2016年から始まりました台湾文化センターとアジアンパラダイス共催の台湾映画上映イベント「台湾映画のいま」、今年は会場+オンラインのハイブリッド形式で開催しており、第6回は短編スペシャルとして『ドラゴンの反乱(原題:龔囝)』、『父の映画館(原題:父親的電影院)』、『Good Day(原題:詠晴)』を上映しました。
伝統文化をモチーフにした青春映画、映画と父へのオマージュを味わい深く描いた作品、そして台風の中でユーモアを交えた中年男の物語と、バラエティに富んだ内容で、今回はそれぞれの監督のメッセージを作品の前に見ていただくというスタイルにしました。
日本の皆さんには馴染みの薄い短編映画ですが、台湾の短編映画事情とともに高いクオリティへの驚き、若い才能への期待を感じていただくことができました。
(以下、アンケート回答からの抜粋)
「若い才能をより堪能できるラインナップでどれも完成度が高く面白かった。特に『ドラゴンの反乱』はこれをベースにした長編作品が観たいと思った」「どれも短編とは思えない完成度、充実した内容に驚き」「『ドラゴンの反乱」の若者のピュアな感じがとても好ましく『父の映画館』は映画館と父への想いに溢れる素敵な作品。特に、なぜ重そうな荷物を背負ったまま作業しているのだろうと思っていたら、それが遺骨だとわかった時に胸に迫るものがあった。『Good Day』のユーモアがとてもおもしろく、体を張った主役がプロの俳優ではないと知って驚いた」「『父の映画館』はそのまま記録映画としても永遠に残しておいて欲しい素晴らしい記録映像で、監督の映画館そのものへの愛も伝わってきた」「『Good day』は何度か笑わされてしまったが、親の身勝手で引き離される父子の愛情が伝わってきた。特に電話を切るシーンは、なんとも言えない感動」「『ドラゴンの反乱』は対立する価値観の間で、壊れることのない友情に救われつつも、少年たちのその後が気になる。主役のふたり、特に胡智強の演技と存在感ががすばらしかった」「どの作品も若さとエネルギーを感じる素晴らしい作品で感動」
アフタートークでは、作品解説に加え、いま活躍する監督達によるこれまでの優れた短編映画を紹介したことで、さらに短編映画への興味を深めていただき、台湾映画界の現状の理解にも役立てたようです。
(以下、アンケート回答からの抜粋)
「監督、作品の背景や、台湾短編映画事情がよくわかった」「短篇映画から次の台湾映画の才能が見いだされてきていることも非常に納得した」「各作品の監督や俳優のプロフィールや制作秘話などが聞けて、作品の理解がさらに深まった」「わかりやすい解説と台湾映画界の今をきけて楽しい」「それぞれの作品への理解も深まり、俳優たちの知らなかった情報も知ることができて大変ありがたい」「台湾での短編映画の位置づけや、今注目されている監督たちの紹介もとても興味深かった」「以前の短編作品なども取り上げて、とても丁寧なトークだった」「製作の経緯や背景が三者三様なのが興味深い。製作者の経験や体験がきっかけということを理解した上で、もう一度それぞれの作品を鑑賞してみたい」「制作秘話を聞くと親近感もわく」「活躍中の監督の短編をさかのぼって見たくなった」「映画の歴史や最近の情報を知ることができる貴重な機会」
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