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2025/04/28

第43回香港電影金像獎『九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)』が作品賞はじめ9部門獲得で圧勝!

0428hkfa1 4月27日に香港文化中心で行われた第43回香港電影金像獎の発表授賞式で、『九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)』が作品賞はじめ9部門獲得で圧勝しました。但し、俳優の賞はありません。
ノミネート数は『破。地獄(ラスト・ダンス)』の方が多かったのですが、受賞は主演女優賞の衛詩雅(ミシェール・ワイ)はじめ5部門、『爸爸(お父さん)』は劉青雲(ラウ・チンワン)の主演男優賞、谷祖琳(ジョー・コク)の助演女優賞、新人賞の蘇文濤(ディラン・ソウ)と、俳優賞ばかりの3部門。
そして、新進監督賞が『香港四徑大步走』ということで、トロフィーを獲得したのはこの4作品だけという結果になりました。

その他、アクション奨を『九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)』の谷垣健治が受賞し、プレゼンターが倉田保昭、アジア中国語映画賞の『老狐狸(オールド・フォックス 11歳の選択)』でプロデューサーの小坂史子がトロフィーを受け取り、日本人が3人も金像獎の舞台に上がったのは珍しいことではないでしょうか。

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大勝した『九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)』は日本でも絶讃公開中なので、また盛り上がるでしょう。

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2025/04/26

中国映画『青春 -苦-』(第2部)『青春 -帰-』(第3部)王兵(ワン・ビン)監督からのメッセージとインタビュー

0212youth1 公開中の中国映画『青春 -苦-』(第2部)『青春 -帰-』(第3部)の、王兵(ワン・ビン)監督からのメッセージとオフィシャルインタビューが届きましたので、お伝えします。

『青春 -苦-』『青春 -帰-』は、昨年2024年に公開された『青春』第1部(『青春-春-』)に続く、3部作の2部と3部。1部の215分と合わせると、2部226分、3部152分の合計593分で、王兵監督が世界中を驚かせたデビュー作『鉄西区』(1999-2003/3部作で合計545分)を凌駕する巨大な傑作です。
もちろん監督自身がいうように “『青春』3部作は『鉄西区』のように、それぞれ独立しているので、2部からでも3部からでも、どれか1作品だけでも見られる”ので、1部は2023年5月のカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、2部は2024年8月のロカルノ国際映画祭、3部は同年9月のヴェネツィア国際映画祭と別々の映画祭でプレミアされ、また世界でも1〜3部を同時期に上映する機会はありませんでした。

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2025/04/24

香港のドキュメンタリー映画『灰となっても』6月に公開!

0424rather 香港出身の劉健倫(アラン・ラウ)監督が2019年に起きた香港の民主化を要求する大規模な抗議活動を命懸けで撮影し、1000時間以上に及ぶ映像から身を削るように制作したドキュメンタリー映画『灰となっても』が6月28日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開が決定しました。
第28回釜山国際映画祭で上映され多くの観客の注目を集めた本作は、これまで日本で公開された映画『乱世備忘 僕らの雨傘運動』、『Blue Island 憂鬱之島』、『時代革命』に続き、あの時の香港、世界の混乱、後退してゆく民主主義、私たちが生きている時代を映し出しています。

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2025/04/23

台湾文化センター「台湾映画上映会2025」東京&大阪で開催決定!

0423tw 台湾文化センターの「台湾映画上映会2025」が、5月〜10月に会場を拡大して台湾文化センター&5校の大学&シネ・ヌーヴォにて開催されることが発表されました。
これまで東京のみの開催でしたが、本年度は大阪・関西万博で盛り上がる大阪で、さらに日本大学文理学部中国語中国文化学科、慶應義塾大学東アジア研究所、早稲田大学中国現代文化研究所、東京大学持続的平和研究センター、大阪大学大学院人文学研究科の5校の大学と、大阪シネ・ヌーヴォと、台湾文化センターの全7会場にて開催。
大阪での開催に際して、「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに、万博イヤーの2025年は8月にも開催が決まっている第21回大阪アジアン映画祭との連携企画が決定、昨年に続き、映画監督のリム・カーワイがキュレーターを務め、すべて日本初上映となる選りすぐりの8作品がラインナップされました。

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2025/04/21

台湾映画『河鰻』香港国際映画祭でアジアプレミア

0421eel1 長年、現代アートシーンで活躍してきた朱俊騰(チュウ・シュンタン)の初の長編監督映画『河鰻』は、第75回ベルリン映画祭のコンペティション部門「パースペクティブ」にノミネートされ、香港国際映画祭でアジアプレミア上映されました。
このアジアプレミアには、朱俊騰監督と主演のの潘綱大(パン・ガンダー)と柯泯薰(クー・ミンシュン)が出席。
朱俊騰監督は、アジアとヨーロッパの観客は映画を見る視点が異なるため、今回この映画を香港に持ってくることは非常に意義深いことだと語り、香港のファンとのコミュニケーションや議論を楽しみにしていたそうです。
プレミアには、シンガーソングライターで主演の柯泯薰のファンが多数来場、彼女の初めての映画主演にみな興味を持っていました。


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2025/04/19

中国映画『来し方 行く末』公開記念試写会アフタートークレポート

0419suou1 4月25日(金)より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次ロードショーとなる中国映画『来し方 行く末』公開記念試写会アフタートークレポートが届きましたので、お伝えします。
4月18日(金)のトークイベントに登壇したのは、『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』『舞妓はレディ』など、エンタメから社会派まで幅広い作品を手がけ、国内外で高い評価を受ける周防正行監督。
監督は日中文化交流協会の常任委員としても活動しており、本作にも「人が生きていくためには物語が必要だ。弔辞は亡き人の物語だが、亡き人のためのものではない。亡き人を送る人たちのための物語だ。もしかしたら「映画」もまた、この世に生きる誰かのための「弔辞」なのかもしれない。」と推薦コメントを寄せています。
また、本作は脚本家志望の男性を主人公としており、監督が北京電影学院で脚本家の准教授として教えていることから、試写会には都内のシナリオスクールに通う約50名が参加しました。

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2025/04/17

台湾ドキュメンタリー映画『沈睡的水下巨人』台湾の海の美しさと様々な危機!

0417ship1 台湾で初めて沈没船を題材にしたドキュメンタリー映画『沈睡的水下巨人』が、4月25日から台湾で公開されます。
8Kの高画質で撮影された本作は、沈没船の間を泳ぐ魚群の色鮮やかで美しい光景を最高画質で捉え、人間が海洋生態系に与えたダメージを浮き彫りにしています。
台湾は長年かけて貧困から繁栄へと移り変わってきましたが、水面下の世界は逆に繁栄から貧困への変遷を辿っています。
2014年の大ヒットドキュメンタリー映画『天空からの招待状』は、ヘリコプターによる撮影で空から見た台湾の現状と自然破壊への警鐘を伝えましたが、本作は海底からその美しさと様々な危機が描かれます。


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2025/04/15

インド映画『政党大会 陰謀のタイムループ』5月2日公開!

0415timeloop 2007年のデビュー以来一貫して都市型のニューウェーブ映画を撮り続けてきたヴェンカト・プラブ監督のインド映画『政党大会 陰謀のタイムループ』が、5月2日より新宿ピカデリーほか全国順次公開になります。
本作は、ヒンドゥー至上主義やマイノリティーへの排斥の空気を正面から批判しながらも、血と汗と笑いがほとばしる痛快ポリティカル・アクション。
主演は、長年タミル語映画界のスターのひとりでありながら、本作が日本初公開作品となるシランバラサン。シランバサラン演じる青年・カーリクを陥れる警察官・ダヌシュコディを『ジガルタンダ・ダブルX』でなどで人気急上昇中のS・J・スーリヤーが演じています。

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2025/04/09

大阪アジアン映画祭タイ映画『いばらの楽園』プロデューサーのワンルディー・ポンシッティサックQ&A

0409paradise1 大阪アジアン映画祭で3月23日に上映されたタイ映画『いばらの楽園』プロデューサーのワンルディー・ポンシッティサックQ&Aの模様をお伝えします。
本作は、念願のドリアン農園を手に入れ結婚するはずだった主人公が突然の事故で同性の恋人を亡くし、その家族に農園を乗っ取られてしまうという愛憎入り混じる人間ドラマです。
タイ映画のメジャースタジオGDHが手がけた作品で、同性婚について描かれていますが、タイで同性婚法が施行される半年前に公開されたそうです。

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2025/04/07

大阪アジアン映画祭 フランス、ポルトガル映画『イケメン友だち(原題:漂亮朋友)』耿軍(ゲン・ジュン)監督Q&A

0322gen 大阪アジアン映画祭で3月21日に上映されたフランス、ポルトガル映画『イケメン友だち(原題:漂亮朋友)』の耿軍(ゲン・ジュン)Q&Aについてお伝えします。
本作は制作国表記がフランス、ポルトガルとなっていますが、監督も出演者も中国人、撮影地も中国なので実質中国映画と言っても良いでしょう。
ただ、この中国では上映することができない内容なので、フランスとポルトガルが出資をしています。
中国のインディペンデント映画にはよくあるパターンですね。
2024年11月に台湾の金馬影展で上映され、張志勇(チャン・ジーヨン)が主演男優賞と撮影賞、編集賞の三冠を獲得しています。

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2025/04/05

台湾のサスペンス映画『刺心切骨』4月18日台湾で公開!

0405fencing1 『KANO 1931海の向こうの甲子園』でデビューし、『逆走♡ONE WAY LOVE(原題:可不可以,你也剛好喜歡我)』や『夏日的檸檬草』などに主演する曹佑寧(ツァオ・ヨウニン)の新作映画『刺心切骨』が、4月18日に台湾で公開になります。
本作はフェンシングを題材にしたサスペンス映画で、シンガポール出身の劉慧伶(リウ・フイリン)の監督デビュー作です。
かつてフェンシングでシンガポールの代表選手だった劉慧伶は、この競技で活躍する兄弟を主人公に、彼らの暗く複雑な感情を描き、2024年にチェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で監督賞を受賞しました。


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2025/04/02

大阪アジアン映画祭 台湾映画『イエンとアイリー(原題:小雁與吳愛麗)』林書宇(トム・リン)監督インタビューとQ&A

0323lin1 大阪アジアン映画祭で上映された台湾映画『イエンとアイリー(原題:小雁與吳愛麗)』の3月21日の上映後に林書宇(トム・リン)監督によるQ&Aが行われ、最終日にインタビュー(Podcastリンクは下部)をしました。
本作は、母と娘である2人の女性が自らの運命と向き合う姿を描いた作品で、2022年「第44屆優良電影劇本」で優秀賞を、2024年の第29屆釜山國際映画祭でキム・ジソク賞(Kim Jiseok Award)を受賞。そして楊貴媚(ヤン・グイメイ)が金馬奨はじめ助演女優賞を撮りまくりっています。

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