第20回大阪アジアン映画祭3月14日から3月23日まで開催 オープニングはカザフスタンのミュージカル・エンタテインメント映画『愛の兵士』!
「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに、アジア映画最新作のコンペティション部門をはじめ、特別注視部門、インディ・フォーラム部門、その他特集企画・部門など、多彩なプログラムでアジア映画の魅力を紹介する大阪アジアン映画祭が、3月14日(金)〜3月23日(日)に開催されれます。
オープニングは、カザフスタンのミュージカル・エンタテインメント映画『愛の兵士』に決定。さらに、第一弾のラインナップも発表になりました。
『愛の兵士』は、カザフスタンの新星・ファルハット・シャリポフ監督のミュージカル・エンタテインメント映画。1990年代に一世を風靡し、いまなお第一線で活躍するカザフスタンの国民的人気グループA'Studioをフィーチャーした、美しい音楽と魅惑的なダンスが息をのむ傑作ミュージカル。
前作『SCHEME』(2022)がベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus国際審査員グランプリを受賞した注目の監督の最新作です。
近年K-POPと並び人気が高まるQ-POP(カザフスタンポップ)と共に、新世代のカザフスタン映画を日本でいち早く紹介。
3月19日(水)メイン会場であるABCホールの初日に上映いたします。上映前にはゲストを迎えるスペシャル・オープニング・セレモニーも開催されます。
≪コメント≫
スペシャルOP作品『愛の兵士』に寄せる
記念すべき第20回を迎えた大阪アジアン映画祭は、未知の新しい世界に触発され、未来の見取り図へのヒントが得られる作品をスペシャル・オープニングに据えたいと、ずっと考えてきました。結果、迷うことなく選ばれたのがカザフスタン映画「愛の兵士」です。Q-POP(カザフスタンポップ)をふんだんに盛り込んだ、高揚感を禁じ得ないミュージカル・エンタテインメントでありつつ、高度に繊細で、洗練されていて、芸術的。本作を目にすれば、映画とポップスの両面で、アジアに予想をはるかに超えた新勢力が台頭してきたことを、誰もが確信するはずです。
── 暉峻創三(大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)
第一弾ラインナップは、短編映画17作品&特別上映《VIPO Film Awardの成果》にマレーシア、香港、中国合作映画『蒙古馬を殺す』。
『蒙古馬を殺す』は、昼は牧畜、夜は馬術ショーのパフォーマーとして生計を立てる男の姿を通し、草原から都市へ、都市から観光地へと押し出されるモンゴル族の生活を描いた意欲作。
本作にて内モンゴル出身のチアン・シャオシュエン監督は、ヴェネツィア国際映画祭2024 Authors Under 40 Award監督・脚本賞を受賞しました。
≪映画祭概要≫
名称:第20回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2025)
会期:2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
公式HP:https://oaff.jp
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)
※写真はサムネイルをクリックすると別ウィンドウで拡大表示します
スペシャル・オープニング作品
『愛の兵士』 ★3月19日(水)夜、ABCホールにてスペシャル・オープニングセレモニーに続いて上映予定
2024年/100分/カザフスタン
原題:Солдат любви/英題:Soldier of Love
監督:ファルハット・シャリポフ
身重の妻を持つシンガーソングライターの男は、魅力的なダンサーに惹かれてしまい…。90年代に一世を風靡し、現在も活躍する国民的グループA'Studioをフューチャーした、美しい音楽と魅惑的なダンスが息をのむ傑作ミュージカル。
近年人気が高まるQ-POP(カザフスタンポップ)と共に、注目される新世代のカザフスタン映画。釜山国際映画祭上映作品。
特別上映 《VIPO Film Awardの成果》
※VIPO Film Awardとは、海外の国際映画祭併設企画マーケットでVIPO(映像産業振興機構)が優秀な企画を表彰するアワード。
『蒙古馬を殺す』 日本初上映 2024年/98分/マレーシア、香港、アメリカ、韓国、日本、タイ
原題:一匹白馬的熱夢/英題:To Kill a Mongolian Horse
監督:姜暁萱(チアン・シャオシュエン)
モンゴルと中国に国境を接する草原で、昼は牧畜、夜は馬術ショーのパフォーマーとして生計を立てる男。気候の変化が牧畜に影響を及ぼし、生活は困窮していく。草原から都市へ、都市から観光地へと押し出されたモンゴル族の生活を描いた意欲作。
内モンゴル出身のチアン・シャオシュエン監督が、主演のサイナ自身に起きたエピソードを元に制作した。ベネチア国際映画祭2024オーサーズ・アンダー40賞 監督・脚本賞受賞。
特別注視部門
『ボクシングの日』 海外初上映
2024年/13分/中国 原題:拳撃日/英題:Boxing Day
監督:鐘暁芸(ジョン・シャオイー)
看護師のセシリーは、退院したボクサーのことが気になっている。彼の試合が近づくにつれ、セシリーの心に不安が募っていく。そんな中、彼女の昼寝中に水星人が現れる。美しい映像で綴る映像詩。西寧FIRST青年映画祭出品作。
『ヘンゼル:2枚の制服スカート』 日本初上映
2024年/28分/韓国
原題:헨젤: 두 개의 교복치마/英題:Hansel: Two School Skirts
監督:イム・ジソン
忘れ物をすると、音楽の授業でみんなの前で歌う罰が待っている!死んでもみんなの前で歌いたくない不安症の女子高生は、家に取りに戻ろうとする。失敗や人から嫌われることを恐れて壁を作ってしまう、多感な女子高生を描いた青春映画。
『愛に代わって、おしおきよ!』 日本初上映
2024年/14分/インドネシア 英題:In The Name of Love I Will Punish You
監督:エクセル・ラバニ
息子を軍隊に入れるために貯金を使い果たしたのに、息子がセーラームーンになってしまった!母親はシャーマンに助けをもとめるが…。あの名曲に乗って繰り出される珍妙なダンスと、途方にくれる母親を生ぬるく包み込むオフビート映画。
『屋上のレンピッカ』 アジア初上映
2024年/20分/ベトナム 原題:Lempicka Trên Mái Nhà/英題:Rooftop Lempicka
監督:グエン・ルオン・ハン
官能的な作風で知られる画家タマラ・ド・レンピッカの画集を手にした少女は、はじめて知る感情に心をかき乱される。新しくやってきた下宿人の若い女との友情を通して、少女は少しずつ成長していく。
『スーパーマーケット事件』(OAFF2023)グエン・ルオン・ハン監督が、自身の幼少期の記憶にインスパイアされ制作した。
『恐るべき自動運転』 海外初上映
2024年/27分/韓国 原題:자율주행이 너무해/英題:Scary Self-Driving
監督:チョン・ギヨン
急速に進化する自動運転技術が、配達員の息子の職を奪うかもしれない…。息子の将来を守るために、ママは自動運転車に戦いを挑む!あまりにも真剣なママの姿にクスっとしてしまうが、AIが進化する現代社会を辛辣に描いた娯楽作。
『春二十三』 日本初上映
2024年/13分/中国 原題:春二十三/英題:Spring 23
監督:王知疑(ワン・ジーイー)
2023年春、パンデミックによる感染政策が緩和されたが、春節を祝う爆竹や花火が禁止された。両親の葬儀を終えた男は、花火をもとめてバイクを走らせる。光と暗闇の対比の中に、パンデミック後の社会と男の心情が鮮やかに表現される。
『スズキ』 日本初上映
2024年/23分/韓国 原題:스즈키/英題:Suzuki
監督:アン・ジョンミン
2009年夏、ブラーが再結成し、オアシスが解散した。チャットで出会ったスズキとの会話が、中学生のスミンの単調な日々を鮮やかにしてくれた。しかしその夏、スズキは姿を消した…。ノスタルジックで、最高にロックでエモい青春映画!
『洗浄』 日本初上映
2024年/23分/マレーシア 原題:洗浄/英題:WAShhh
監督:黎樂怡(ミッキー・ライ)
マレーシアの国家奉仕訓練キャンプで、女性訓練生たちが汚れたトイレを掃除しなかったことで、隣の寮の訓練生が幽霊に取り憑かれたと教官に告げられる。少女たちは不潔なトイレへ足を踏み入れることになり…。
ロカルノ国際映画祭最優秀国際短編賞受賞作品。
インディ・フォーラム部門
『天使の集まる島』 世界初上映
2025年/33分/日本 英題:The Angel Island
監督:堀井綾香
闘病生活を送る青年・聡太郎。いつものように病院の屋上で寝転がり、ラジオから聞こえてくる音声に耳を傾けると、不思議なことにどこか知らない異国の地へたどり着くことができた。そして聡太郎は外の世界へと飛び出していく──。
『まなみ100%』の青木柚、『水深ゼロメートルから』(OAFF2024)等のさとうほなみ出演。ほぼ全編をマレーシアのペナン島で撮影している。監督の堀井は、福地桃子・青木柚W主演の『飛べない天使』(23) で、映文連アワード2023部門優秀賞を受賞。
『だからなに』 世界初上映
2025年/29分/日本 英題:Crumpled
監督:結木千尋、矢吹輝
愛子は、自分の名前が嫌い。女という自分の性別が嫌い。自分を性被害者にしたおじさんが嫌い。この世界全部が、嫌い。傷を抱き戦いながら生きる人間が、どこか共鳴する他人と出逢い、救いとまではいかない何かを掴む瞬間を映し出す。
テレビ東京『キス×kiss×キス』ヒロイン役等の結木千尋と、『AWAKE』(山田篤宏監督)等に出演する矢吹輝。俳優として活動する2人の共同初監督作品。
『サラバ、さらんへ、サラバ』 日本初上映
2024年/26分/日本 英題:Farewell, Saranghae, Farewell
監督:洪先恵(홍선혜/HONG Sunhye)
16歳、茨城の田舎町に住む女子高生カップルの仁美と菜穂。アイドルになることを夢見る菜穂を、仁美は献身的に支えていた。ある日、菜穂から「K-POPアイドルになるため韓国に行く」と告げられ、2人に突然の別れが訪れる。
第26回ソウル国際女性映画祭、第33回メルボルンクィア映画祭をはじめ、海外映画祭に多数選出。『朝が来る』、 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』の蒔田彩珠主演。
『街に溶ける』 世界初上映
2024年/8分/日本 英題:my name is
監督:小宮山菜子
小学5年の二藤と詩織。秘密を共有し合い、恋をするが周囲との違いに葛藤を抱く。居場所をなくした二人は、“なりたい姿”になれる湖へと向かう。クィアな子供たちの冒険譚。大沢一菜、照井野々花出演。
ndjc2023サポートプログラムに選ばれた長編企画のパイロット版として製作された短編作品。
『To Be A Woman』 世界初上映
2025/36分/日本、中国 英題:To Be A Woman
監督:余園園(ユー・イエンイエン)
6年目の結婚生活を送る中国人のリンは、いつも子どもを欲しがっている。それに反して夫は身体治療と性別適合手術を受け、女性になる決断をしていく。母になる夢が崩れ、リンのアイデンティティと居場所が揺らぎ始める…。
前作『ダブル・ライフ』がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022国内コンペティション長編部門にて優秀作品賞を受賞した余園園監督最新作。
特集企画<タイ・シネマ・カレイドスコープ2025>
『私たちの愛しい旅路』 海外初上映
2024年/29分/タイ
原題:Khor Hai Rao Rak Kan Doi Sawatdiphap/英題:Our Beloved Journey
監督:タパニー・ルースワン
映画製作者同士のカップルが、地下道で謎の男に遭遇する。うまくいっていたはずのデートも、ふたりの関係も、地下道で混乱していってしまい…。随所に日本カルチャーへの愛があふれているのも見逃せない、キュートな恋愛ストーリー!
特集企画<台湾:電影ルネッサンス2025>
『晩風』海外初上映
2024年/20分/台湾 原題:晩風/英題:Breezy Day
監督:江宗傑(チャン・ゾンジエ)
老人の「息子」と、少年の「お父さん」が結婚する。祖父と孫に見えるふたりは披露宴に向かうが、果たして大切な家族を祝福することができるのだろうか。目に見えない解放をテーマに、現代台湾の新しい家族像を優しく描き出した。
『寂しい猫とカップケーキ』 世界初上映
2025年/28分/台湾 原題:寂寞貓蛋糕/英題:Cupcakes, Lonely Cats
監督:楊羚(ヤン・リン)
書道家の夫を亡くした妻は、思い出の残る家でひとり暮らしている。マンションの親切な管理人は、野良猫を処分するのをどうしても避けたい。孤独な大人たちはすこしずつ心を通わせていく。ルー・イーチン、チェン・ヨウジエ主演。
台湾のテレビ局公共電視台の公視學生劇展の作品。ヤン・リン監督の前作『黑犬』は釜山国際映画祭2024にノミネートされた。
特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>
『眩光』 日本初上映
2024年/30分/香港 原題:眩光/英題:Little Dazzled Eyes
監督:鍾易澄(チョン・イーチェン)
2003年夏、SARSが収束し学校が再開される。憧れの少年がメガネの子が好きだと知った少女は、彼の気を惹くために近視になろうとさまざまな手を試みる。疫病の脅威、崩れはじめた家族の絆と共に、少女の焦点はぼやけていく…。
『年少日記』で金馬奨助演男優賞にノミネートされた黃梓樂(ショーン・ウォン)が、少年役で特別出演。本作は杜琪峰(ジョニー・トー)が発起人となって創設された鮮浪潮(フレッシュ・ウェイブ)国際短編映画祭にて、スペシャル・メンション、観客賞を受賞。
芳泉文化財団協賛企画<映像研究助成><映像研究表彰>
大阪を拠点に、大学院における映像研究への助成事業を続ける芳泉文化財団。2022年度助成4作品に加え、学部生の卒業映画を対象にした表彰で受賞した3作品を大阪中之島美術館で上映します。(入場無料)
『真アジ』 世界初上映
2024年/24分/日本 英題:And Then How He Told The Horse Mackerel
監督:木村愼
同じ調理学校に通う美玲に好意を抱く花岡は、気持ちを言葉にすることができず彼女の行きたいところに赴くままに付いて行く。スーパーにたどり着いた二人は真アジを探し始めるが、花岡は美玲の行方を失い、ある夫婦に出会う。
調理学校の生徒男女二人のラヴ・アドベンチャー。
『不完全なわたし』 世界初上映
2024年/40分/日本 英題:Imperfect Me
監督:山科晃一
広告代理店のマーケティング部門で働く杉田凛花は、障がい者雇用枠で事務職として入社してきた瓜田高志を魅力的に思い接近する。凛花は瓜田の境遇に同情して「本当にやりたいこと」を聞き出すが、それはとても小さな願いだった。
『相談』
2024年/30分/日本 英題:Life Is Snow
監督:張曜元(チャン・ヤオユエン)
弁当工場を解雇された太田は工場長の中村と対立して争い、怪我を負う。それぞれの言い分が食い違うため、太田は警察に助けを求め、弁護士の佐藤と共に解決の道を探る。そんな折、警察に謎の監視カメラの映像が送られてくる。
『ヤキシムシズ』 世界初上映
2024年/39分/日本 英題:New Born Life
監督:大迫夢希
日本で暮らすウイグル出身女性のナフィサは、宗教も価値観も異なる日本人の恋人との交際を母に打ち明けられずにいた。恋人はウイグル人であると嘘をついた日から、ナフィサは自分の置かれた状況や家族、人間関係の狭間で揺れ動く。
『TEN EASY PIECES』 世界初上映
2024年/49分/日本 英題:TEN EASY PIECES
監督:浪瀬聡太、横森広也、何夢甜、大槻美夢、Nicole .L、野瀬美怜、劉夷非、藤本楓、HOI PEK I、小池悠補
矢口史靖・鈴木卓爾両監督の自主制作短編シリーズONE PIECEの基本コンセプトに従い、東京藝大院映画専攻プロデュース領域の現役生と修了生10名がワンシーンワンカットで1話5分、全10話のオムニバス作品を製作。
『金管五重奏の為の喇叭吹きの憂鬱』 世界初上映
2024年/18分/日本 英題:The Melancholy of a Brass Player for Brass Quintet
監督:古谷大地
金管五重奏アンサンブル大会当日。主人公・尾頭が逃げた! 追う朝倉、逃げる尾頭。果たして彼女らは演奏を成し遂げることができるのか。火事場の馬鹿力でも良い。観客に見せつけてやるのだ。
令和6年度映像(日本映画)<学部生対象>研究表彰 奨励賞受賞作。
『折にふれて』
2024年/81分/日本 英題:The Midnight Sun
監督:村田陽奈
もうすぐ20歳になり一人暮らしをするため家を出ていく”ふみ”。おせっかいな父と、10年間部屋のなかに閉じこもったままの兄、むっちゃんと3人で暮らしている。ふみが家を出るまでの数日間を描く。
令和6年度映像(日本映画)<学部生対象>研究表彰 奨励賞受賞作。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024国内長編部門優秀作品賞を受賞。
『季節のない愛』
2024年/84分/日本 英題:Seasonless Love
監督:中里有希
早くに結婚して夢を諦めたノゾミと、恋人のモラハラに耐えかねて自殺未遂をしたヨリコ。高校時代に交わした約束を果たすために、ふたりは日常を抜け出して緑の深い山に登る。頂上にあるという、鳴らせば幸福になれる鐘を目指して…。
令和6年度映像(日本映画)<学部生対象>研究表彰 大賞受賞作。
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