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2025/02/08

中国映画『来し方 行く末(原題:不虚此行)(東京国際映画祭タイトル:耳をかたむけて)』4月25日公開!

Koshikata1 昨年の東京国際映画祭で上映された『耳をかたむけて(原題:不虚此行)』が、『来し方 行く末』の邦題で4月25日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開することが決定しました。
本作は弔辞作家の日常というユニークな題材を軸に、人々の人生模様や死生観を繊細に織り込んだ胡歌(フー・ゴー)主演のヒューマンドラマです。
第25回上海映画祭で劉伽茵(リウ・ジアイン)が最優秀監督賞、胡歌が最優秀男優賞を受賞しています。


※写真はサムネイルをクリックすると別ウィンドウで拡大表示します


この度解禁された予告編は、弔辞の代筆業で生計を立てるウェン・シャン(フー・ゴー)の日常の一幕から始まのます。
「見知らぬ人々の人生を観察する。それが僕の一番穏やかな時間だ」と静かに語るウェンの姿。長い間帰郷を避けている故郷の母からの電話に、嘘を重ねる姿に、同居人のシャオイン(ウー・レイ)は無言で抗議をする。
やがて、弔辞を依頼する様々な境遇の人々の物語が重なっていく。同居していた父親と交流が少なかった男性、同僚の突然の死に戸惑う会社員(ガン・ユンチェン)、余命宣告を受けて自身の弔辞を依頼する婦人(ナー・レンホア)など。「あなたの弔辞は評判がいい」、その言葉の通り、丁寧な取材で依頼主たちに取材を重ねるウェンの姿から、彼がただ文章を綴るだけでなく、彼らの人生に寄り添いながら言葉を紡いていることが伺えます。


依頼人の一人の女性(チー・シー)は、ネットで知り合った声優仲間の弔辞が気に入らず、ウェンのもとを訪ねてくる。彼女との会話の流れで「僕は脚本家だった」と自身の過去について話し始める姿に、かつて夢見た脚本家としての夢を諦めきれない彼の葛藤がにじむ。
「でも 今も物語を書いてる」という何気ない彼女の言葉をきっかけに、自転車で走り出すウェンの姿に、静かな希望を感じさせる映像となっています。


ラストは「弔辞を代筆するという監督独自の視点から人生の意味や家族の絆について深く問いかけ、あらゆる感情を揺さぶる作品だ。」と名匠賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督が本作を絶賛するレビューで結ばれます。
また、予告編のナレーションは、『佐々木・イン・マイ・マイン』で佐々木役を演じた俳優の細川岳氏が担当し、「死んだ誰かについて話す人たちはどこかぶっきらぼうだったり楽しそうだったり様々だ。語り手の言葉には実感があり、表情やエピソードが素晴らしく豊かでいつのまにか身体が暖かい。映画って不思議だ。もうすこし、自分の人生を丁寧に生きたいと思った。」とコメントを寄せています。


『来し方 行く末』
Koshikata2 監督・脚本:劉伽茵(リウ・ジアイン)
出演:胡歌(フー・ゴー)、呉磊(ウー・レイ)、斎溪(チー・シー)、娜仁花(ナー・レンホア)、甘昀宸(ガン・ユンチェン)
2023年/中国/中国語/119分/カラー/1:1.85/5.1ch 原題:不虚此行
字幕:神部明世
配給:ミモザフィルムズ
©Beijing Benchmark Pictures Co.,Ltd
【公式サイト】https://mimosafilms.com/koshikata/


4月25日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開


★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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