ロケ地

2022/06/18

2022台湾映画上映&トークイベント「台湾映画の"いま"〜革新と継承〜」第3回『俺の中の奴ら(原題:複身犯)』オンライン開催! 楊祐寧(ヤン・ヨウニン)の演技に絶讃の嵐!

Photo_20220618130801 2000年以降の台湾映画の新しい流れがどのように台湾映画の"いま"に繋がってきたのか、そして"いま"何が起きているのかをお届けする台湾文化センターとアジアンパラダイス共催のイベントシリーズ、第3回は車の爆発事故を発端に、様々な人間模様が展開するクライムサスペンス『俺の中の奴ら(原題:複身犯)』を上映しました。

この映画は、2015年に大ヒットした医療ドラマ『麻醉風暴』の蕭力修(シャオ・リージョウ)監督が手がけた作品で、2021年2月26日に台湾で公開され、この年の興行収入11位という好成績でした。
凝った構成のサスペンスで、台北電影奨で主演男優賞はじめ3部門ノミネート。受賞はなりませんでしたが、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)のこれまでにない迫力の演技は高評価を得ました。

今回は凝った構成のサスペンスですので、アフタートークを見たあとに再度本編をご覧いただけるように視聴時間を延長しました。
これが多くの皆さんに喜ばれ、見直す方も多くいらしたようです。
そして、展開のおもしろさを楽しむと同時に、監督が伝えたかった人間の善と悪についての思いに色々考え、台湾のサスペンス映画の進化を味わっていただけました。

アンケートの回答より抜粋。
「次々と息をのむ展開、かつ途中でどれが誰かわからなくなり、でも最後は感動!視覚的な表現がすごく強烈で感覚や思考をコントロールされていそう」「脳内の映像もカッコよく、大きなスクリーンで見てみたかった作品だなぁと思った。そして、何よりこんな複雑な役を演じ切ったヤン・ヨウニン、凄い!!!」「ハリウッド映画を思わせるような早いテンポで、とても面白い」「斬新な映像で普遍的なテーマが語られ、新鮮」「人格の切り替わりなどをしっかりと演技で見せ、ストーリーとして成立させていた」「必要以上にCGに頼ることなく、シンプルなセットで物語の世界観を上手く作り出す優れた演出、サスペンスとして最後の最後まで見る者を惹きつける脚本、俳優陣の素晴らしい演技という完成度の高い優れた作品」「サスペンスはあまり観ないが、これは面白く、最後は子を思う親の感情に泣けた」「主役の演じ分けがどのキャラクターも違和感なく素晴らしかった」「設定がおもしろく、それを巧く表現している」「奥行きと幅のある映像、視覚効果のすばらしさに驚いた」

また、今回はこれまで以上にわかりやすい解説を目指したアフタートークは、皆さんそれぞれの答え合わせの助けとなったようでした。
そして、台湾のサスペンス映画事情や最新情報も好評でした。
「謎解きをしっかりしていただき、本当にスッキリした」「かゆいところに手が届く丁寧な解説」「わかりやすい説明と裏話等、楽しく新鮮」「監督の思いがわかり、最後のシーンの意味も気になるのでPodcastのインタビューが楽しみ」「映画の背景を聞けて作品に対する知識が深まった」「たっぷり充実した作品補完で、迷子にならずにすんだ」「ロケ地の紹介もうれしい」「複雑な構成を噛み砕いての説明で、整理ができた!」「キャスティングの裏情報、監督の思いなどを聞くと映画の印象が深くなる」「撮影秘話など、いつも楽しみ」「監督や出演俳優の詳細な情報を得ることができる大変すばらしいトーク」
「台湾サスペンス映画の流れや、近年作品が多い背景など、解説がとても勉強になった」「Netflixで見られる作品の紹介などがあり、とても参考になった」「中々手に入りにくい台湾映画情報をわかりやすく小ネタも含め、大変ありがたい」

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2019/06/23

台湾映画上映&トークイベント〜台湾映画の"いま"〜オリジナリティと未来へ向けて『セデック・バレ(原題:賽德克、巴萊)』魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の"映画魂"のムービーメッセージに熱い拍手!

0527sediq3 「台湾映画上映&トークイベント〜台湾映画の"いま"〜オリジナリティと未来へ向けて」第四回は、魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督の歴史大作『セデック・バレ(原題:賽德克、巴萊』を2日にわたり前後編をご覧いただきました。
1930年に台湾の霧社で起きた日本統治時代後期最大の抗日蜂起事件を描いたこの映画は、台湾映画市場最高の7億元(約26億円)という製作費をかけた大プロジェクト。台湾の歴史を知ると共に、台湾映画界を牽引する魏徳聖監督の、いま進行中の新作へと繋がる映画魂をこの映画で感じていただけました。

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2019/01/13

台湾テレビ映画『隠し味は愛(原題:紅酒敦牛肉)』DVDリリース!〜参考ロケ地のことなど〜

0113metro1台北のMRTの駅を舞台にした『台北発メトロシリーズ(原題:台北愛情捷運系列)』第6弾、『隠し味は愛』のDVDが発売になりました。
本作は、このシリーズのプロデューサー葉天倫(イエ・ティエンルン)が自ら監督した2作のうちの1本です。
料理教室を開いている国際的ピアニストの妻の喪失感と、それを埋める心のよりどころを丁寧に描いている作品で、白歆惠(ビアンカ・バイ)が主役をつとめています。

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2018/10/03

台湾映画『西門に降る童話(原題:西域童話)』DVDリリース!〜なくなったロケ地のことも〜

1003ximen1台北のMRTの駅を舞台にした『台北発メトロシリーズ(原題:台北愛情捷運系列)』の『西門に降る童話』DVDが、昨日から発売中です。
これはいま台湾で最も売れっ子の女優、郭書瑤(グォ・シューヤオ)が若者の街西門で繰り広げるハートウォーミング・ストーリーです。
封入特典のブックレットには、解説やロケ地のほか、西門のおすすめスポットも掲載しています。

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2018/06/23

台湾映画上映&トークイベント〜台湾映画の"いま" 第四回『星空』に感動の渦!

0522xinkong2台湾文化センターで行った台湾映画上映&トークイベント〜台湾映画の"いま" 第四回は林書宇(トム・リン)監督作品『星空』、現在まだ全国で公開中ですが申し込み開始から2時間ほどで満席となり、今回も高い参加率で会場は満員でした。
2011年に台湾の人気作家幾米(ジミー)の絵本『星空』を映画化した初恋映画としてファンタジーとして、そして人間ドラマとしても素晴らしい名作に、皆さん感動を抑えきれない様子でした。

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2018/02/01

『欲望の翼』デジタルリマスター版公開記念 !ロケ地の想い出

0201yokubou1香港映画の名作、王家衛(ウォン・カーウァイ)監督の『欲望の翼』デジタルリマスター版の公開が迫ってきました。
LDもDVDも持っているけれど、またスクリーンで見られると思うとわくわくしますね。しかもデジタルリマスターですから。
最後にスクリーンで見たのはいつだったか…思い出せないくらい前になってしまいましたが、色々なシーンが脳裏に蘇ります。
そういえば、ラジオで番組を作っている時に『欲望の翼』のロケ地と音楽の特集をしたことを思い出しました。放送は聞いて下さる方々の耳に届くと同時に消えてなくなってしまうので、ここに記事として再生しようと思います。まずは、ロケ地の想い出から。

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2017/09/09

台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映会&トークショー〜第7回『台北の朝、僕は恋をする(原題:一頁台北)』、キュートな映画に観客ほっこり!

0909taipei1台湾映画の新しい潮流を感じよう!〜上映会&トークショー〜第7回は、9月9日に『台北の朝、僕は恋をする(原題:一頁台北)』を上映しました。
この日も満席で、多くのお客様から"可愛らしいい映画"、"台湾らしい心温まる映画"などの感想をいただきました。
また、この映画は台北の街を舞台に繰り広げられますので、今回のトークでは台北のロケ地をご紹介したところ、とても楽しかった、参考になったと喜んでいただけたようでした。

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2017/02/09

映画『百日告別』公開記念 林書宇(トム・リン)監督作品ゆかりの地を巡るツアー!

0209tour2月25日から公開の台湾映画『百日告別』公開記念 トム・リン監督作品ゆかりの地を巡るツアーが発表されました。
これは、 林書宇(トム・リン)監督作品『九月に降る風』『星空』『百日告別』の三作品のロケ地である高雄、新竹、桃園、台北をまわる3泊4日の旅です。
そして、3月29日までの出発日で、「公式SNSを見た」と言って2月14日までに予約すると一人につき10,000円割引というタイムセールもあります。

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2016/09/22

台湾映画紀行〜彰化2『あの頃、君を追いかけた(原題:那些年,我們一起追的女孩)』

0922naxienian1シリーズ2016台湾映画紀行の最終回は、「彰化」を舞台にした青春映画『あの頃、君を追いかけた』をお届けします。
2011年、人気作家九把刀(ギデンズ)の自伝小説を映画化した本作は、台湾で社会現象を巻き起こす大ヒットを遂げ、本作でデビューした柯震東(クー・チェンドン)は一躍スターに!陳妍希(ミシェル・チェン)のミューズぶりは多くの男子のハートを射止めました。
台北電影節では監督の九把刀が「国際青年監督コンペ」で観客賞、金馬奨では柯震東が新人賞を獲得ほか数々の受賞歴があり、台湾映画歴代興行成績の第4位、香港では、チャウ・シンチーの『カンフー・ハッスル』の記録を塗り替えて、最近まで中国語映画の歴代興収ナンバーワンの座を占めていた青春映画の佳作です。

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2016/08/20

台湾映画紀行〜彰化1『父の初七日』

0820fuhou1台湾映画紀行〜雲林に続いては、同じく台湾高鐵(新幹線)の新駅「彰化」編です。
まずは、『父の初七日(原題:父後七日)』。
この映画は林榮三文學獎のエッセイ部門でグランプリを獲った劉梓潔(エッセイ・リウ)の原作を映画化した作品で、2010年に台湾で公開、台湾の地方の葬儀を通して描かれる涙あり笑いありの人間ドラマです。口コミで話題が広がりこの年1780万元という興行成績で『モンガに散る(原題:艋舺)』に継ぐ第二位というヒットを飛ばし、日本ではアジアフォーカス福岡国際映画祭で上映、2012年に一般公開されました。

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