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2025/01/23

「第二回Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際映画祭」全部門上映作品ラインナップ発表!

0123shima 2月22日(土)〜3月2日(日)に沖縄県・那覇市を中心に開催される「第二回Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際映画祭」の全部門上映作品ラインナップが発表されました。
オープニングは既報のように台湾の『青海原の先ー牡丹と琉球の悲歌』で、注目したいのは、コンペティション長編部門の廖克發(ラウ・ケクフアット/ リャオ・カーファ)監督のドキュメンタリー『島から島へ(原題:由島至島)』です。
本作は昨年の金馬奨でドキュメンタリー映画賞を、台北電影節で最高賞の百万元大賞を受賞した話題作。

『島から島へ』は、第二次世界大戦中の台湾で隠された記憶を発掘して再構成した作品。息子から父親への質問から始まり、世代を超えた会話、家族の手紙、日記などを通じて、日本帝国内の台湾の兵士や医師、東南アジアに住む台湾人の経験からこの時代のアイデンティティを探ります。
本作については、有料にはなりますが、毎日新聞の鈴木玲子記者による記事が詳細でわかりやすいので、ご案内しておきます。

毎日新聞の有料記事
https://mainichi.jp/articles/20241218/k00/00m/030/062000c
https://mainichi.jp/articles/20250114/dde/041/040/016000c

※写真はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

0123mendoza今回のコンペティション審査委員長はブリランテ・メンドーサ監督。
現在最も注目され、重要視されているフィリピンの映画監督の一人です。彼の作品は、「ネオリアリズム」のスタイルで知られ、社会の現実や、非凡な状況における普通の人々の生活を描写することで高く評価されています。​

2005年に『マニラ・デイドリーム』を製作し、映画監督としてデビュー。ロカルノ国際映画祭でビデオ部門金豹賞を受賞。2008年の『サービス』によってフィリピン映画としては24年ぶりとなるカンヌ国際映画祭コンペティション部門への出品を達成。2009年の第62回カンヌ国際映画祭では、2年連続でコンペティション部門出品となった『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』により監督賞を受賞した。また同年、『グランドマザー』が第6回ドバイ国際映画祭で作品賞を受賞した。2012年の第62回ベルリン国際映画祭では『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』がコンペティション部門で上映された。フランス政府から芸術文化勲章(シュヴァリエ)を授与されました。​2021年沖縄ロケ映画『義足のボクサー』監督を務めました。​

<ブリランテ・メンドーサ氏 コメント>
「2020年に『義足のボクサー』を撮影した沖縄にまた行けることをとても楽しみにしています。今年の「Cinema at Sea -沖縄環太平洋国際映画祭」の審査委員長にご招待いただき大変光栄です。沖縄という場所で映画を体験できることに感謝しています。」


全部門上映作品ラインナップ

【オープニング上映】
『青海原の先ー牡丹と琉球の悲歌』(台湾)★ワールドプレミア

【クロージング上映】
『ティナー 私たちの歌声』(ニュージーランド)※ジャパンプレミア

【コンペティション長編部門】
『光る川』(日本)※アジアプレミア
『ボーイ・イン・ザ・プール』(韓国)※ジャパンプレミア
『島から島へ』(台湾)※ジャパンプレミア
『湖に浮かぶ家』(インドネシア、フィリピン、台湾、カタール)※ジャパンプレミア
『異郷に迷う鳥たち』(マレーシア、台湾)※ジャパンプレミア
『年下の男』(アメリカ)※アジアプレミア
『モロカイ・バウンド』(アメリカ)※アジアプレミア
『私たちはデンジャラス』(ニュージーランド)※ジャパンプレミア
『呼吸の合間』(カナダ)※ジャパンプレミア
『ルーツ 岩と雲の先へ』(ペルー、チリ)※ジャパンプレミア

【コンペティション短編部門】※本年度からの新設部門
『1878年』(フランス)※ジャパンプレミア
『追放者のささやき』(インドネシア)※ジャパンプレミア
『女王に花を』(アメリカ)※ジャパンプレミア
『新しく生まれ変わるために』(台湾)◎インターナショナルプレミア
『隧道』(日本)〇アジアプレミア
『サマー・ウエディング』(アメリカ)〇アジアプレミア
『MAMU』(イギリス、台湾、アイスランド)〇アジアプレミア
『コーン』(韓国)※ジャパンプレミア
『デイリー・シティ』(アメリカ)※ジャパンプレミア

【Director in Focus部門】
『マオリの魂:戦いの呼び声』(ニュージーランド)※ジャパンプレミア
『舞台と部族:マオリのシェイクスピアの旅』(ニュージーランド)※ジャパンプレミア
『マオリ式英雄教育』(ニュージーランド)※ジャパンプレミア

【Islands in Focus部門】※本年度からの新設部門
『宇宙ライブ放送中』(ニューカレドニア)※ジャパンプレミア
『エデンの部族 独立の夢』(フランス)〇アジアプレミア
『探偵ピエロ』(ニューカレドニア)◎インターナショナルプレミア
『2020年の独立国民投票、その後は?』(ニューカレドニア)◎インターナショナルプレミア
『小島ビンゴ熱狂』(ニューカレドニア)◎インターナショナルプレミア

【Pacific Film Showcase】
『楽園島に囚われて』(クック諸島、ニュージーランド)〇アジアプレミア
『銀河のせせらぎ』(タイ)※ジャパンプレミア
『パシフィック・マザー』(ニュージーランド、日本)※ジャパンプレミア
『21日目』(シンガポール)※ジャパンプレミア

【特別上映】
『遊歩:ノーボーダー』(日本)★ワールドプレミア
『ルール・オブ・リビング』(日本)
『花束』(日本)
『孤独な楽園』(日本)
『義足のボクサー』(日本、フィリピン)

【オキナワパノラマ】※本年度からの新設部門
『マリの物語』(アメリカ)◎インターナショナルプレミア
『四世』(ペルー)
『オバアの縫い針 時がつなぐ記憶』(ブラジル)◎インターナショナルプレミア
『ENLIGHTENMENT』(日本)※ジャパンプレミア
『誰かが夜と決めたのさ』(日本)★ワールドプレミア
『琉球の恋』(台湾)◎インターナショナルプレミア
『夕陽西下(せきようせいか)』(台湾)◎インターナショナルプレミア
『Step Out にーにーのニライカナイ』(日本)★ワールドプレミア
『Okinawa Blue Note』(韓国)★ワールドプレミア

【VR体験上映】
『星砂』(フランス、台湾)

【マブイ特別賞】
『アジアはひとつ』(日本)※受賞対象はNDU(日本ドキュメンタリストユニオン)

各作品の詳細は、公式サイトをご覧下さい。

第二回Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際映画祭 概要
【正式名称】 第二回Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際映画祭
      (2nd Cinema at Sea - Okinawa Pan-Pacific International Film Festival)
【主  催】 特定非営利活動法人Cinema at Sea
【開催期間】 2025年2月22日(土)〜3月2日(日)
【開催会場】 那覇市ぶんかテンブス館テンブスホール、桜坂劇場、沖縄県立博物館・美術館等、那覇市内を中心とした会場
【実施内容】 コンペティション作品上映、特集上映、トークイベント、沖縄環太平洋映画インダストリー他
【公式サイト】https://www.cinema-at-sea.com/

※これまでの本作に関する記事

2024/12/26
「第二回Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際映画祭」オープニングはドキュメンタリー映画『青海原の先ー牡丹と琉球の悲歌』
http://www.asianparadise.net/2024/12/post-41d182.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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