韓国映画『ハルビン』7月4日(金)公開!
「アン・ジュングンは偉大な英雄だが、一方で非常に人間的な面を持った人だった。そんな点に同時代と重なる部分がある。人間だから恐ろしい瞬間もあったはずなのに、どうして外部の圧力に屈せず、誇りをもって大事を成すことができたのだろうか?」という問いから映画作りが始まったというウ・ミンホ監督。
命がけで信念を貫くアン・ジュングン役には人気俳優のヒョンビンを起用したのは「俳優にとって大きなプレッシャーとならざるを得ない役であると同時に、非常に大変な撮影になるので、それに耐えられる体力と精神力を持った俳優が必要だった。ヒョンビンさんを見た瞬間、彼こそがアン・ジュングンだと確信できた」と製作報告記者会見で強調。
監督からの信頼の言葉を受けてヒョンビンは「人物の複雑な感情を深く探求しようと努力した」と語りました。
一方、キム・サンヒョン役のチョ・ウジンは「痩せた知識人」という監督のイメージに合わせるため減量を続けながら、キャラクターの孤独のなかに入り込んだということです。
『ハルビン』は6ケ月にわたりモンゴル、ラトビア、韓国で撮影されましたた。
ウ・ミンホ監督は「モンゴルには山がない。果てしなく広がる大地の上に立っていると、人間が限りなく小さな存在のように感じられた。不思議なことに、精神はむしろ清らかになった。大陸をさまよっていたアン・ジュングンと同志たちも同じだったのではないだろうか」とコメント。
凍りついた豆満江をアン・ジュングンがひとりさまよう印象的なシーンは、当初、雪に覆われた山中での撮影を予定していましたが、スタッフが撮影してきたモンゴルのフブスグル湖の様子を見て変更。
撮影監督のホン・ギョンピョも大満足だったようで韓国の映画雑誌『シネ21』とのインタビューで「美しい色、風に吹かれるアン・ジュングンから立ちあがる寂しさ、大自然の中でぽつんと点のように見える人間。これらが映画のテーマを象徴的に示している」と語っています。また、
ヒョンビンは製作報告記者会見の席で「湖はウランバートル空港から車で16時間かかる場所にあり、当時の気温は氷点下40度だった。そうした状況が大変というよりも、役に入り込むのにとても役立った」と振り返りました。
<ストーリー> 1908年、咸鏡北道(ハムギョンブクト)シナ山で、安重根アン・ジュングン(ヒョンビン)率いる大韓義軍は劣勢にもかかわらず勇敢に戦い、日本軍に勝利を収める。万国公法に従って戦争捕虜たちを解放すると主張するアン・ジュングンに対し、イ・チャンソプ(イ・ドンウク)は激しく反論。結局、自らの兵を率いてその場を去ってしまう。
その後、逃した捕虜たちから情報を得た日本軍の急襲を受け、部下たちを失ってしまったアン・ジュングンは、なんとかロシア・クラスキノの隠れ家に帰り着く。しかし、彼を迎えた同志たちの視線は厳しかった。
1909年10月、日本の政治家である伊藤博文(リリー・フランキー)が大連からハルビンに向かうとの情報を得たアン・ジュングン。祖国の独立を踏みにじる「年老いた狼」を抹殺することこそが、亡くなった同志たちのために自分ができることだと確信した彼は、ウ・ドクスン(パク・ジョンミン)、キム・サンヒョン(チョ・ウジン)とともに大連行きの列車に乗るが、日本軍に察知されてしまう―――
『ハルビン』
監督:ウ・ミンホ(『KCIA 南山の部長たち』『インサイダーズ/内部者たち』)
脚本:キム・キョンチャン、ウ・ミンホ
撮影:ホン・ギョンピョ『パラサイト 半地下の家族』
出演:
ヒョンビン「愛の不時着」『コンフィデンシャル:国際共助捜査』
パク・ジョンミン『密輸 1970』
チョ・ウジン『インサイダーズ/内部者たち』
チョン・ヨビン「ヴィンチェンツォ」
パク・フン『ソウルの春』
ユ・ジェミョン「梨泰院クラス」
イ・ドンウク「トッケビ ~君がくれた愛しい日々~」
リリー・フランキー『万引き家族』
チョン・ウソン(特別出演)『ソウルの春』
2024年/韓国/114分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/映倫G/字幕翻訳:根本理恵
原題/하얼빈 HARBIN
韓国公開日 2024年12月24日
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提供:KADOKAWA Kプラス MOVIE WALKER PRESS KOREA
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
公式サイト harbin-movie.jp 公式Xhttps://x.com/harbin_movie
7月4日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
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