2025台北電影獎授賞式 授賞理由とスピーチなど!
7 月5日に台北の中山堂で行われた2025年第27回台北電影奨授賞式、既報の通り最高賞の百万元大賞は台湾のハンセン病療養所「楽生療養院」を描いたドキュメンタリーの『大風之島』が受賞しました。
またもや、ということで毎回お伝えしているように、台北電影奨の百万元大賞はドキュメンタリーが獲得することが多く、2021年からこれで5年連続でドキュメンタリーが選ばれたことになります。
2010年から2014年までの5年連続とタイ記録になりました。
トロフィー獲得数は、『大風之島』が百万元大賞とドキュメンタリー映画賞、編集賞、『イエンとアイリー(原題:小雁與吳愛麗)』が長編劇映画賞、脚本賞、助演女優賞、『白衣蒼狗』が主演男優賞、撮影賞、サウンドデザイン賞、『鬼才の道(原題:鬼才之道)』が監督賞、視覚効果賞、技術賞の3部門ずつ。続いて『默視錄』が助演男優賞と音楽賞の2部門という結果でした。
プレスセンターで必ず質問が出る恒例の映画祭総監李亞梅(リー・ヤーメイ)が明かす激戦報告では、主演男優賞はWanlop RUNGKUMJADが接戦の末に藍葦華(ラン・ウエイホア)を破ったそうです。
主演女優賞の高伊玲(カオ・イーリン)は、からくも張艾嘉(シルヴィア・チャン)を退けたということ。
助演男優賞はベテランの李康生(リー・カンシェン)が勝ち取りましたが、『我が家のこと(原題:我家的事)』の曾敬驊(ツェン・ジンホア)が最後まで検討したそうです。
今年の審査委員長をつとめた香港の張之亮(ジェイコブ・チャン)監督は、「台湾の作品と俳優たちは非常に大胆で、物語を伝えるために様々な手法に挑戦する意欲に満ちています。過去と比べると、特に『狂ったリビドー(原題:破浪男女)』での試みは大きな進歩を遂げており、香港でもなかなかない珍しいチャレンジです。台湾の俳優たちにはあまり馴染みがないので、顔ぶれも新鮮です。外国人である私にとって、彼らの演技はとても心地よく感じます」と語りました。
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