第37回東京国際映画祭 台湾映画『娘の娘』Q&Aとインタビュー
第37回東京国際映画祭のコンペティション部門で上映された台湾映画『娘の娘(原題:女兒的女兒)』のQ&Aが、黃熙(ホアン・シー)監督、出演・エグゼクティブプロデューサーを務めた張艾嘉(シルヴィア・チャン)、キャストの林嘉欣(カリーナ・ラム)、劉奕兒(ユージェニー・リウ)が登壇して行われました。
本作は、黃熙監督にとって2017年の『台北暮色(原題:強尼.凱克)』に続く2作目の長編映画。
侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督が前作に続いてエグゼクティブ・プロデューサーに名を連ね、姚宏易(ヤオ・ホンイー)や寥慶松(リャオ・チンソン)ら侯孝賢組のレジェンドたちが撮影や編集などでサポートしています。
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この物語は、体外受精のために同性のパートナーとアメリカに渡った娘が事故死し、娘達の受精卵をどうするかの決定をしなければならない女性を中心に、娘と母親の三世代が時間軸が交差する中で描かれていきます。
この主人公を、張艾嘉が素晴らしい演技で見せ、林嘉欣が亡くなった娘と父親が違う姉役を見事に演じています。
今月23日に発表になる金馬奨で張艾嘉が主演女優賞、亡くなった娘役の劉奕兒が助演女優賞にノミネートされていますが、林嘉欣はなぜかノミネートされていません。それほど候補者が拮抗しているということでしょうか。
黃熙監督は、この映画の前に大阪アジアン映画祭で上映されたドラマシリーズ『縁起良き時(原題:良辰吉時)』も素晴らしく、今回『娘の娘』を見てデビュー作からの三段跳びの進化に驚かされました。
今回は個別インタビューが叶わず3メディア合同の取材になりましたが、色々お話しを伺えたのは貴重な機会です。
取材中は皆さん和気藹々で、色々面倒なことが多い合同インタビューにもかかわらず、快くリクエストに応えて下さいました。
そして、劉奕兒は私にとって初めて取材でしたが、外見のクールなイメージとは違う可愛いらしさで、いつか単独でインタビューしてみたいと思いました。
このインタビューは後日Podcastで配信しますので、ご期待下さい。
公式レポート
https://2024.tiff-jp.net/news/ja/?p=64973
作品紹介
https://2024.tiff-jp.net/ja/lineup/film/37002CMP05
※これまでの他作品の黃熙監督、張艾嘉、林嘉欣のインタビューは、アジアンパラダイスのサイト内検索を利用してご覧になって下さい。
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