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2025/03/03

第20回大阪アジアン映画祭 審査委員&ゲスト&予告編解禁!

0303oaff2 2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで開催される「第20回大阪アジアン映画祭」の審査委員(コンペティション部門、芳泉短編賞)、ゲスト情報が決定し、予告編が解禁となりました。
コンペティション部門全13作品のなかから、グランプリ(最優秀作品賞)と来るべき才能賞(審査委員会が最もアジア映画の未来を担う才能であると評価した方に授与)を選定するコンペティション部門審査委員に、映画『星くずの片隅で』の袁澧林(アンジェラ・ユン)さん(香港/俳優)、スペシャル・オープニング作品『愛の兵士』監督のファルハット・シャリポフ監督(カザフスタン/OAFF2025『愛の兵士』監督)、1980 年代からミニシアター文化を牽引する Bunkamura ル・シネマのプログラミング・プロデューサー中村由紀子さん(日本/ル・シネマ プログラミング・プロデューサー)が決定。

また映画祭全部門で上映される 60 分未満の作品のうち、日本初上映 22 作品のなかから最も優秀な作品を選定する芳泉短編賞審査委員には、『狂舞派』で香港監督協会最優秀新人監督賞を受賞した黄修平(アダム・ウォン)監督(香港/OAFF2025『私たちの話し方』監督)、長編デビュー作『返校 言葉が消えた日』が大ヒットした徐漢強(ジョン・スー)監督(台湾/OAFF2025『鬼才の道』監督)、「溝口健二論――映画の美学と政治学」で芸術選奨新人賞を受賞した映画研究者の木下千花さん(映画研究者)が決定しました。

更に、全67作品中、香港、カザフスタン、モンゴル、フィリピン、台湾、タイ、日本などからおよそ50作品のゲスト約85名が登壇します。

※写真はサムネイルをクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

メイン会場であるABCホール初日の3月19日(水)に行われるスペシャル・オープニング上映には、日本初上映となるカザフスタンのミュージカルエンタテインメント映画『愛の兵士』のファルハット・シャリポフ監督が登壇します。
上映に先立ち行われるスペシャル・オープニングセレモニーでは、国内外から多数のゲストが登壇し盛り上げます。
最終日3月23日(日)の授賞式に引き続いて行われるクロージング上映には、49年間逃亡の連続企業爆破犯・桐島聡の半生を描いた社会派エンターテインメント映画「桐島です」の高橋伴明監督、脚本家の梶原阿貴さん、製作総指揮の長尾和宏さんが登壇予定です。
7月4日からの全国公開に先立ち、世界初上映となります。

そのほか、『おばあちゃんと僕の約束』で78歳にして俳優デビューを果たした、いま世界で最もホットな“おばあちゃん” ウサー・セームカムさん、タイBLドラマ「Jack and Joker」への出演などで知られる『タクリー・ジェネシス』ワナラット・ラッサミーラットさん、ドラマ「サイルブ リップグロス」主演が話題になった『団地少女』パコーン・チャットボリラックさんなど、タイから話題のゲストが多数登壇します。

世界初上映となる『我が家の事』には台湾の人気俳優曾敬驊(ツェン・ジンホア)さん、『サイレント・シティ・ドライバー』のジャンチブドルジ・センゲドルジ監督は前作『セールスガールの考現学』で一気に注目の監督になりました。
ほかに『イェンとアイリー』林書宇(トム・リン)監督、『私たちの話し方』アダム・ウォン監督、『鬼才の道』徐漢強(ジョン・スー)監督、『V. MARIA』宮崎大祐監督、『Good Luck』足立紳監督など、国内外から多数のゲストが登壇されます。

ゲスト情報については現在調整中の作品もあり、随時更新されますので、最新情報は公式HPスケジュールページをご参照ください。
https://oaff.jp/oaff2025/schedule/

【コンペティション部門 審査委員】プロフィール

■袁澧林(アンジェラ・ユン)/香港/俳優
0303angela 2016 年に俳優の仕事を開始。近年の出演作は『香港ファミリー』(2022/OAFF2023)、香港で大ヒットした“Chilli Laugh Story”(2022)など。さらに、『星くずの片隅で』(2022)での演技で第 59 回金馬奨と第 41 回香港電影金像奨の最優秀女優賞にノミネートされた。第 49 回(2025)香港国際映画祭アンバサダー。

 

■ファルハット・シャリポフ/カザフスタン/映画『愛の兵士』(OAFF2025)監督
0303farkhat カザフ国立芸術大学とニューヨーク・フィルム・アカデミーを卒業。“The Tale of a Pink Bunny”(2010)で長編監督デビュー後、“The Secret of a Leader”(2018)が 2019 年モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。続く“18 Kilohertz”(2020)が 2020 年ワルシャワ国際映画祭グランプリ、“Skhema”(2022)が 2022 年ベルリン国際映画祭ジェネレーション 14 プラス部門グランプリに輝いた。最新作『愛の兵士』(2024)がOAFF2025 スペシャル・オープニング作品として上映される。

■中村由紀子/日本/ル・シネマ プログラミング・プロデューサー
0303nakamura 東京生まれ。日本ヘラルド映画を経て、1989年株式会社東急文化村に入社。現在、美術・映像事業部所属。Bunkamura 開館当初からル・シネマの番組編成を担当。カンヌ、トロント、ベルリン映画祭等に各年参加し上映作品を選定。主な上映作品は、『さらば、わが愛 覇王別姫』『花様年華』『オアシス』『偶然と想像』『悪は存在しない』など。第15回(2014)東京フィルメックスでは審査員を務めた。

【芳泉短編賞 審査委員】プロフィール

■黄修平(アダム・ウォン)/香港/映画『私たちの話し方』(OAFF2025)監督
0303adam 1975 年、香港生まれ。『狂舞派』(2013/OAFF2014)、『狂舞派 3』(2021/OAFF2021)の監督・脚本家として知られる。前者で2014 年の香港電影金像奨および香港映画監督協会の最優秀新人監督賞を受賞。その他の作品に『私たちが飛べる日』(2015/OAFF2016)などがある。最新作『私たちの話し方』(2024)が OAFF2025 特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>で上映される。

■徐漢強(ジョン・スー)/台湾/映画『鬼才の道』(OAFF2025)監督
0303john 1981年、台湾・台北生まれ。世新大学テレビ・放送・映画総合学科卒業。VR、テレビ、映画で活動。同名のビデオゲームを原作とする長編デビュー作『返校 言葉が消えた日』(2019)が大ヒットし、第 56 回金馬奨で 12 部門にノミネートされ 5 部門で受賞した。最新作『鬼才の道』(2024)が OAFF2025 特集企画<台湾:電影ルネッサンス 2025>で上映される。






■木下千花(KINOSHITA Chika)/日本/映画研究者
0303kinoshita 2007年にアメリカのシカゴ大学で映画メディア学と日本研究の博士号を取得し、カナダのウェスタン・オンタリオ大学、静岡文化芸術大学、東京都立大学を経て、2016 年から京都大学大学院人間・環境学研究科で映画史、映像理論を教えている。「溝口健二論――映画の美学と政治学」(法政大学出版局/2016)で芸術選奨新人賞を受賞。日本語、英語で日本映画史とジェンダーについての論文を出版するほか、「NOBODY」「キネマ旬報」などに映画批評も寄稿。



≪映画祭概要≫
名称:第20回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2025)
会期:2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで
上映会場:ABC ホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
公式 HP:https://oaff.jp
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)

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