「第18回アジア・フィルム・アワード」受賞結果︕
大規模で豪華なレッドカーペットの後に開催されたAFAの授賞式では、今もなお活躍を続け、昨年の TIFF のマスタークラスでも根強い人気を証明した香港の俳優・監督の洪金寶(サモ・ハン)が審査委員長を務め、世界中の映画人により構成された審査員陣と投票メンバーを率いて決定した、アジア各国の監督、俳優、そしてスタッフ等受賞者が登壇。
日本からはユース・アンバサダーの一人の岡田将生と河合優実、AFA アンバサダーのディーン・フジオカと池松壮亮がそれぞれペアでプレゼンターを務めた他、Excellence in AsianCinema Award を受賞した韓国の俳優チャン・ドンゴンと中国の俳優湯唯(タン・ウェイ)など、アジア全域よりスターが集まり、国や地域、作品を超えて、お互いを称えながら親交を深める大変華やかな式典となりました。
受賞一覧
最優秀作品賞 『All We Imagine as Light』(インド、フランス、オランダ、ルクセンブルク)
最優秀主演男優賞 劉青雲(ラウ・チンワン) 『お父さん(原題:爸爸)』(香港)
最優秀主演女優賞 シャーハーナー・ゴースワーミー『サントーシュ』(インド、イギリス、フランス、ドイツ)
最優秀助演男優賞 李康生(リー・カンション) 『黙視録』(シンガポール、台湾、フランス、アメリカ)
最優秀助演女優賞 楊貴媚(ヤン・グイメイ) 『イエンとアイリー(原題:小雁與吳愛麗)』(台湾)
最優秀新人監督賞
サンディヤ・スリ 『サントーシュ』(インド、イギリス、フランス、ドイツ)
最優秀新人俳優賞 栗原颯人『HAPPYEND』(日本、アメリカ)
最優秀脚本賞
モハマド・ラスロフ 『聖なるイチジクの種』(イラン、ドイツ、フランス)
最優秀衣装デザイン賞
チェ・ユンソン 『パミョ/破墓』(韓国)
最優秀美術賞
ケネス・マク、CHAU Sai Hung Ambrose『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(香港)
最優秀編集賞
張嘉輝(チュン・カーファイ) 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(香港)
最優秀撮影賞
ホン・ギョンピョ 『Harbin』(韓国)
最優秀音楽賞
朱芸編(ワンピン・チュー) 『ラスト・ダンス』(香港)
最優秀視覚効果賞
KIM Shin-chul, Daniel SON 『パミョ/破墓』(韓国)
最優秀音響賞
杜篤之(ドゥ・ドゥーチー)、TU Tse-Kang『黙視録』(シンガポール、台湾、フランス、アメリカ)
Excellence in Asian Cinema Award チャン・ドンゴン、湯唯(タン・ウェイ)
AFA Next Generation Award 吳慷仁(ウー・カンレン)
2024 Highest-Grosing Asian Film
『YOLO 百元の恋』 (中国)
<日本人の受賞コメント>
役所広司:特別功労賞
「大家好(ダージャーハオ)。昨年、『PERFECT DAYS』という映画で(主演男優)賞をいただきながら、この授賞式に参加出来なかったことを申し訳なく思っています。そして今年、この「特別功労賞」…。歴代の受賞者の方々のお名前を見ると、この賞の重みを感じます。この重みが励ましてくれます。残された俳優人生の中で、少しでもアジアの映画界に貢献できるように、頑張ります。」
吉田大八監督:最優秀監督賞
「アジア・フィルム・アワードの皆さん、どうもありがとうございます。皆さんが驚いているのと同じように、僕も驚いています。この映画は、僕が若い時から愛読していた、筒井康隆先生の小説を映画化するという幸運にまず恵まれて、それを信頼できるスタッフたち、素晴らしい俳優たちと一緒に創り上げるという監督としては最高に恵まれた体験でした。そしてそのうえで、こんな素晴らしい賞までいただいて、これ以上の喜びはありません。どうもありがとうございました。」
栗原颯人:最優秀新人俳優賞
「I’m so happy to be here. Thanks to the AFA.すべてのキャストの皆さん、すべてのスタッフの皆さんに感謝と愛を伝えたいです。本当にありがとうございます。」
Kōki,:Rising Star Award(英語でご挨拶:和訳)
「今、胸が高鳴っています。まず初めに、このような意義深く忘れられない式典に参加させていただいたことに、アジア・フィルム・アワードへ心から感謝申し上げます。この Rising Star Award を受賞できたことは、私にとって本当に大きな意味があります。この賞は、私に大きな勇気と決意を与えてくれました。『牛首村』『TOUCH/タッチ』『トルネード(原題)/Tornado』そして『女神降臨』などの作品に関わったすべてのチーム、監督、共演者、プロデューサーの皆さんに心から感謝しています。これからも全力を尽くし、自分自身に挑戦し続け、この賞のように輝けるよう努力していきます。本当に光栄です。ありがとうございました。」
<アンバサダー登壇コメント>
ディーン・フジオカ:AFA アンバサダー> (英語でご挨拶:和訳)
「皆さん、ディーン・フジオカです。第 18 回アジア・フィルム・アワードのアンバサダーを務めています。今夜、この場に皆さんとご一緒できることを大変嬉しく思います。ここ香港は、私の映画製作への情熱に火をつけてくれた街です。再びこの愛すべき街に戻り、国や地域を越えて映画人が集う素晴らしいイベントに参加できることを心から感謝しています。会場には、私が出演した初めての映画の監督もいらっしゃり、お会いできて本当に嬉しいです。私の中での香港の印象は変わりません。今も変わらず活気に満ち、魅力あふれる街です。もし機会があれば、アイスレモンティーを飲みたいですね。香港で過ごした青春時代の思い出が蘇ります。ありがとうございます。」
岡田将生:ユース・アンバサダー
「皆さん、こんにちは。日本の俳優の岡田将生です。これまでの映画の道のりの中で、私は様々な役を演じてきました。そしてその中で、『ドライブ・マイ・カー』という映画で、このアジア・フィルム・アワードにノミネートされるという、光栄な機会にも恵まれました。映画に心から感謝し、全ての機会に感謝しています。これからも素晴らしい俳優になれるよう、努力してまいります。ありがとうございます。」
<アジア・フィルム・アワード (主催:アジア・フィルム・アワード・アカデミー)>
2007 年よりはじまったアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は 2013 年より、香港国際映画祭、
釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っています。
アジア・フィルム・アワード公式サイト(英語):http://www.asianfilmawards.asia/
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