第37回東京国際映画祭 マレーシア映画『幼な子のためのパヴァーヌ』Q&A
張吉安監督は、デビュー作『南巫』が台湾金馬奨の新人監督賞を獲得し、2作目の『五月雪』も金馬奨の9つの部門にノミネートされるという、台湾で注目されているクリエイターなので、この新作には興味がありました。
さらに、廖子妤はマレーシア出身ながら香港映画で活躍し、日本でも映画祭で見られる作品も多いので、このマッチングにはかなり期待していました。
廖子妤も、マレーシア映画に出演できたことはとてもうれしいと、Q&A2回とも言っていたのが印象的です。
では、下部にリンクを貼った10月30日のQ&Aにはなかった11月1日の質疑をお伝えします。
赤ちゃんポストに子供を置いたときに流れる曲について、監督は「ヨーロッパでは人が亡くなった時に流すのですが、マレーシアなどアジアでは希望という意味があり、この曲を使うことでヨーロッパとアジアの融合という世界観を出したかった」と答えていました。
また、劇中で民族衣装を着た女性の踊りがありますが、これは監督自信が振り付けしたそうです。
多才ですね。
廖子妤は役作りについて、「監督からあまり指示もなくキーワードを言われただけなので、海に放たれてさぁ泳ぎなさいという感じでした。こういう距離を置いた演出に戸惑いもありましたので、なぜなのか監督に聞いてみたいです」ということで、監督がこのように答えました。
「彼女の個性を生かしたかったのと、孤独感を出したかったので、意識的にあまり話をしなかった。でも、撮影が終わってからはたくさん話をしました。(笑い)」。
公式Q&A動画(10月30日)
https://www.youtube.com/watch?v=arkx--1Isok
作品紹介
https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37003ASF05
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