トーク

2023/09/30

短編スペシャル『ドラゴンの反乱』、『父の映画館』、『Good Day』若手監督ながらクオリティの高さに観客は高い満足感!

0930shortfilm 2016年から始まりました台湾文化センターとアジアンパラダイス共催の台湾映画上映イベント「台湾映画のいま」、今年は会場+オンラインのハイブリッド形式で開催しており、第6回は短編スペシャルとして『ドラゴンの反乱(原題:龔囝)』、『父の映画館(原題:父親的電影院)』、『Good Day(原題:詠晴)』を上映しました。
伝統文化をモチーフにした青春映画、映画と父へのオマージュを味わい深く描いた作品、そして台風の中でユーモアを交えた中年男の物語と、バラエティに富んだ内容で、今回はそれぞれの監督のメッセージを作品の前に見ていただくというスタイルにしました。

日本の皆さんには馴染みの薄い短編映画ですが、台湾の短編映画事情とともに高いクオリティへの驚き、若い才能への期待を感じていただくことができました。
(以下、アンケート回答からの抜粋)
「若い才能をより堪能できるラインナップでどれも完成度が高く面白かった。特に『ドラゴンの反乱』はこれをベースにした長編作品が観たいと思った」「どれも短編とは思えない完成度、充実した内容に驚き」「『ドラゴンの反乱」の若者のピュアな感じがとても好ましく『父の映画館』は映画館と父への想いに溢れる素敵な作品。特に、なぜ重そうな荷物を背負ったまま作業しているのだろうと思っていたら、それが遺骨だとわかった時に胸に迫るものがあった。『Good Day』のユーモアがとてもおもしろく、体を張った主役がプロの俳優ではないと知って驚いた」「『父の映画館』はそのまま記録映画としても永遠に残しておいて欲しい素晴らしい記録映像で、監督の映画館そのものへの愛も伝わってきた」「『Good day』は何度か笑わされてしまったが、親の身勝手で引き離される父子の愛情が伝わってきた。特に電話を切るシーンは、なんとも言えない感動」「『ドラゴンの反乱』は対立する価値観の間で、壊れることのない友情に救われつつも、少年たちのその後が気になる。主役のふたり、特に胡智強の演技と存在感ががすばらしかった」「どの作品も若さとエネルギーを感じる素晴らしい作品で感動」

0930event アフタートークでは、作品解説に加え、いま活躍する監督達によるこれまでの優れた短編映画を紹介したことで、さらに短編映画への興味を深めていただき、台湾映画界の現状の理解にも役立てたようです。
(以下、アンケート回答からの抜粋)
「監督、作品の背景や、台湾短編映画事情がよくわかった」「短篇映画から次の台湾映画の才能が見いだされてきていることも非常に納得した」「各作品の監督や俳優のプロフィールや制作秘話などが聞けて、作品の理解がさらに深まった」「わかりやすい解説と台湾映画界の今をきけて楽しい」「それぞれの作品への理解も深まり、俳優たちの知らなかった情報も知ることができて大変ありがたい」「台湾での短編映画の位置づけや、今注目されている監督たちの紹介もとても興味深かった」「以前の短編作品なども取り上げて、とても丁寧なトークだった」「製作の経緯や背景が三者三様なのが興味深い。製作者の経験や体験がきっかけということを理解した上で、もう一度それぞれの作品を鑑賞してみたい」「制作秘話を聞くと親近感もわく」「活躍中の監督の短編をさかのぼって見たくなった」「映画の歴史や最近の情報を知ることができる貴重な機会」

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2023/07/29

『キン・フー 武俠映画の王(原題:大俠胡金銓)後編』期待以上と感動の声! 会場では宇田川幸洋さんのディープなトークを堪能、オンラインは後日配信!

0630poster 2016年から始まりました台湾文化センターとアジアンパラダイス共催の台湾映画上映イベント「台湾映画のいま」、今年は会場+オンラインのハイブリッド形式で開催しており、第4回は武侠映画の王キン・フー監督の作品と映画人生を記録したドキュメンタリー『キン・フー 武俠映画の王(原題:大俠胡金銓)後編』を上映しました。
今回上映した後編では、キン・フー監督の素顔に迫り、これまで語られることのなかったアメリカでの生活と創造への焦燥、孤独感なども明かされます。

前回同様武侠映画の根強いコアなファンだけでなく、キン・フー監督や武侠映画にあまり親しみのない方もかなりご覧いただき、前編と雰囲気の異なるキン・フー監督の新作製作途中での急死や周りの人々の思いに、多くの方が胸を揺さぶられたようでした。


(以下、アンケート回答からの抜粋)
「面白かった。よく知らなかった胡金銓晩年の様子が丁寧に説明されていた。華工血涙史は残念でした。」「万全な状態で復活を賭けた映画を撮りたいって思いが仇になったのは…周囲の人達にとっても何とも言えない哀しみを誘う最後、どんな映画になったんだろう?見てみたかった」「後半は涙をこらえることができませんでしたが、キン・フー監督に関わった人たちが懐かしく時には悲しく思い出を語る姿、またこのドキュメンタリーの監督の「キン・フー監督は純粋な人でした」という言葉が心に残りました」「関係者の声だけで、こんなに監督の輪郭が浮き上がってくるのかと驚き、感動しました」「面白かったです。どう終わるのかドキドキしました。この終わりを受けて、もう一度「前編」を観たい」「前編があまりに素晴らしい内容だったので、後編も期待しておりましたが、ここまで胸を揺さぶられるとは思いませんでした」「非常に胸打たれました。映画は見ていても晩年の孤独は存じ上げなかったので…最後の作品が完成できていたらと悲しい気持ちになります」「彼について語る友人や後輩たちが、涙ながらに彼の後半生を語る様子を見ると、皆、無念や後悔を感じているのだなと思うと同時に、皆が彼を愛して慕っていたのだと感じました。キン・フーは真のアーティストです」

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2023/05/29

Podcast ジャーナリストびんちゃんと語るドキュメンタリー映画-番外編〜『セデック・バレ』『KANO 1931海の向こうの甲子園』

0529bin ジャーナリストでラジオ・ドキュメンタリーを数々制作している文化放送の鈴木敏夫さんをゲストをお迎えして語り合うシリーズの番外編、映画『セデック・バレ』『KANO 1931海の向こうの甲子園』をモチーフに台湾の歴史を描いたラジオドキュメンタリーについてのトークを配信しました。

◎音声はこちら。
http://asianparadise.sblo.jp/article/190372761.html

このラジオドキュメンタリーは2015年1月14日に放送された、『あの日の台湾~勇士と感謝、霧社と嘉義』という文化放送の番組。
製作のきっかけは、『KANO 1931海の向こうの甲子園』の野球実況アナとして文化放送の斉藤一美が選ばれたことから発し、西武ライオンズの投手から監督をつとめ、かつて「嘉南勇士」という台湾プロ野球チームに投手兼コーチとして在籍したことのある渡辺久信氏(現西武ライオンズGM)が大きく関わっています。
その製作経緯や、『KANO』撮影中に、高雄に現場取材した時のこと。

そして、『KANO』が完成し、嘉義で行われたプレミアがの翌日霧社へ行き、当時を知る老婦人や、映画「セデック・バレ」でビビアン・スーが演じた「オビン」さんの息子さんの奥様に話を聞くことができました。
この取材記は、以下の記事の後半をご参照ください。

http://www.asianparadise.net/2019/06/post-86fa2d.html

また、ラジオドキュメンタリー『あの日の台湾~勇士と感謝、霧社と嘉義』は、今は聞く腰ができませんが、以下の記事をご参照ください。

http://www.asianparadise.net/2015/01/kano1931-3009.html

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2023/04/26

Podcast ジャーナリストびんちゃんと語るドキュメンタリー映画-4〜『時代革命』

0426jidai ジャーナリストでラジオ・ドキュメンタリーを数々制作している文化放送の鈴木敏夫さんをゲストをお迎えして語り合うシリーズ第4回、2019年に起きた香港で民主化を求める大規模デモの最前線を中心に、壮絶な運動の約180日間を多面的に描いたドキュメンタリー映画『時代革命』についてのトークを配信しました。
日本では香港の状況がニュースで扱われなくなった昨今ですが、この映画を通して忘れてはいけないこと、ほか、色々語っています。

◆音声はこちら。
http://asianparadise.sblo.jp/article/190311651.html

◆『時代革命』
監督:周冠威(キウィ・チョウ)
撮影:アキオ・キノシタ
音楽:ギル・タルミ『すべてをかけて:民主主義を守る戦い』
編集:WBDO
公式サイト:https://jidaikakumei.com
公式Twitter:@deniseho_movie

4月28日よりDVD発売!
●品番・価格:MX-707S ¥5,500(税込)
映像特典:特報、劇場予告編、監督メッセージ|封入特典:解説書
メーカー直販オンラインショップ:https://www.maxam.jp/contents/時代革命/

◆鈴木敏夫さんプロフィル

鈴木敏夫さんは、文化放送の番組の中で"ジャーナリストびんちゃん"と呼ばれていたことから、この呼び名が定着していますので、このシリーズでもびんちゃんと呼ばせてもらうことにしました。
ジャーナリストびんちゃん=鈴木敏夫さんのプロフィルをご紹介します。
文化放送にアナウンサーとして入社して、スポーツの実況や情報番組、アイドル番組ほか喋りのプロとして色々な分野で活躍していました。
2003年から報道部で政治や防災を担当し、現在は主にニュースデスクとニュース解説を務めていらっしゃいます。
数々の社会問題をテーマにしたドキュメンタリーを作っていて、北朝鮮の拉致問題を取り上げた番組や、戦争体験者を訪ね歩く番組はじめ、数々の受賞歴を持っています。
映画も大好きで、私が在職中に一緒に映画の番組を作っていた時もありました。

★リンクは有り難いのですが、写真や記事、音声の転載は固くお断りします。

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