中国

2025/03/23

第20回大阪アジアン映画祭 グランプリは中国映画『バウンド・イン・ヘブン』!

0323winner 2025年3月23日(日)に第20回大阪アジアン映画祭が閉幕し、『カンフーハッスル』脚本家フオ・シンの初監督作品で、婚約者にフェイ・ウォンのコンサートチケットを取り上げられた女性が奇妙な男に出会う壮絶な純愛ストーリー『バウンド・イン・ヘブン』(中国)がグランプリ(最優秀作品賞)に輝きました。
来るべき才能賞は韓国映画『朝の海、カモメは』のパク・イウン監督、スペシャル・メンションに香港映画『私たちの話し方』、最優秀俳優賞は『サイレント・シティ・ドライバー』のトゥブシンバヤル・アマルトゥブシンが選ばれました。

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2025/03/19

第20回大阪アジアン映画祭スペシャル・オープニングセレモニー開催!

0319oaff_20250319225701 3月14日に開幕した第20回大阪アジアン映画祭のメイン会場ABCホールの上映初日となる3月19日(火)に、ゲストを迎えてのスペシャル・オープニングセレモニーが開催されました。
スペシャル・オープニング作品、カザフスタンのミュージカル映画『愛の兵士』の日本初上映に先立ち行われたセレモニーでは、上映作品67作品中、フランス、ポルトガル、ドイツ、香港、日本、カザフスタン、韓国、フィリピン、台湾、タイの18作品から、監督、出演者など30名を超えるゲストが登壇しました。

セレモニーでは、まず大阪映像文化振興事業実行委員会委員長の上倉庸敬より「映画は画面に映っていないものを映し出し、そこに響いていない言葉に耳を傾けさせるものです。映画の作り手と観客の皆様と共に過ごしてきた20年は、私たち映画祭にとって至福の時間でした」と、20回を迎えることができたことへの感謝が述べられました。
続いて、大阪市長挨拶が代読され、「大阪市では、市民の皆様に多彩なアジア映画の魅力をお楽しみいただき、映像文化の裾野を広げていけるよう、また、大阪を映像文化の創造と発信、交流と人材育成の拠点とすることをめざして「大阪アジアン映画祭」を開催しており、今回、本映画祭は節目となる第20回を迎えることができました。」と、「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに20回を迎えることができたことへの喜びが伝えられました。

ゲストを代表して、スペシャル・オープニング作品『愛の兵士』のファルハット・シャリポフ監督が「コンニチワ!オオサカです!」と日本語で挨拶すると、会場はあたたかい笑いに包まれました。映画祭が20回を迎えることへのお祝いの言葉に続いて、「一緒に心から映画祭を楽しみましょう」と会場に語りかけると、会場は大きな拍手に包まれ、第20回大阪アジアン映画祭のメイン会場となるABCホールでの上映が開幕しました。

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2025/03/17

「第18回アジア・フィルム・アワード」受賞結果︕

0317allwe 3月16日に香港の戯曲センター(Xiqu Centre)で行われた「第18回アジア・フィルム・アワード」の受賞結果が発表されました。
最優秀作品賞は『All We Imagine as Light』(インド、フランス、オランダ、ルクセンブルク)、最優秀監督賞に昨年の東京国際映画祭(TIFF)で監督賞含む3冠に輝いた『敵』の吉田大八監督、最優秀主演男優賞は『お父さん』(香港)の劉青雲(ラウ・チンワン)、最優秀主演女優賞は『サントーシュ』(インド、イギリス、フランス、ドイツ)のシャーハーナー・ゴースワーミーが受賞しました。

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2025/03/10

第20回大阪アジアン映画祭 暉峻創三プログラミング・ディレクター インタビュー!

0310teruoka1 第20回大阪アジアン映画祭は、3月14日から開幕を前にゲスト情報も発表になり、チケット発売開始で皆さん期待が膨らんでいることでしょう。
今回は18の国と地域から選ばれた67作品が上映されますが、上映作品やそれを選ぶプログラミング・ディレクターの視点やこだわりが、それぞれの映画祭の個性に繋がっていると思います。
そこで、アジアンパラダイスではこのラインナップがどのように選ばれたのか、暉峻創三プログラミング・ディレクターにお聞きしました。

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2025/02/14

第20回大阪アジアン映画祭全ラインナップ&スケジュール発表!

0131oaff_20250130164801 3月14日(金)から3月23日(日)まで「開催される第20回大阪アジアン映画祭」、記念すべき第20回にふさわしい全ラインナップとスケジュールが発表になりました。
そのなかには、かつて短編作家として入選した監督による長編デビュー作の、コンペ部門における世界初上映、海外初上映も含まれます(『我が家の事』『その人たちに会う旅路』)。
一方で、アジア映画と世界の未来を照らし出す新トレンドにも要注目。
主に新鋭の作品が揃う場だったインディ・フォーラム部門では、既に業界で名声を築いた監督が敢えてインディな座組で自由闊達な表現を実現した傑作が複数入選。
また全部門・特集にわたって、既成の男女の性役割・関係性にとらわれない新しいあり方を示唆した作品が並んでいます。
≪第20回大阪アジアン映画祭≫
【上映作品本数】67作品
※うち、世界初上映19作、海外初上映6作、アジア初上映4作、日本上映31作
【上映作品製作国・地域】18の国と地域
※バングラデシュ、中国、フランス、ドイツ、香港、インド、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、モンゴル、ノルウェー、フィリピン、台湾、タイ、アメリカ、ベトナム
【部門】
スペシャル・オープニング
クロージング
コンペティション部門
特別注視部門
インディ・フォーラム部門
特集企画<タイ・シネマ・カレイドスコープ2025>
特集企画<台湾:電影ルネッサンス2025>
特集企画<Special Focus on Hong Kong 2025>
特別招待作品部門
神戸女学院大学国際学部協賛上映
芳泉文化財団協賛企画<映像研究助成>
芳泉文化財団協賛企画<映像研究表彰>
特別上映《VIPO Film Awardの成果》
≪映画祭概要≫
名称:第20回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2025)
会期:2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
公式HP:https://oaff.jp
――――――――――――
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)
■上映スケジュール
上映スケジュールは、公式HPスケジュールページをご覧ください。
■チケット情報
3月6日(木)より順次発売。詳細は公式HPをご覧ください。
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2025/02/12

王兵(ワン・ビン)監督のドキュメンタリー映画『青春』第2部・第3部4月に一挙公開!

0212youth1 『鉄西区』『三姉妹 雲南の子』『死霊魂』などで知られる中国出身の世界的ドキュメンタリー監督王兵(ワン・ビン)の『青春』。
第1部は2023年カンヌ国際映画祭で初上映され、昨年2024年に日本公開されましたが、その第2部が『青春-苦』、第3部が『青春-帰』の邦題で、2025年4月26日よりシアター・イメージフォーラム(渋谷)を皮切りに全国順次で公開されます。

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2025/02/08

中国映画『来し方 行く末(原題:不虚此行)(東京国際映画祭タイトル:耳をかたむけて)』4月25日公開!

Koshikata1 昨年の東京国際映画祭で上映された『耳をかたむけて(原題:不虚此行)』が、『来し方 行く末』の邦題で4月25日より新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開することが決定しました。
本作は弔辞作家の日常というユニークな題材を軸に、人々の人生模様や死生観を繊細に織り込んだ胡歌(フー・ゴー)主演のヒューマンドラマです。
第25回上海映画祭で劉伽茵(リウ・ジアイン)が最優秀監督賞、胡歌が最優秀男優賞を受賞しています。


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2025/01/31

第20回大阪アジアン映画祭3月14日から3月23日まで開催 オープニングはカザフスタンのミュージカル・エンタテインメント映画『愛の兵士』!

0131oaff_20250130164801 「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに、アジア映画最新作のコンペティション部門をはじめ、特別注視部門、インディ・フォーラム部門、その他特集企画・部門など、多彩なプログラムでアジア映画の魅力を紹介する大阪アジアン映画祭が、3月14日(金)〜3月23日(日)に開催されれます。
オープニングは、カザフスタンのミュージカル・エンタテインメント映画『愛の兵士』に決定。さらに、第一弾のラインナップも発表になりました。

『愛の兵士』は、カザフスタンの新星・ファルハット・シャリポフ監督のミュージカル・エンタテインメント映画。1990年代に一世を風靡し、いまなお第一線で活躍するカザフスタンの国民的人気グループA'Studioをフィーチャーした、美しい音楽と魅惑的なダンスが息をのむ傑作ミュージカル。
前作『SCHEME』(2022)がベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus国際審査員グランプリを受賞した注目の監督の最新作です。
近年K-POPと並び人気が高まるQ-POP(カザフスタンポップ)と共に、新世代のカザフスタン映画を日本でいち早く紹介。
3月19日(水)メイン会場であるABCホールの初日に上映いたします。上映前にはゲストを迎えるスペシャル・オープニング・セレモニーも開催されます。

≪コメント≫
スペシャルOP作品『愛の兵士』に寄せる
記念すべき第20回を迎えた大阪アジアン映画祭は、未知の新しい世界に触発され、未来の見取り図へのヒントが得られる作品をスペシャル・オープニングに据えたいと、ずっと考えてきました。結果、迷うことなく選ばれたのがカザフスタン映画「愛の兵士」です。Q-POP(カザフスタンポップ)をふんだんに盛り込んだ、高揚感を禁じ得ないミュージカル・エンタテインメントでありつつ、高度に繊細で、洗練されていて、芸術的。本作を目にすれば、映画とポップスの両面で、アジアに予想をはるかに超えた新勢力が台頭してきたことを、誰もが確信するはずです。
── 暉峻創三(大阪アジアン映画祭プログラミング・ディレクター)

第一弾ラインナップは、短編映画17作品&特別上映《VIPO Film Awardの成果》にマレーシア、香港、中国合作映画『蒙古馬を殺す』。
『蒙古馬を殺す』は、昼は牧畜、夜は馬術ショーのパフォーマーとして生計を立てる男の姿を通し、草原から都市へ、都市から観光地へと押し出されるモンゴル族の生活を描いた意欲作。
本作にて内モンゴル出身のチアン・シャオシュエン監督は、ヴェネツィア国際映画祭2024 Authors Under 40 Award監督・脚本賞を受賞しました。

≪映画祭概要≫
名称:第20回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2025)
会期:2025年3月14日(金)から3月23日(日)まで
上映会場:ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館
公式HP:https://oaff.jp
主催:大阪映像文化振興事業実行委員会(大阪市、一般社団法人大阪アジアン映画祭、大阪商工会議所、公益財団法人大阪観光局、朝日放送テレビ株式会社、生活衛生同業組合大阪興行協会、株式会社メディアプラス)

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2025/01/11

「第18回アジア・フィルム・アワード」ノミネーション発表 最多ノミネートは『破墓/パミョ』(韓国)!

0111pamyo 2025年3月16日(日)に香港にて開催される、アジア全域版アカデミー賞「第18回アジア・フィルム・アワード」(AFA)の各ノミネーションが、本日発表されました。

日本からは、作品賞、監督賞、主演男優賞(長塚京三さん)、助演女優賞(瀧内公美さん)等6部門の候補として、昨年の東京国際映画祭(TIFF)でグランプリ含む3冠に輝いた吉田大八監督の『敵』がノミネートされたほか、カンヌ映画祭監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞し話題になった『ナミビアの砂漠』から山中瑶子監督が新人監督賞、河合優実さんが主演女優賞に、また同じく新人監督賞にはベネチア国際映画祭のオリゾンティ部門で上映された『HAPPYEND』の空音央監督が選ばれています。さらに助演男優賞には、37回TIFFで黒澤明賞を受賞した三宅唱監督作品『夜明けのすべて』から光石研さん、またカンヌ国際映画祭のある視点部門に選出された『ぼくのお日さま』(奥山大史監督)の池松壮亮さんがWノミネート、そして昨年のTIFFアジアの未来部門で上映された『黒の牛』(蔦哲一朗監督)、『箱男』(石井岳龍監督)がそれぞれ各賞に選ばれるなど、日本の7作品が計15部門にてノミネートされました。 

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2024/12/29

2024年の中国映画を振り返る

1229cn_20241229203501 2024年における中国での映画興行収入が400億元(1元:約20.8円)を突破し、観客動員数も延べ9億人を超えたと、人民日報が伝えています。
年間興行成績トップとなった『熱辣滾燙』は、春節にコメディアンヌの賈玲(ジャー・リン)が『你好、李煥英』に続いて監督を務めた2作目の作品で、日本映画『百円の恋』が原案。この映画をきっかけにボクシングに注目が集まり、連休後には多くのスポーツジムやフィットネスクラブに新規入会者が殺到したそうです。
2位も春節映画で韓寒(ハン・ハン)監督の『飛馳人生2』、3年連続で春節商戦に張藝謀(チャン・イーモウ)監督が参戦した『第二十条』は4位。

夏休みには若者中心にコメディ『抓娃娃(抓娃娃(じゅあわわ)ー後継者養成計画ー)』やサスペンスの『黙殺(黙殺~沈黙が始まったあの日~)がヒットし、国慶節にあわせた陳凱歌(チェン・カイコー)監督の国策映画『志願軍:存亡之戦』がベスト10にランクインするなど、監督は巨匠から新鋭まで、幅広いジャンルの作品が公開されました。
しかし、市場はかつての勢いに翳りが出ています。昨年はコロナ禍からの回復傾向が見えていましたが、今年はすでにピークは過ぎ、実は夏休み興行はかなり低迷したとも伝えられています。

日本では東京・中国映画週間でランクインしたヒット映画のいくつかが見られますが、東京国際映画祭や東京フィルメックスなどでは、上記のような興行成績とはあまり縁のない作品がほとんどです。

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