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