« TIFFCOM 2025で台湾Day開催!新作ドラマ3作紹介 | トップページ | 「香港映画祭2025 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」来日ゲスト発表!鄭伊健(イーキン・チェン)廖子妤(フィッシュ・リウ)ほか来日! »

2025/11/10

『丟包阿公到我家(TIFFタイトル:エイプリル)』金馬影展で台湾プレミア!

1110april1 東京国際映画祭で上映された台湾映画『丟包阿公到我家(TIFFタイトル:エイプリル)』が、11月8日に金馬影展で台湾の観客に初お目見えしました。
満席の会場では、物語が進むたびに笑いが巻き起こり、劉冠廷(リウ・グァンティン)とフィリピンの名女優エンジェル・アキノの見事な演技が、それぞれの家族のドラマで観客の心を動かしまし、「ストーリーも笑いのポイントも、俳優たちの演技も素晴らしい!絶対ヒットする」と熱い感想が続出。

※画像はクリックすると別ウィンドウで拡大表示します

本作は、台湾でメイドとして働くフィリピン女性が病気の母を見舞うために世話をしている老人を連れて故郷へ帰る物語。
監督は弁護士出身の唐福睿(タン・フーレイ)、2023年に台湾文化センターで『童話・世界』を上映しています。
※参考 http://www.asianparadise.net/2023/10/post-1ee8e9.html

この映画は前作とは全く異なるヒューマン・ストーリーで、冒頭シーンの雰囲気や色合いが鍾孟宏(チョン・モンホン)作品のようだなぁと感じたのですが、実はこの作品は鍾孟宏によるオリジナルストーリーなのです。
鍾孟宏監督が撮影に関わっていたのかどうかはわかりませんが、冒頭の映像にはなんらかの影響を与えていたのではないか、と、妄想が止まりません。

1110april2 金馬影展のアフタートークで、劉冠廷は「鍾孟宏監督と唐福睿監督からオファーをいただいた時、断る理由はありませんでした」と語りました。
故郷の屏東で撮影されたものの、劇中で多く使われる客家語は彼にとって大きな挑戦だったそうです。
「私にとって客家語はとても不思議な言葉です。親しみがあるようで、実は馴染みがありません。」
劉冠廷は、祖母と母方の祖母が客家出身で、幼い頃から大人たちが客家語で秘密を話すのを聞いて育ちましたが、自分にはいつも台湾語で話していたそうです。大人になってようやく客家文化を理解し始めたものの、学ぶ余裕はなく、だからこそ、今回客家語で演技する機会が得られたことを、とても貴重に感じているということです。

小薰(シャオシュン)は、「劇中では客家語で話す台詞は必要ありませんでしたが、共演者との掛け合いのためにみんなの客家語台詞を理解する必要がありました。自分の出演する場面の台詞は全部覚えて、現場で台詞が急に変わることもあるので、いつも集中して聞いていないと、どんな反応をすればいいのかわからなくなってしまいます」と話しています。
また、撮影中は自分のシーンだけの台本しかもらえず、今回の初上映で初めて映画全体を観たと明かしました。撮影中は自分の役が率直すぎて、もっと優しさや内面の葛藤が欲しいと思い、ストーリーが単調にならないか不安もあったそうです。しかし、完成した作品を観てみると予想以上に展開が鮮やかで、自分の出演シーンが会場にたくさんの笑いをもたらし、阿偉役の劉冠廷を輝かせる存在だったことに気づいたと語っています。

多くのシーンがフィリピンで撮影されており、老人役の張曉雄(チャン・シャオション)は当時スタッフ全員がアメーバ赤痢に悩まされ、トイレも足りないほどの大変な状況だったと明かしました。それでも皆が一丸となって仕事に集中し、チームワークの強さに深く感動したと語っています。

劉冠廷も、スタッフがとても親切にしてくれ、歯磨き用の水まで用意してくれたと話しました。撮影中はご飯もほとんど食べられず、ほぼインスタント麺だけで乗り切り、最後の撮影日まで頑張り抜いたそうです。
ラストシーンの撮影時にはまだお腹の調子が悪かったというエピソードが会場の笑いを誘い、観客からはそのプロ意識と、作品中に一切不調を感じさせなかった演技力に大きな称賛が寄せられました。

本作は客家公共伝播基金会が出資し、鏡文学がプロデュース。台湾では2026年春の公開を予定しています。

東京国際映画祭でのQ&Aは、以下の公式動画でご覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=zD7F4w61mSs
1031april2 1031april1

『丟包阿公到我家』
東京国際映画祭タイトル:エイプリル
フィリピン人移民のエイプリルは、台湾で老人を在宅介護していたが、母が重病との知らせを受け、老人も連れて帰国する。一方、老人の息子アウェイは、服役を終えて無人となった家に戻る。台比にわたるふたつの「帰郷」の物語。
116分カラー台湾客家語、フィリピン語、北京語、英語英語、日本語字幕2025年台湾
監督:唐福睿(フレディ・タン)
出演:劉冠廷(リウ・グアンティン)、エンジェル・アキノ、張曉雄(チャン・シャオション)、小薰(シャオシュン)
© 2025 Hakka Public Communication Foundation. “April”. All Rights Reserved.

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

|

« TIFFCOM 2025で台湾Day開催!新作ドラマ3作紹介 | トップページ | 「香港映画祭2025 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」来日ゲスト発表!鄭伊健(イーキン・チェン)廖子妤(フィッシュ・リウ)ほか来日! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« TIFFCOM 2025で台湾Day開催!新作ドラマ3作紹介 | トップページ | 「香港映画祭2025 Making Waves - Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」来日ゲスト発表!鄭伊健(イーキン・チェン)廖子妤(フィッシュ・リウ)ほか来日! »