【台湾映画】鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の新作『餘燼』予告編第一弾解禁!台湾で11月15日に公開
『ひとつの太陽(原題:陽光普照)』などの鍾孟宏(チョン・モンホン)監督の新作『餘燼』が台湾で11月15日に公開されることになり、予告編第一弾が解禁されました。
本作は張震(チャン・チェン)、莫子儀(モー・ズーイ)、許瑋甯(アン・シュー)、金士傑(ジン・シージエ)、劉冠廷(リウ・グァンティン)、鮑起靜(パオ・ヘイチン)、陳以文(チェン・イーウェン)、王柏傑(ワン・ボージエ)、李銘忠(リー・ミンジョン)という超豪華なキャストのサスペンスです。
昨日公開された予告編第一弾は、冒頭から見る人の好奇心を刺激し、追跡と銃撃戦、緊迫したアクションシーンに心震えます。
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張震は2008年の『停車』以来16年ぶりの鍾孟宏作品出演、予告編の最初にクローズアップショットで登場する警察官役。
その間俳優として様々な役を演じ、監督として、プロデューサーとしてマルチな才能を発揮する張震、『餘燼』で2度目の登板となることに、各界から期待の声が引きを切りません。
今回鍾孟宏作品初出演の莫子儀は、予告編の「王大鵬は誰?」というセリフがインパクトを与え、金士傑と相対したときのサスペンスフルな表情が印象的です。
監督は「この役にこれほどぴったりの俳優に出会えるとは本当に思っていなかった。莫子儀はとても穏やかで、しっかりした心を持った人だ。実際、この役を最初に書いたとき、私は他の人は考えられなかった。脚本はもともと張震と莫子儀のキャラクターに基づいて書いた」と、言っています。
他にも、鍾孟宏作品常連の陳以文や、『ひとつの太陽』の劉冠廷も重要なポジションを担っています。
予告編の最後に劉冠廷が高所から落下するシーンがあったことから、ネットユーザーに「身体能力の高い劉冠廷は、ファンの期待を裏切らないだろう」という声が多く上がっているそうです。
鍾孟宏監督にとって7本目の長編映画となる本作、キャストの知名度が高いだけでなく、数億台湾ドルという製作費も過去作と比べて過去最高額となっています。
物語の背景は半世紀に及ぶものですが、「台湾人として過去を理解したい。そうするためには、さまざまな視点から歴史の脈絡を整理する必要があり、これは私が長い間試みてきたことだが、そのプロセスがこれほど困難で骨の折れるものだとは思わなかった」と語っています。
『餘燼』は、鍾孟宏監督独特の個性的な作風で、古い歴史の書物を開き、一見平穏に見える年月の裏に、いかに多くの忘れ去られた秘密が潜んでいるかを明らかにします。
『停車』以来鍾孟宏監督作品の虜になっている筆者にとって、ワクワクが止まらない新作情報の解禁。
東京国際映画祭と大阪アジアン映画祭で必ず上映されるものの、Netflixの配信だけで劇場公開になった作品は皆無というのが残念です。
『餘燼』も、百歩譲ってこれまでのスタイルでも良いので、何かしらで日本でも見られることを、心から望みます。
<ストーリー>
街の平穏を揺るがす市場で起きた殺人事件、次々と起こる事件の裏には知られざるつながりがあった。
警察官の張振澤(張震)は相棒と数々の謎の糸口を探っていくが、事件の方向性は次第にズレていく。
そこに正体不明の男、莫子凡(莫子儀)が現れ、呼び覚まされ続ける過去の記憶の中から、徐々に真実が浮かび上がってくる。
『餘燼』
監督・脚本:鍾孟宏(チョン・モンホン)
出演:張震(チャン・チェン)、莫子儀(モー・ズーイ)、許瑋甯(アン・シュー)、金士傑(ジン・シージエ)、劉冠廷(リウ・グァンティン)、鮑起靜(パオ・ヘイチン)、陳以文(チェン・イーウェン)、王柏傑(ワン・ボージエ)、李銘忠(リー・ミンジョン)
台湾で11月15日より公開
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