香港

2025/02/14

第43回香港電影金像獎ノミネート発表!

0214last-dance 第43回香港電影金像獎のノミネートが2月14日に発表され、「破。地獄(ラスト・ダンス)」が18部門で最多ノミネート、続いて「九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」が14部門、「爸爸(お父さん)」が11部門となっています。
この3作は日本でも昨年秋に映画祭で上映され、「九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」は一般公開中。
この他の作品賞候補「看我今天怎麼說(私たちの話し方)」と「從今以後(All Shall Be Well)」は、同日に発表になった大阪アジアン映画祭で上映されるので、金像獎の行方を想像する絶好の機会です。

主演男優賞は「爸爸(お父さん)」の劉青雲(ラウ・チンワン)と「臨時劫案(臨時強盗)」の郭富城(アーロン・クォック)という常連に加え、「九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)」で林峯(レイモンド・ラム)が初ノミニー。
「破。地獄(ラスト・ダンス)」では許冠文(マイケル・ホイ)が入り、黃子華(ダヨ・ウォン)が外れたことが、香港で大きな話題になっています。
そして、「看我今天怎麼說(私たちの話し方)」の游學修(ネオ・ヤウ)は台湾の金馬奨でもノミネートされましたので、侮れない存在です。

主演女優賞は、香港のメディアが台湾の金馬奨でトロフィーを獲得している「看我今天怎麼說(私たちの話し方)」の鍾雪瑩(チュン・セッイン)と「破。地獄(ラスト・ダンス)」の衛詩雅(ミシェール・ワイ)の戦いに注目しているようです。
しかし、「從今以後(All Shall Be Well)」のベテラン區嘉雯(アウ・ガーマン)や、「久別重逢(ラスト・ソング・フォー・ユー)」の許恩怡(ナタリー・スー)、「虎毒不(母性のモンタージュ)」の談善言(ヘドウィグ・タム)という若手の台頭がこの戦線にどんな影響を及ぼすのか、楽しみです。

第43回香港電影金像獎の発表授賞式は、4月27日に香港文化中心で行われます。

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第20回大阪アジアン映画祭全ラインナップ&スケジュール発表!

0131oaff_20250130164801 3月14日(金)から3月23日(日)まで「開催される第20回大阪アジアン映画祭」、記念すべき第20回にふさわしい全ラインナップとスケジュールが発表になりました。
そのなかには、かつて短編作家として入選した監督による長編デビュー作の、コンペ部門における世界初上映、海外初上映も含まれます(『我が家の事』『その人たちに会う旅路』)。
一方で、アジア映画と世界の未来を照らし出す新トレンドにも要注目。
主に新鋭の作品が揃う場だったインディ・フォーラム部門では、既に業界で名声を築いた監督が敢えてインディな座組で自由闊達な表現を実現した傑作が複数入選。
また全部門・特集にわたって、既成の男女の性役割・関係性にとらわれない新しいあり方を示唆した作品が並んでいます。
≪第20回大阪アジアン映画祭≫
【上映作品本数】67作品
※うち、世界初上映19作、海外初上映6作、アジア初上映4作、日本上映31作
【上映作品製作国・地域】18の国と地域
※バングラデシュ、中国、フランス、ドイツ、香港、インド、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、ノルウェー、フィリピン、台湾、タイ、アメリカ、ベトナム
【部門】
スペシャル・オープニング
クロージング
コンペティション部門
特別注視部門
インディ・フォーラム部門
特集企画<タイ・シネマ・カレイドスコープ2025>
特集企画<台湾:電影ルネッサンス2025>
特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>
特別招待作品部門
神戸女学院大学国際学部協賛上映
芳泉文化財団協賛企画<映像研究助成>
芳泉文化財団協賛企画<映像研究表彰>
特別上映《VIPO Film Awardの成果》
≪映画祭概要≫
名称:第20回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2025)
会期:2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
公式HP:https://oaff.jp
――――――――――――
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)
■上映スケジュール
上映スケジュールは、公式HPスケジュールページをご覧ください。
■チケット情報
3月6日(木)より順次発売。詳細は公式HPをご覧ください。
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2025/01/31

第20回大阪アジアン映画祭3月14日から3月23日まで開催 オープニングはカザフスタンのミュージカル・エンタテインメント映画『愛の兵士』!

0131oaff_20250130164801 「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに、アジア映画最新作のコンペティション部門をはじめ、特別注視部門、インディ・フォーラム部門、その他特集企画・部門など、多彩なプログラムでアジア映画の魅力を紹介する大阪アジアン映画祭が、3月14日(金)〜3月23日(日)に開催されれます。
オープニングは、カザフスタンのミュージカル・エンタテインメント映画『愛の兵士』に決定。さらに、第一弾のラインナップも発表になりました。

『愛の兵士』は、カザフスタンの新星・ファルハット・シャリポフ監督のミュージカル・エンタテインメント映画。1990年代に一世を風靡し、いまなお第一線で活躍するカザフスタンの国民的人気グループA'Studioをフィーチャーした、美しい音楽と魅惑的なダンスが息をのむ傑作ミュージカル。
前作『SCHEME』(2022)がベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus国際審査員グランプリを受賞した注目の監督の最新作です。
近年K-POPと並び人気が高まるQ-POP(カザフスタンポップ)と共に、新世代のカザフスタン映画を日本でいち早く紹介。
3月19日(水)メイン会場であるABCホールの初日に上映いたします。上映前にはゲストを迎えるスペシャル・オープニング・セレモニーも開催されます。

≪コメント≫
スペシャルOP作品『愛の兵士』に寄せる
記念すべき第20回を迎えた大阪アジアン映画祭は、未知の新しい世界に触発され、未来の見取り図へのヒントが得られる作品をスペシャル・オープニングに据えたいと、ずっと考えてきました。結果、迷うことなく選ばれたのがカザフスタン映画「愛の兵士」です。Q-POP(カザフスタンポップ)をふんだんに盛り込んだ、高揚感を禁じ得ないミュージカル・エンタテインメントでありつつ、高度に繊細で、洗練されていて、芸術的。本作を目にすれば、映画とポップスの両面で、アジアに予想をはるかに超えた新勢力が台頭してきたことを、誰もが確信するはずです。
── 暉峻創三(大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)

第一弾ラインナップは、短編映画17作品&特別上映《VIPO Film Awardの成果》にマレーシア、香港、中国合作映画『蒙古馬を殺す』。
『蒙古馬を殺す』は、昼は牧畜、夜は馬術ショーのパフォーマーとして生計を立てる男の姿を通し、草原から都市へ、都市から観光地へと押し出されるモンゴル族の生活を描いた意欲作。
本作にて内モンゴル出身のチアン・シャオシュエン監督は、ヴェネツィア国際映画祭2024 Authors Under 40 Award監督・脚本賞を受賞しました。

≪映画祭概要≫
名称:第20回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2025)
会期:2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
公式HP:https://oaff.jp
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)

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2025/01/29

公開中の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』人気キャラ信一による幻の九龍城砦ツアー映像解禁、劉俊謙(テレンス・ラウ)の魅力!

0919twilight2 現在公開中の香港アクション大作『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』の人気キャラ信一が九龍城砦の内部をガイドしてくれる、ツアー映像が解禁になりました。
九龍城砦は1993年から94年にかけて取り壊され、もはやその様子を窺い知ることができない幻のスポットですが、本作ではその圧倒的な存在感をスクリーン上で蘇らせるため、日本円で約10億円を投じ、細部に至るまで徹底的に作り込まれている巨大なセットが作られました。
ここを、信一の役のままで劉俊謙(テレンス・ラウ)が紹介してくれるというものです。

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2025/01/26

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』アクション監督・谷垣健治が舞台挨拶!

0126twilight1 公開中の大ヒット香港映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(原題:九龍城寨之圍城)』の舞台挨拶に、アクション監督・谷垣健治が登壇、ライター・編集者のギンティ小林とともにトークを展開しました。
本作は、1993年に解体された香港・九龍城地区に作られた城塞「九龍城砦」を舞台に繰り広げる男たちの義と情のアクション巨編。第77回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーンにて上映され、世界中の映画ファンから大喝采を浴びました。
このアクション監督をつとめた谷垣健治が終始、身振り手振りをまじえてエネルギッシ ュに語ったトークイベントのオフィシャルレポートが届きましたので、ご紹介します。

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2025/01/11

「第18回アジア・フィルム・アワード」ノミネーション発表 最多ノミネートは『破墓/パミョ』(韓国)!

0111pamyo 2025年3月16日(日)に香港にて開催される、アジア全域版アカデミー賞「第18回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが、本日発表されました。

日本からは、作品賞、監督賞、主演男優賞(長塚京三さん)、助演女優賞(瀧内公美さん)等6部門の候補として、昨年の東京国際映画祭(TIFF)でグランプリ含む3冠に輝いた吉田大八監督の『敵』がノミネートされたほか、カンヌ映画祭監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞し話題になった『ナミビアの砂漠』から山中瑶子監督が新人監督賞、河合優実さんが主演女優賞に、また同じく新人監督賞にはベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門で上映された『HAPPYEND』の空音央監督が選ばれています。さらに助演男優賞には、37回TIFFで黒澤明賞を受賞した三宅唱監督作品『夜明けのすべて』から光石研さん、またカンヌ国際映画祭のある視点部門に選出された『ぼくのお日さま』(奥山大史監督)の池松壮亮さんがWノミネート、そして昨年のTIFFアジアの未来部門で上映された『黒の牛』(蔦哲一朗監督)、『箱男』(石井岳龍監督)がそれぞれ各賞に選ばれるなど、日本の7作品が計15部門にてノミネートされました。 

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2025/01/07

アジア・フィルム・アワードのアンバサダーにディーン・フジオカ、ユース・アンバサダーは岡田将生、オークベープ・チュティモン、林柏宏(リン・ボーホン)、盧鎮業(ロー・ジャンイップ)!

0107afa 2025年3月16日(日)香港で開催予定のアジア全域版アカデミー賞「第18回アジア・フィルム・アワード」(以下、AFA)で、AFA史上初めて、AFAアンバサダーとアジア各国の4人の若手俳優からなるユース・アンバサダーの5人をAFAの顔として迎えることが発表されました。
アンバサダーのディーン・フジオカは香港でモデルとして活動を始めデビュー映画に主演、台湾でも映画やドラマで活躍し、2011年からの日本での活躍ぶりはご存知の通り。
ユース・アンバサダーの岡田将生は日本の映像界の第一線で活躍し、アジアだけでなく世界から活躍が注目される俳優の一人です。
タイからは『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』に主演し、人気を集めたオークベープ・チュティモン。
台湾の林柏宏(リン・ボーホン)と香港の盧鎮業(ロー・ジャンイップ)はどちらも若手実力派として活躍しています。

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2024/12/30

2024年の香港映画を振り返る

1230hk_20241230144201 今年の香港映画界のトピックは、『破·地獄(ラスト・ダンス)』が歴代興行成績トップの記録を塗り替えたことでしょうか。
ちなみに、12月8日時点でHK$127,090,289(香港影業協會リリースより)。今年の金像奨でグランプリに輝いた2023年の『毒舌大狀毒舌弁護人〜正義への戦い〜)』を越えたわけですが、どちらも主演は黄子華(ダヨ・ウォン)です。
今年2位の話題のアクション大作『九龍城寨之圍城(トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦)』も、歴代12位という好成績。オスカー外国語映画賞に香港代表でエントリーされました。

監督は安定のブランド鄭保瑞(ソイ・チェン)、"ザ・香港映画"の邱禮濤(ハーマン・ヤウ)が2作ランクインしているのもうれしいですが、『我談的那場戀愛(ラブ・ライズ)』の何妙祺(ホー・ミウケイ)や『12怪盜』の何國敏(ベリー・ホウ)はデビュー作。
さらに『破·地獄(ラスト・ダンス)』の陳茂賢(アンセルム・チャン)、『焚城』の潘耀明(アンソニー・プン)、『臨時劫案(臨時強盗)』の麥啟光(アルバート・マック)、『飯戲攻心2』の陳詠燊(サニー・チャン)は3作目くらいですから、今後が頼もしい限りです。

俳優では、人気グループMIRROR、大活躍の劉俊謙(テレンス・ラウ)は台湾でも映画・ドラマに出演し、新世代のリーダーとして楽しみしかありません。
もちろん第一線で香港映画界を牽引する古天樂(ルイス・クー)、郭富城(アーロン・クォック)、林家棟(ラム・カートン)、劉青雲(ラウ・チンワン)、吳鎮宇(フランシス・ン)らに加えて、張學友(ジャッキー・チュン)が久々に映画にもどってきたのもうれしいニュースでした。

そして、興行成績トップ10のほとんどが日本で見られたことは、とってもありがたいですね。

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2024/12/09

Podcast 香港映画『お父さん(原題:爸爸)』の翁子光(フィリップ・ユン)監督とキャストの蘇文濤(ディラン・ソウ)インタビュー

1108papa4 東京国際映画祭で上映した香港映画『お父さん(原題:爸爸)』の翁子光(フィリップ・ユン)監督とキャストの蘇文濤(ディラン・ソウ)のインタビューをPodcast配信しました。
制作の経緯、最もこだわったところ、少年役のディラン・ソウには思いがけない映画初出演についてほかお聞きしました。

記事はこちら。
http://www.asianparadise.net/2024/11/post-7a2b09.html

インタビューはこちら。
http://asianparadise.sblo.jp/article/191171608.html

★リンクは有り難いのですが、写真や記事の転載は固くお断りします。

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2024/12/05

2024金馬奨レッドカーペット

1205carpet 11月23日に第61回金馬獎の発表授賞式が台北の台北流行音楽中心で行われ、多くの監督や俳優はじめ映画人が集まり、レッドカーペットをウォーキングしました。
今年は会場変更に伴い、レッドカーペットの形状も変わり、私達メディアからはスタート地点が見えません。
直角に曲がったところからの短い距離、そして真ん中に置かれた金馬のオブジェの手前で事務局が決める撮影する人しない人が別れるという仕組みです。

授賞式の司会は俳優の劉冠廷(リウ・グァンティン)でしたが、レッドカーペットは楊千霈(ヤン・チエンペイ)、俳優徐鈞浩(シュー・チュンハオ)、そして王渝萱(ワン・ユーシェン)が務めました。

1205moderator

ノミネート者やプレゼンターの華やかな姿を、アジアンパラダイス・チョイスでお楽しみ下さい。

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